h22.3.13 鳥ノ胸山2
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 今回の目的は身延山からのダイヤ参照
 実は13日の天気予報が良ければ12日の夜移動で直接身延山に行き、駐車場で車中泊、身延山を下山して久々にふもとの家に泊まり、翌日は別の山へ・・・というプランがあったが、12日の天気予報では『土曜は曇り、日曜は晴れ』だった。ロープウエーに乗っても曇りじゃ仕方ない。そこで、12日は『曇りでも悔しくない』つまり『展望は無いが、達成感のある山』山梨百名山の大室山に登ってから午後身延へ移動、翌朝ダイヤを狙う計画に変更した。残念だが、ふもとの家のある富士宮市杉田から身延は遠すぎる。そこでネットで調べ、宿(後述)を確保して、金曜の夜に荷物をtantoに積み、22時に就寝。

 翌朝は4:00起床。今回は日の出狙いではないし、どうせ曇りだからのんびりでよいのだ。朝食を済ませ、いつものように『おはようございます。今日は道志の○○山へ・・・』とカキコして、出すものを出し、5:05に出発!

 この日はいつもより1時間遅い為、都内は交通量があったが、道志道に入ると車はずっと少なくなり快調に運転することができた。しかし、路肩に残る雪、そして見上げる山々の白さに驚かされた。正直今週9日に降った雪はその後の気温上昇で溶けているだろうとボンヤリ思っていたが甘かった。また、前日に見た金森さん掲示板で影信山の雪の画像が蘇ってきた。大室山じゃ相当キツイラッセルになるな。ヨッシーさん2.15のレポが蘇ってきた。(私はリンクのページをほぼ毎日見ているのです。)
 大室山が無理なら手前の加入道山まで行って引き返し、『敗退』レポにするかな・・・なんて情けないことを考えてきたとき、目に飛び込んできたのは・・・



6:39

あれ、富士が見えている!?

路肩に停車し、コンデジでパチリ
 いつもなら大喜びなのだが、正直今日は驚きが先に来た。もともとバッチリ曇りマークの天気予報にこの通りはっきりしない空、まさか富士が見えるとは思わなかった。お陰で『大室山敗退』レポは作らずに済んだ(?)とりあえず短時間で上から富士が見える山に変更!決断は早かった。もともと丹沢のエアリアと大室山の地形図は持ってきていたので、その横にある鳥ノ胸山ならh17の5月に登ったことがあるし、雪歩きには丁度良いだろう!・・・とこの時点では甘く見ていた。(こればっかり!)

6:50頃 道の駅どうし(道志)に到着。とりあえずトイレ(小)へ

トイレから戻ってくると
ひょっとしてブログとかやっていませんか?

そういえば先程山の準備をしているな〜とボンヤリ気になっていた年配の夫婦だ。

N「ええ、ホームページをやっていますが、分かりますか?」

のぞむさんですよね。tantoに乗ってらっしゃったからひょっとしてと思い、声をかけました。

N「うわ〜、こういうのは初めてです。嬉しいなあ〜」 
(後で思い出したが、3年前の5月、一昨年の6月、昨年の6月7月5回目だった。忘れすぎ・・・)

「詳しく書いてあるから参考になるんですよ〜。他にも散歩・・・をよく見ています。」

N「あ、『山の散歩道』ですね。私はこの間一緒に歩きました。」

「あ、沼津・・・」

N「奥沼津アルプスですね。それも見てくれたんだ〜嬉しいなあ」

彼らも鳥ノ胸かと聞くと城ヶ尾峠から弧釣山を目指すとのこと。先に出発する彼らを見送った。

☆横浜のIさん、見てくれてますか〜、書きましたよ〜
7:14 出発
念のためにとクマ鈴を鳴らしながら歩くことにした。

橋を渡り、川の右側を進む。直ぐに指導標があるかと思っていたが・・・無い。
「この踏み跡がそうだろう。とりあえず向こうだ!」とのノリで雪道へ突入!目を懲らすと木々の間から建物が見えたので、それを目指して進んだ。
7:27 このクリアな足跡をたどればイイだろう
7:30 ほら着いた!

