h22.3.14 身延山2
前日へ

 ふと目が覚めた。枕元の携帯をチェックしたところ3:15。まだ早いが起きるとしよう。

 窓を開けると☆☆☆ いやった~

 気温はそれ程低くないが、上に行くと寒いかもしれない。念のためインナーをヒートテックに着替え、いつでも出発できる準備を整えた。ここがふもとの家や富士吉田YHなら直ぐに出発だが、今日は4時出発と伝えている。約束より早く玄関に出て、宿の人を起こしちゃ迷惑だ。音を消してテレビをボンヤリ観ていると、幸いもよおしてきてとりあえず出るものが出て一安心。

 3:50になりそろそろどうかなと階段を下りると、パッと明かりがつき、お爺ちゃんが出てきた。この方がご主人(女将さん)のお父さんかな?挨拶とお礼をして宿を出発した。
※ なかなか好印象だったので、もう一度リンクを貼ります。『ペンション こだち』皆さんもどうぞ!

 昨日の内に下見をしておいたお陰で最短距離を走ることが出来た。52号から県道805を進み、4:15頃には駐車場へ到着し、山靴を履いていた頃
ピロピロリ~ン♪


あ、電話だ。


ここまで読んでみて、「あれ、今週も食うかいさんと待ち合わせ?」と思った人は居ませんか?


BOO!このレポには初登場の方ですからクイズにしません。正体(?)は後ほど。


N「お早うございます。もう着いたんですか?」

あ、もうオレは並んでるよ。9人中の5番目かな。

N「こっちは今準備してます。あと20分ちょっとで着けると思いま~す。では、後で」

 と返事したものの、昨晩の内に殆ど準備はしておいたのだが、.忘れ物をしていないか気になり、ちょっともたもたしていた。そう、なにしろ『忘れ物王子』なもんで・・・

4:35頃出発。(画像無し)

 何しろ霊園の脇なのだ。遠くに街灯は設置されていたが、ヘッデンを点けて歩き出した。ほんの10mほどでぱっと灯りが点いた。まあ先程tantoで通った時もそうだったが、人や車が通ると作動するようになっているようだ。昨日下見の際に『監視カメラ作動中』の立て看も目に入っていたしね。

 とりあえず早足で進むがあっという間に暑くなってきた。上は寒いだろうとダウンを来ていたが、ここ(下)では要らなかった。当たり前か。ポケットからソイジョイを取り出し、食べながら歩いた。いつもは山を歩きながらの行動食だが、今日はこれが朝食だ。

 なんてことをやりながらもどうにか4:50頃にはロープウエー乗り場へ

 げげ、もう乗り込み始めているじゃないか!昨晩のお姉ちゃん情報をそのまま信じた訳ではないが、やはり甘かったか。

 大急ぎで、切符売り場へ。往復券(1250円)は券売機で買えるが、片道券(680円)は窓口でないと買えなかった。
N「片道を下さい。」
「お客様、まだ大分雪が残っていまして・・・」
N「大丈夫です。準備はしてありますから!」早く買いたいっつ~の!(ちょっと慌ててしまった。情けない・・・)

 男性係員に次はいつ来るかと訪ねると直ぐとのこと。一安心だ。

 10分弱で次のロープウエーが到着。(これが3便だったとのこと)皆いそいそと乗り込み始めた。入り口では係員のお兄ちゃんが梅のお菓子を配布していた。上の売店でしか買えない限定品だそうだ。う~ん、商魂逞しいなあ。私も含め、三脚持参の先輩方が何人も居て、人数よりも各自の荷物であっという間にすし詰めになった。目の前の数人は同じバッジを付けていたので、尋ねてみると新潟からバスツアーで来たとのこと。なるほど、彼らが団体さんだな。
 さあ、出発!のはずだったが、窓の外で係員があたふたしている。乗客の多くがどうしたのか話し合っていると、ガイドのお姉ちゃんがマイクを持ち、「どうやら小動物が引っかかってしまったようです。ロープウエーを1m程動かしますので、ご注意下さい。」とアナウンスした。やれやれ色んな事があるね。お陰でレポのネタが増えたよ。後で尋ねるとどうやらイタチだったらしいとのこ。
 7分でロープウエーは上に着いたが、今度もお菓子の配布。団体さんの添乗員らしき人はホカロンを配布していた。

