h19.5.4 御坂黒岳3 
前回の富士は4.28   サムネイルをクリックすると大きくなります  この山に以前登ったのは登山記録

 いよいよ楽しみにしていたGW後半だ。ただし、今回は修理に出しており、車が使えない。また好天に恵まれた3日も体調不良のため自粛し、とにかくゆっくり休んで4日に備えた。今回は下から御坂黒岳に登るのだ!
 当日は3:30起床。国分寺を5:08出発。これで大月で富士急の始発6:22に連絡。そして富士吉田で7:10発の甲府行きバスに連絡する。よおし、ばっちりだ!

7:00 下吉田駅
結局証拠写真を撮れるくらいの余裕があったのだ
そして、バスの車窓から
富士急ハイランド
河口湖駅
ところが中央線で大月に近付いてきた頃から尿意が!しかし、大月着6:20で富士急への乗り継ぎには2分しかない。結局急いで窓口で連絡切符を買い(スイカ使える様にしておけよ)発車ベルの鳴る中、駆け込んだ。富士吉田に着くまで50分弱だ。何とかなるだろう・・・しかーし、これが大変だった。数年前に乗ったときには車窓から富士が見えてくるのが楽しかったのだが、今回はそれどころではない。むしろ尿意を堪えるのための気分転換に富士を見る有様だった・・・
途中マジでこんな事を考えていた。@途中の駅で下車、次を待つ→携帯でチェックしたところ次の電車は30分後。これじゃあバスに間に合わない。A開き直ってタクシー→富士急の駅にはタクシーが居るとは限らないし、第一勿体ない。B三ツ峠で下車、表口登山道から三つ峠に登る→これは魅力的なプランに感じたが・・・尿意を堪える中でよーやるわ
さて、結局我慢する選択をしたが、さすがに限界が近付いてきた頃「下吉田駅で上り列車の通過待ちでーす。2分間停車しまーす」おお天の助けだ!
下りるときに車掌が「切符を出して下さい」との事務的な声をかけてきた。「トイレです」「2分しかありませんよ。でも駅の端にあります」20m程の距離を猛ダッシュ!大急ぎで用を足し、電車に戻り、セーフ。車掌も苦笑いをしていた。
そして無事に?富士吉田でバスにも間に合った。この連絡も3分しかなかったが、トイレを済ませていたので、楽勝だった。何が幸い?するのか分からないね。
ところで、大月での中央線と富士吉田でのバスといい乗り継ぎ時間が短すぎだ。いずれも走らないと間に合わなかったぞ!これはハードすぎだ。何とかしろ富士急
7:42 三ツ峠入口


30分ほどで三ツ峠入り口へ。運賃は590円
鈴を付け、携帯ラジオのボリュームを最大にし、登山開始!登り始めは中途半端な舗装道(左)。お、早速ヤマブキ(中)だ。標高が高いので期待していなかったが、咲いていたよ。しばらくはジグザグに道が付けられた快適な登山道(右7:58)を進む。なるほどこれが御坂、鎌倉往還の名残なんだな。
8:06 峠道文化の森入口
たしか高畑山に登ったときにもあったな。ちょっと違うけどこれが近いかな


やはりジグザグに付けられた道を進む。少し傾斜のある時(左8:40)もあったが、後はこの程度(中8:54)の傾斜だ。
枝の間から富士が見えてきた。ウキウキで進む!
3.31以来久々にポジも使った。出来が楽しみだ。
8:23 8:46
9:04 御坂峠



そういえば、今日は誰にも出会っていないなあなんて思っている内に御坂峠に到着。丁度年配の先客が一人。話しかける間もなく出発するところだった。次いで若者のカップルも到着。2人での記念撮影を申し出る。(お節介!)ここでパンを食べ、一休み。ここからの眺めは良いとガイドブックにあったが、木が伸びて富士は見えにくい。軽く写真を撮って上を目指すことにした。
富士の見え方は
ご覧の通り・・・
茶屋は廃屋に
数m先に
9:10 
出発して段々傾斜がきつくなってきた。(左9:15)また、なにしろまだ木々に葉が無く(中9:28)気温も上がってきたので暑い!ただし、ペットボトルのお茶は一口含むくらいにし、がぶ飲みはしない様にしていた。まだ先は長いのだ。
9:40
河口湖を見下ろす
9:43↑クリックしてください
途中富士は枝の切れ間から何カ所も見えていたが、中でもこのポイントが気に入った。勿論ポジでも撮影。

傾斜はきつく(左9:46)なり、岩場?(中9:56)も越えて進む。
10:04 黒岳 (1792m)