鳥ノ胸まで1時間』とある。雪道だからもう少しかかるかな。上で富士が見えるとイイけど。
さあ行くぞ!
これが5年前の画像。このとおり無雪期でもどこを登れば良いのか良く分からない。
そういえば、5年前もどこが登山道なのか良く分からず、ノリで歩いたんだよな〜
木々で日の光が遮られ、薄暗いが気温はそれ程低くない。動いていたら暑くなり、フリースを脱いだ。 
7:38 目を懲らしてピンクのテープを辿りながら
7:48 とりあえず上を目指した。
7:55 足下の『これ』は人が作ったものだろう。このルートで良いはず・・・

だよな。
あれ、テープは何処?

目を懲らして周りをよ〜〜〜〜く見てみたが、

・・・

テープなど無い。
8:04

エアリアを確認した。現在位置はイマイチわからないが

とにかく東へ登ろう

分からなくなったら上へ行けばよい。稜線に出ればなんとかなるだろう。
雪はくるぶし程度でたいしたことは無かったが、結構疲れた。ポケットのチョコと飴でエネルギーをチャージして、とにかく進んだ。
8:24 ここを登りきれば何とかなる!

なぜなら足下に↓を見つけたから

その後、「ここがピークだ」と思う所が2度あったが、とにかく上を目指した。絶対に何とかなるという確信があったのだ。

この頃結構強い風を感じていたが、それが冷たくないことに気付いた。そういえば今日は気温が上がるって予報だったよな〜
8:41 今度こそぉ〜

右側の木々の間からちらちら富士が見えてきた。直ぐにカメラを出したい衝動をこらえた。もう少し先に行き、現在位置を確かめてから撮ろうと思ったのだ。
8:48 お、向こうに見えるのは・・・

よっしゃ〜!
正しい登山道に出た。エアリアを改めて見直してみたが、どうやら先程の急登はこれより北側だったようだ。
 これで大丈夫!先程富士が見えていたポイントへ数十m戻り、デジイチを出した。アングルを探す間じっとしていると強い風に冷えてくるので、フリースを再び着込んだ。上に登るまで見えているか心配だったが、この通りだ。前回の様な展開にならず、ほっとした。
 
テルモスのコーヒーで身体を温め、再出発!
8:58 明確な足跡が一つ。上に行けば先客が居るかな。
9:00 ロープがかけられていた。5年前のレポでは『ロープ位かけておいて』とあるので、その後付けられたのだろうか。
9:08 『マタタビ会・平成16年設置』とある指導標を通過。以前あったかな〜?

←9:12 これを登れば頂上だろう 
9:14 頂上に到着。足跡の主はもう立ち去ったのだろう。ザックを担いだままセルフタイマーで記念写真!
ところで、5年前に比べて随分すっきりした。h18.5の長者ヶ岳でも感じたが、久々に訪れた山で前回は見づらかった富士が見えるようになると嬉しいね。
そういえば、この画像に写っているテーブルはもう無かった。
とにかくデジイチで撮ろう。先程は枝の間からだったが、ここでは撮り放題だ!
まずはズームで
右は御正体、左手前は弧釣山。
麓の道志の集落が白い。
御正体の右・・・今倉かな?
その右奥に見えるアンテナは・・・御牧戸山辺りか?
道志の集落をズーム。
道志道がカーブする様子が良く分かる。
右下が道の駅かな?
9:45 まだ早いが、後は下山するだけだ。誰も登ってこないので、BGMに永さん付けてのんびりカップ麺タイム。そしてソーセージパンもぱくり。
9:58