 建物の外に出てみると、

うわちゃ~

3年前に来たときの印象はあまりなかったが、ここの展望台ってこんなにせまかったけ?三脚を立てる場所を探してうろうろ・・・
結局この画像のさらに左にどうにか場所を確保できた。

(勿論この画像は三脚を立て、富士を撮った後に撮っています。)
とにかくデジイチで撮っておこう。
5:25
新月まであと2日。細~い月はこの位置にある。
 さて、アノ人はどこかな・・・

「あ、のぞむさん、こっちこっち!」

N「あ、初めまして~」

 アノ人とはサイトウさん。彼とはもともと花の掲示板でつながり、最近はmixiでやりとりをしていた。彼はmixiでは『紳士(しんし)』をHNにして、富士の写真などを公開している。(参照)彼は車中泊でロープウエーの直近の駐車場(有料)に停め、ロープウエーを真っ先に降り、展望台の真ん中、ベストポジションに三脚を設置していた。デジカメの画像を見せて貰ったところ、彼が着いた頃はもっとこの細い月が富士に近く、イイ感じだった。う~ん、やるなあ。彼の三脚と私の三脚は数m離れていたので、時々自分の所にもどりながらお互いの富士情報の交換をした。
6:02
色づきはこの頃が最大かな。う~ん、イマイチ。
 ソイジョイだけではハラが減ってきた。ザックからクリームパンを出して朝食の続きだ。併せてテルモスでペットボトルのカフェオレを湧かし、身体の中を暖めた。
ふと、このように三脚を高い位置にセットし、テーブルでノートパソコンを操っている青年を見つけた。気になって声をかけてみるとニコニコ動画ustreamでこのダイヤを生中継しているとのことだった。すっげ~!!ネットで色んな事が出来ると改めて感心させられた。

※名刺を貰った→参照

(画像はダイヤの後撮影。)
さて、そろそろイイ感じになってきた。(左6:23、右6:25)
 
むむ、待てよ。これじゃ~、つまらない。よし、アレをやってみよう

アレを試したが・・・

う~ん、イマイチ




その数秒後・・・お、これは!



6:26

もうお分かりですね。レンズ(フィルター)に息を吹きかけてみました。ネットで見たテクニックなのですが、上の画像ではボンヤリするだけで大失敗かと思いました。少しずつ曇りがとれてきたのが下の画像。たまにはこういうのもイイかなと。
6:29
引いてみた。
画像左は建物が入ってしまうので、これで限界。
N「では一緒に写ってもらってイイですか」

サイトウさんは横顔がお気に入り。
N「せっかくだから北側の展望台にも行きましょう」

お、前回歩いた道は通行禁止になっている。
階段の両脇はこの通り行きがびっしり
思親閣仁王門をくぐる。

『落雪注意』の標示が出ていた。
釈迦像までは除雪してあるが、ここには目もくれず左奥の展望台を目指した。

サイトウさんは普通のスニーカーだったが、彼はこの靴で夏場は金峰や瑞牆にも登ってしまうとのこと。なかなかの強者だ。
ほぼこの通りの眺めを得ることが出来た。
N「撮っているところを撮って下さい!」
左(南)から撮影 七面山                        笊ヶ岳と荒川三山
 
塩見岳                                   白嶺三山と手前は富士見山
 
ただし、前回は見えていた白嶺三山の右の鳳凰や八ヶ岳方面はもやっており、ちっとも見ることが出来なかった。
S「のぞむさん、ここには百名山の標柱があるよ。ここでも撮ろうぜ」

N「じゃあ私も横顔で」
なんてことをやっていると大阪から来た3人組がここへ来た。彼らこの後ロープウエーを使わずに下山するそうだ。

7:34
この後は車で移動するサイトウさんとはここでお別れ。またお会いしましょう!
3人組の後を追いながらこのまま下山しようかと思ったが、気が変わった。
お約束!