山頂標との記念撮影も忘れずに
(これは頂上から戻ってきて撮影)

今日はこんな格好で登ってます。
頂上は通過、すぐに黒岳展望台を目指す。展望台には先客が7,8人。韓国人のカップル(言葉から想像)や小学生の女の子(お父さんが無理矢理連れてきたんだろうな)も居た。
勿論富士の撮影を堪能。ポジが楽しみー
麓は勿論、近くの山もクリアーだ。そして5月だというのに遠望も効くのだ。何と南アルプスまでボンヤリ見えていた。嬉しくて仕方ないよ。
河口湖 十二ヶ岳、節刀ヶ岳 赤石岳、悪沢岳

展望台の様子 (大きくなりません)
さて、頂上は入れ替わり立ち替わりでメンバーが変わったが、中に大判カメラを三脚にセットし、雲の動きを待っている方がいた。連れの方に記念撮影(←)をお願いした。さすがにカメラにこだわりのある方で、写り具合を確認し、光線をチェックして2カット撮ってくれた。その方に「新道峠から登ってきたんですか?」なんて話しかけた。少しずつ話をする中で「いつもはタントで動いていませんか?」「はい」「のぞむさんでしょ?」横にいた大判カメラの方が「筒井です」ビックリ!私が富士を追いかけ始めてから何度もチェックしていた「富士春夏秋冬」の筒井章さんだ!自分も拙い写真を掲示板に投稿すると「のぞむさん、毎度です」で返事をもらっていたし、私の家には筒井さんの撮ったカレンダー(パウダーガイド社)が飾ってあるのだ。写真を撮ってくれたのは原田さん。筒井さんと「のぞむさんじゃないかな?似ているよなー」なんて話していたそうだ。「ホームページ見てますよ。俺の行っていない山域からの写真があるし、詳しいのがイイね。文章をあれだけ書けるのはスゴイ、俺なんてアップするのがめんどくさくて・・・」と(社交辞令も含め)お褒めの言葉。うれしーい!まあこのように自分の顔をダーンと載せているので、何時かこういうチャンスがあるかと思っていたが、今日がその日であったか。
11:38 破風山 (1674m)
ここからの富士も見事!

破風山では先程の小学生家族が休んでいた。お父さんは寝ころんで気持ちよさそーにしていた。
筒井さん達に挨拶をして、11時すぎに出発。まだ下山口の大石まで大分距離があるのだ。下り始めに結構急坂(左11:14)や、小さなアップダウンもあるが、何しろ富士の撮影ポイント(中、右)には事欠かない道だ。ザックからポジを取り出す回数も増える。ああ楽しいなあ
すずらん峠を通過、このような稜線(中11:27)を進む
11:25
11:51 新道峠の露岩

露岩の手前(上方)から
新道峠の手前でポイントを見つけ撮影し(左下)、稜線に戻るとまた筒井さん達に出会った。「今日も富士吉田のユースに泊まるの?相部屋なんだよね」「はい、オススメですよ。相部屋ですが、一人で泊まれます」「俺たちは夜も撮影するから、いつも車の中なんだよね」なるほど!そして「今日はカップラーメンは食べないの?」ちゃんと私のサイトを見て下さっているなあと嬉しかった。
露岩は家族連れで混雑していたので1枚撮るだけで移動。それではと10m先の峠の表示のあるところへと進むが、そこにはレジャーシートを敷いた5,6人の子ども達が美味しそうにカップラーメンを食べていた!
うーん仕方ない。先へ進むか!(左12:10、中12:14)
さすがにハラが減ってきた。もう我慢できない。
←のポイントでザックを下ろし、カップラーメンタイム(12:30頃)
さすがにこの気温でラーメンは根性がいるなあ

13:00 中藤山 (1665m)
食後の休憩はそこそこにし、先へと進む。もっとも富士の上の雲(左13:04)が気になって早速ポジを出したりなどしていたけどね。その後はアップダウンのくり返しだ(中13:14、右13:23)
13:32 途中デカイ岩(左)と富士を重ねるポイントに遭遇。
岩の横には丸太がかけられている(中)
13:50 不逢山 (1562m) 不逢山ではマメザクラ(もう散り始め)と富士を重ねることが出来た。また、足下には小さな花が咲いており、思わずパチリ。もう少し時期をずらせばこの付近はお花畑になるのではないか
13:59 大石峠 大石峠には植生保護のロープがかけられていた。ガイドブックには「大石峠の草原が見事」とあったが、今の時期はこんなもの。光線の加減もあるが、富士の見え方もイマイチ
大石ペンション村のバスは15:46発だ。長居は出来ない。
14:10 下山開始