雲の動きがすごい。
強風で雪煙が舞い上がる!
10:16 相変わらず誰も上がってこないが、もうイイだろう。ラジオを切って下山開始。最近山歩きの際にラジオが無くても平気になった。今日はこの静かな山を楽しみたい。(これを自己陶酔という)
自分の足跡だけの道。イイなあ。
これでこの辺りの雪の様子が分かるだろうか。
10:20頃 ダブルストックでぐいぐい登ってくる年配の男性ハイカーに出会った。
N「こんちわ〜、今日初めて人に会いましたぁ」
「貴男のトレースを使わせてもらいましたよ」
いやいや、多分私のじゃないです。前の方のものでしょう・・・と心の中で思ったけど。
10:28 8:48に見つけた分岐を『道の駅』方面に降りる。

その後はこのような土止めのある下り。前回より大分手が入った感じだ。
10:33

お、開けた。

そうだ、思い出した。前回は登ってきて、ここで開けた展望に感激したんだよな。
10:42 ロープが張られている。足下の雪が大分溶け、ところどころぐちゃぐちゃになっている。結構急坂でこけないように慎重に下った。凍結箇所は殆ど無く、せっかく背負ってきたアイゼンの出番は無かった。
10:56 その後も道なりに進む。指導標やテープがあり、間違えるような所は無い。登り口で間違えたからとても大変だったが、正しいルートならこの通りだったのか。やれやれ
11:04 この辺の斜面の雪はホントにキレイ。
11:16 行きに通った案内図に到着。改めて自分が登った方向を確認してみた。画像左奥に登ったのが失敗で、正面か右に登っていけば良かったんだよな〜
13:11 7:27に通った建物を通過するとその数十m奥にグリーンロッジがあった。今は閉鎖中のようだ。
この先の舗装道はもう雪が無かった。ここまでは除雪してあったのだろう。
さらに先の分岐にあったこの付近の地図。
ここでクマ鈴を外し、ステッキをしまった。

オートキャンプ場には楽しそうな人の声が聞こえた。この季節だが気合いの入ったキャンパーが居たのかな。

舗装道をさらに下る。
11:33 道の駅どうしへ戻った
鳥ノ胸山を見上げる。ここからだと雪は無さそうなんだけどね〜

行きで道を間違えて、ちょっと大変だったけど、その分充実した(?)雪歩きが出来たし、予想外に富士もちゃんと見えたのでこの山を選んだのは正解だったかな。
 さあ、後は身延を目指そう!
 
 道志道を山中湖まで進み、もう雲で大分隠れた富士を見ながら忍野経由で139号へ。相変わらずの渋滞・・・まあこの道が混むのは仕方ないか・・・
13:20 道の駅鳴沢でトイレ休憩・富士はこの通り

139号をさらに進む。本栖湖で右折。国道300号(本栖みち)へ
13:49 久々にこの道を走るのだ。富士はあまり見えないが、少し撮っていくことにした。
(何時以来だっけ・・・一昨年の8月だった!)
 富士の見え方はイマイチだが、天気の良い(?)土曜日で、山梨から遠い車も何台も来ていた。気付いた範囲では尾張小牧ナンバーの観光バス、神戸ナンバーの自家用車。(携帯にメモしています)遠方からはるばる来たのに↓じゃ〜可愛そうだなあ。
 
 本栖みちに戻り、ヘアピンカーブを降りきると下部町へ。ここも平成の大合併(参照)で身延町になっているのだ。私の持っている地図(2003年判)では下部町となっているが、なんだかねぇ〜

 道の駅下部(画像)で一休みして、この後どうするか考えた。宿に向かうにはまだ早いので、明日朝(未明)に困らないようにロープウェーから一番近い無料駐車場の下見をすることにした。事前にこれをチェックし、身延山聖園駐車場を探しておいたと言う訳だ。