さらに三脚を背負っているので、背中の水を少しでも軽くしようと思った訳だ。
身延山は富士の西側にあるので8時頃ではこの通り。ちょっと絵にならない。

麓の富士川も撮ってみた。


光線はイマイチだが、このつばさ雲はイイ感じだ。

8:13 東側参道を下山開始

『これ』には「熊出没注意」と墨で書かれていたので、念のためクマ鈴をセット。
歩き始めの雪の量はこれくらい。凍結が心配だったが大丈夫
この付近は杉の巨木がドカ~ンと並んでいた。壮観だ。
『丁目石』を発見。
これは四十五丁だった。下から登ってくると励みになるのだろうが、今日は下山だしね。
登山道はとても手入れが行き届いているのが良く分かる。
8:35 大分土が見えてきた。
お、この杉もデカイな~、でも、ただ撮ったのでは大きさが分からない。(上画像もそうだが)
よし、これでどうだ!!!

この樹を下から見上げるとこの迫力!

この直ぐ下に『三十八丁目』とあったが、何か云われのある大木だったのでは?ネットで調べてみたが分からなかった。
登ってくる登山者とたまにすれ違った。こうして、下ってくると簡単だが、皆辛そうだった。(当たり前。)ところでスニーカーで登ってきた人も居たが、彼らはこの上でどうするのだろう・・・
???
ここは何なのか後で調べようと思ったが、分からない。

この下からは舗装道になった。
三光堂 9:15
掃除をするオバチャン(失礼)

こうして多くの方々が手入れをしているのだね。
参道は蛇行していく、つまりは傾斜を緩くして登りやすくしている訳だね。
木々の間から七面山が見える。
舗装道ばかりではつまらないので、石段を下ってみた。
鬼子母神堂

ここでも掃除をする方が3人ほど
9:43 お、下が見えた。
この先にあったベンチで一休み。テルモスのカフェオレが美味しかった。
ここでクマ鈴とステッキをしまった。

この先のカーブで『七丁目』を見つけたがここが最後。多分この下の参道に六丁目から先はあるのだろう。
本堂の前には多くの信者さん達
ここのトイレがちょ~~~キレイ。お金かかってるな~
誰も居なくなるのを待ってパチリ
身延山といえば枝垂れ桜!
ご覧の通りまだ莟だが、Kさんからメールでリクエストがあったのでその様子を撮ることにした。
←の一番大きい樹はまだまだだが、

その周りの小振りの樹は開花が早そうだ。


枝垂れは早いが梅は終わりかけという中途半端な時期。でもマクロを使って撮ってみた。
 
ところで、ここに居るのは殆どが観光客。バッチリ山の格好をしていた私は浮いていたかな・・・
10:43 駐車場へ

内側に来ていたヒートテックのお陰でそこそこ汗をかいた。とりあえず山のウェアは着替えたが、この後はどうしようかな~
そう、何も決めていなかったと言う訳。
目的のダイヤは撮れたし、ここは富士の西側だ。とりあえず帰ろう。でも、せっかくだから近くにある下部温泉に寄ることにした。朝来た道を戻り、52号、300号へ。15分程で下部温泉の標示が出てきて右折。
11:19 観光案内所はイイ感じに寂れており、中で声をかけるとこれまたイイ感じのお爺ちゃんが出てきた。(失礼)
日帰り温泉で安いところを尋ねると下部温泉会館が400円とのこと。

そういえばここはh15年1月に18切符で来たことがあった。なんだか懐かしいなあと思い出した。なお、その際に撮ったフィルムはアルバムに貼ってあるが、デジカメのデータが無いのでレポは作っていない。
下部温泉会館
やはり400円だけあって内風呂が一つだけ。年配の方に話しかけると、彼は富士市にお住まいでここには時々来るとのこと。ここの他の温泉の情報などを教えてくれた。
風呂から出て、安く昼食をとれるところを受付のオバチャンに尋ねると会館の目の前にある『吞み蔵 青木や』を教えてもらった。
どんなものかと近寄ってみると『お箸を持参の方にはソフトドリンクをサービス』とある。よし、これはお得だ!(単純)
朝のカップうどんだけだったので妙にハラが減っていた。唐揚げ定食(800円)とソフトドリンクはホットコーヒーを注文した。
一人だったのでカウンター席でマスターにこの付近の観光案内をしてもらった。とても親切な方で山梨県限定(多分)のフリーペーパーをくれた。
 マスターに店から直ぐ先の湯ノ奥金山博物館傍の川沿いで河津桜がまだ残っていると聞き、行ってみることにした。
お、イイ感じじゃないの!
  