ここも峠道らしくジグザグに付けられた快適な下りだ。
(左から14:24,36,45)
そして、足下にはスミレをあちこちで見つけることが出来、ピントがあわせるために悪戦苦闘しながらも楽しくパチリ
14:56 林道 今度はあちこちでヤマブキの黄色が鮮やかだ!しかもものスゴイ数咲いているぞ!!
15:00
もう少し整理して表示したらどお?
年代物のハイキングコースの看板
勿論この近辺もヤマブキ
15:05 表示から数分で工事現場へ。新しい道路を造っているそうだ。
左側に道路の壁、右側に清流とヤマブキを見ながらアンバランスな道を進むと、10分ほどでテニスコートへ
15:24 湯川バス停
工事現場の辺りで後ろから私にを追いついたオバサマ(失礼)に「この黄色い花の名前は何ですか」と尋ねると「ヤマブキよ。今が盛りなのね」と即答。そう、えらそうにサイトに花の名前を載せているがこういうのが多いんだ。

速いペースで進むこの方の背中を追いかけ進むと、テニスコートを抜け、畑の中のバス停に到着。

あれ、ペンション村のバス停はどこ?

この方に尋ねると「ここは一つ先のバス停ね」とさらりと返事。この近辺の山々を歩いており、ここも3回目だそうだ。
さらに「GWは渋滞するから時間通りに来ないわよ」とのこと。まあ仕方ないかとのんびり待つことにした。
16:05 ペンション村バス停
トイレを探すが出ていない。
やはりバスは時間になっても来ない。そしてトイレに行きたくなってきた。15:55?頃先程の道を逆行し、ペンション村バス停に行くことにした。この方向から進むと「←バス停」の表示はすぐに分かったが、逆(山から)方向からは見えにくい。使えねーぞ!
結局バス停付近には公衆トイレは無く、テニスコート奥の林で用を足した。ゴメン!渋滞するであろうバスにこのまま乗るわけにはいかなかったんだ。
16:18 16:39
結局バスは定刻より30分遅れで到着し、折り返し出発。運転手は明らかに慌てており「渋滞のため、遅れていることをお詫びします」とアナウンス。ゴクローサン、大変だね。
そして、河口湖の湖畔からやはりに渋滞(中)が始まった・・・
17:15 富士吉田駅
17:50 駅から夕陽
やはりGWだ。始発では私を含め3人だった乗客が次々に増え、ほぼ満員になった。
ところが河口湖駅で私以外の乗客は降り、富士吉田までは貸し切りだった。運転手から「渋滞ですいませんね」と話しかけてきた。「いえ、急ぎませんから」そう、今日は夕飯を食べてユースに入るだけしか予定がない。そして河口湖よりも富士吉田の方が飲食店が多いことは分かっていたので、とりあえず終点まで乗ることに決めていたのだ。(河口湖畔にはいっぱいあるよ。念のため)
駅ビルにはモスバーガーがあったが、さすがにこれじゃあねえ。駅を出て店を探すとイイ感じに古びれた店を発見。
皿うどん
店内には客が居ない。相当年配のジーサンが注文を取りに来た。ちょっと躊躇したが、やはりご当地物だと皿うどん(冷)500円を注文。え、味は?ノーコメントということで・・・・(吉田のうどん)
18:04 月江寺駅 翌朝のために時刻表をパチリ
月江寺駅前(中央通り商店街なのに)でコンビニを探すが全くない。結局国道のセブンまで10分以上歩き、翌日の朝食と山で必要な水1lとアクエリアス500ml、そしておにぎりを買い込んだ。

富士吉田ユースはもう12回目だが、徒歩で入ったのは初めてだ。挨拶もそこそこにおかみさんが「GWの始めに大月辺りで降りなかった?たまたま山梨放送を見ていたら、見たことがある人が写っていたんだけど」「ええ、高川山に登るために初狩に降りました。安全登山のキャンペーンでティッシューを配っていたときにテレビカメラがあったような・・・」「やっぱりそうね!」いや〜こんなこともあるんだね。
風呂に入り、20時頃には布団へ。明日の天気予報は「曇り時々晴れ」だけどどうかな。

今回は気合いが入りすぎ、大変長くなりました。ここまでつきあってくださった方。感謝です!

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9:43頃
赤石岳、悪沢岳 黒岳展望台から 右上、右も
11:51頃 新道峠付近 13:40頃 中藤山付近


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