 300号を左折して国道52(富士川街道)へ。工事で片側一車線になっており待たされたが、20分程南下して身延立体を降りればもう参道だ。お土産物屋が並び、観光客で賑わうぶ参道をゆっくり走ってみた。h19.2に来た道を辿ってみたのだが、どうやらここからでは遠回りだ。一度元来た道を引き返し、参道を出てGSでこの駐車場への行き方を尋ね、ようやく県道805(身延本栖線)を探し当てることが出来た。センターラインの無い細い道をくねくねと登る。両側に宿坊が何軒も並び、この付近も身延山の一部だと良く分かった。途中工事(またかよ!)で待たされたが、さらに進むと目印になる『延寿坊』に着いた。
ここを奥へ。
テニスコートやグラウンドの奥が墓地になっており、その前が駐車場。
あそこがロープウェーだな。
15:10 暖かかったが、一応フリースを着て、コンデジだけを持って出発。
身延山大学、高校脇の道(東谷参道)を歩き、甘露門(画像)で行き方を確認した。

詳しくはこちら
15:31 ロープウェーに到着。駐車場まで普通に歩いて20分ってことだね。

受付の女性に今朝の様子と明日の予想を訪ねたところ、団体が1組入っているだけなので、始発の5時ギリギリでも乗れるとのこと。

その言葉の通りかどうかはともかく、宿を出る時間は逆算することが出来た。
 せっかくだからと境内の様子をパチリ→翌日撮ったものの方が光線が良いので、ここには載せません。

 tantoに戻り、今度は行きと逆方向に県道805を北上してみたところ、10分程で52号へ出た。なるほど先程は工事中で見過ごしたところだ。『お食事処・笑み』のデカイ看板が目印で、その脇に『身延山へ』との標示が出ていた。(この書き方で本栖側から身延を目指す人の参考になりますか?)
今度は52号から300号に戻り、波高島駅前の標示を右折、トンネルをくぐり、県道9号へ。県道沿いの目立つところに『ペンション こだち』の看板が出ていた。既に書いたようにふもとの家から身延は遠すぎるので、『身延 宿泊』で検索したところ、素泊まり4500円一人でも泊まれるここを見つけ、昨晩予約しておいたのだ。
外観はご覧の通りだが、一応『ペンション』だよね。
16:55 声をかけると女将さん(私と同世代かもっと若い?)が出てきた。
夕飯を居酒屋で食べようと思っていることを話すと、「居酒屋は主人が経営しています。居酒屋で注文すると高くつきますので、よろしかったら夕食付きで5250円では如何でしょう」との申し出があった。つまり夕食を500円(税別)で出してくれるとのことだ。渡りに船だった。予約の段階では大室山を下山するまでの時間が読めず、このペンションに着くのは何時になるか分からなかったので、近くの食堂かコンビニで夕食のつもりだったが、52号沿いには丁度良い店は無かったのだ。
 夕飯は18時からとのこと、先に風呂を勧められた。風呂は緑色つまりは入浴剤入り、浴槽は一人でいっぱいくらいの大きさだったが、これで十分だ。今回はユースではなくペンションに泊まっているのでその分は節約したかったのだ。温泉大好きののぞむが鳥ノ胸を下山後に何処にも寄らなかったのはこういう訳だ。
18時になり、夕食タイム。まあ500円だし、あまり期待しちゃ〜イケナイよね



その予想はイイ方に外れた!
どうですか?このボリュームで500円なら、ちょ〜お得でしょ!

女将さんにお礼を言うと宿泊のお客様にはサービスとのこと。居酒屋で同じ量を頼んだらもっとかかるって事だね。

いつもは翌朝が早いときは飲まないのだが、勢いで頼んでしまった。(600円・・・あれ節約するはずが)
 この部屋の隣は家族利用らしく、子どもの声が筒抜けだったがまあイイ。隣のテーブルでは年配の男性が一人で夕食をとっていた。話しかけると彼は工事で泊まっているとのことだった。

 夕食後に女将さんに翌朝は4時にここを出発したい旨を伝えた。
「私はお見送りできませんが、お爺ちゃんが朝早いので、4時には玄関の鍵を開けておきます」とのこと。

 食べて直ぐ寝るのは良くない。ぼ〜っとテレビを観て過ごすが、それでも20時には布団へ。
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