また、現在は莟だがこの川沿いはソメイヨシノの並木になっており、もう数週間で再び花見が楽しめそうだ。
 さて、これで満足だね。この先はどうせ混むだろうからさっさと帰ろう・・・

 再び国道300号へ戻りヘアピンカーブの連続する道を本栖湖へ

 昨日通ったばかりだからもイイかと思ったが、中ノ倉トンネルをくぐり右手に見えたクリアな富士に気が変わり、もう一度寄ることにした。昨日にも増して車が多く浩庵の傍まで停めるところを探して奥へ。

へぇ~、公衆トイレが出来たんだ~
ん、なんだこれは?前に来たときは無かったぞ

ひょっとしてひょっとするぞ。とりあえずデジイチを首からかけ、フリースのポケットにコンデジを入れて歩き出した。(13:55)
う~ん、まだ電線がじゃまだ。まだ上にいかなきゃな。
目立つところにピンクのテープ。どうやら最近設置されたもののようだ。
 テープを辿りながら上へ。富士は枝の間から見えているが、多分展望ポイントまで行けるはずだ。

 一度道を間違え、左右どちらにいっても枝が切れないところに出てしまったが、数m降りてから探すとちゃんとピンクのテープがあった。
14:28
お、開けた!
早速ポケットから千円札を出してみた。う~ん、どうかなあ・・・
ひょっとして『通しか知らない秘密のポイント』かも?
嬉しくて写メール!



縦位置で・・・う~ん楽しいが、ピーカン過ぎてアクセントがつかない。これで逆さだったらな~と思うのは贅沢ってもんかな。
(ちなみに本栖湖は滅多に逆さにならないことで有名)


駐車場ををズーム。20分強登ってきたので、結構小さく見える。
また来るぞ!今度は枝の切れ目から撮れるポイントを探してのんびり下山した。

tantoにデジイチを置いてトイレ(大)へ。ふとトイレ前の駐車場に出ていた看板に気付いた。
な~んだ。『通しか知らないポイント』ではなかったのかぁ

そりゃそ~だよね。地元の方が最近整備したって事か。

ググっていたらこのサイトを見つけました。→新旧お札・逆さ富士
 もう15時過ぎ。予想していたことだが、139号に戻ってからが大変だった。ずら~~~っとつながり、殆ど動かないのだ。この時間でもクリアに見える富士を見ながら少し進んでは停まりを繰り返した。

 河口湖ICでは中央道が渋滞10km(だったかな)の標示。これはまだまだ伸びるだろう。行きと同じく道志道経由で帰ることにした。

16:30頃ようやく山中湖に到着。長池の公衆トイレに立ち寄って、ビビっと来た。

焼けるかも

 もうどうせ遅くなったし、幸い明日も休みなのだ。パノラマ台へ行ってみた。パノラマ台はびっしり埋まっていた。まあイイ。この先の三国峠の手前で撮ろう。数分上に行くと路肩に数台停まっており、三脚も見えた。少し先まで行ってからうターン。
16:55 三脚を設置していたベテランさんに狙いを尋ねると「太陽はあのコブ辺りに沈むんだ。焼けると良いんだけど」とのことだった。
鉄砲木の頭を見上げる。この雲の感じがステキだ。
三脚を低くし、百均の折りたたみ椅子、膝掛けで用意OK。昼は暖かだったが、一気に気温が下がってきた。
さあ、どんなドラマが見られるのだろうか。楽しみぃ~
17:04

まだもうしばらくかかるな。
17:23

ベテランさんの言う通りコブの辺りに沈む太陽。
17:31

沈んだ後の影が美しい。
うっとりだ。
17:39

この時間がス・テ・キ
17:47

真っ赤とはならず。傍にいたベテランさんは不満げ。でも私はこれで十分楽しめた。
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