h21.12.30 大栃山、○○山
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 今年12月30日から1月1日まで石和温泉YHを予約した。年末山行はh15の三ツ峠以来7年連続なのだ。h18元日は天気が悪く、初日の出山行を断念したが、その年は何だか気が抜けた感じがした。そう、このYHで年越しをして、初日の出を富士と一緒に撮らないと望の富士山の一年は始まらないのだ。

 さて、最初の山を何処にするのか。実はこれが一番の悩みどころだった。なにしろh16は三ツ峠、h17は今倉山、h18は本社ヶ丸、h19は釈迦ヶ岳(雪で撤退)、そして昨年は杓子山。つまり自宅と石和との間にある山に登り、下山してから石和を目指すのがパターンなのだ。この付近の山はあらかた登ってしまった。登っていない御正体、大室山などを考えてはみたが、どちらも縦走コースがあり、ピストンするのは勿体ない。うーん、困った・・・そう、ネタ切れ状態だったのだ!
 そんなとき、トイレに置いてある山の本の中から『やまなしの富士 名峰からの眺望(以降で表記)の『大栃山』のページを読んでいる際に、この山が檜峰神社から行けること、釈迦ヶ岳の西側の神座山の上から富士がとりあえず見えることがわかった。この本には魅力的な富士の写真が満載なのだが、このページに掲載されている富士を見てもどうと言うことは無かった。それよりも『眼下の甲府盆地と奥秩父、八ヶ岳、南アルプスなどが望める』の一節が気になった。そういえばシルバーウィークの権現岳以来『山梨百名山』を開拓していない。よ〜し、今度の年末山行のテーマは決まった!

 大栃山はエアリアに『↑大栃山』とある位しか載っていないので、早速アタック山梨百名山(以降で表記)をネットで購入し、このマイナーな山について調べてみた。



 またしても前置きが長くてごめんなさい。しかも今回は4日分のレポを作らなきゃいけないのにね・・・性(さが)ってやつでしょうか。

今回も地元のオー○バッ○スにて、冬タイヤへ履き替え。
そこで、スタッフからこのタイヤではアブナイとの指摘があった。多分h16の三ツ峠の前に買っているので5シーズン履いたのだろうか。○万円は痛手だが仕方ない。安全には代えられないからね。

ところで、これは携帯で撮影した。『レポに使える!』と思った訳だ。

 当日は4:00起床。昨晩見た天気予報がイマイチだったので、日の出前に登山口に着く必要はない為、のんびりの朝だ。この日も4:46に『おはようございます』のカキコをして、5:10に自宅を出発。その時点では曇っており、国立府中から中央道へ乗ってもドキドキ感は無かった・・・が、河口湖ICへ近づく頃、富士がドカ〜ンと見えてきた。
 え、まぢぃ〜。今から行けるのは天下茶屋か、いやそれでも日の出に間に合わない。そこで急遽河口湖の湖畔へ行くことにした。○沢○ンターの前。(利用者以外は停めるのはまずかったかも。まあ注意されたら動かそうと思っていた訳で・・・)
 山中湖、精進湖で日の出を待つことは何度もあったが、ここ河口湖の日の出はホントに久しぶりだとこの時点では思っていた。レポを作りながら調べてみた・・・あ、初めてだった!河口湖は位置的に冬場でも太陽と重ならないし、紅富士になる訳でも無いからね。そうか〜

え、やっぱり前置きが長いって・・・

では

6:50

あれ〜、さっき高速で見たときよりも雲が出ている〜
6:59

このような状態が続いた。

でも、太陽が昇ってきたらこの雲に色が着くかな〜と待っていた。
7:08

お、日が射してきた。
 その頃。

 「こら〜、そこは鴨のえさ場ぢゃ〜、アンタがそこにおったら、鴨が寄って来れねぇ

 地元のお爺ちゃん(?)だ。

 N「あ、ごめんなさ〜い、」

 その場所から数十m移動。
お爺ちゃんは移動しながら餌を蒔いていた。彼が仕事でこれをやっているのか、それとも単に好意でやっているのか、聞きたい気持ちもあったが、止めておいた。

・・ってちゃっかり写真撮ってるけどね。
 
7:15

ズームで!
この画像は気に入っているのだが、どうでしょう。
7:18

お爺ちゃんと鴨が逆光でイイ感じだ〜
7:22

風が止み、
逆さになった
7:30

そして、日の出!
 十分に満足し、撮影終了!

 137号へ戻り、新御坂トンネルを抜けると今度は南アルプスの山々がクリアだ!

 車を路肩に停めて再びデジイチを出したい衝動に駆られたが、そこは我慢した。(当たり前。)
8:02 檜峯神社へ向かう道のゲート。前回と同様に、一旦左側の簡単な鍵を開け、通った。脇には「開けたら閉める」とある。守らない人が居るんだろうなあ。
前回はアイスバーンになっていた箇所もあったが、今回はその心配は全く無かった。新品のタイヤの性能を試したい気持ちもあったが・・・
8:13 檜峯神社に到着。
2年前は無かった『A○T○Oの森』と真新しい看板に気付いた。たしか似たような看板は棚横手に向かう途中にもあったが、この手の看板に広告の効果があるとは思えない。明らかにこの神社付近の荘厳な雰囲気をぶちこわしているのだ
大月秀麗十二景の標示や山梨百名山の標柱ににいたずら書きをする輩はおそらく山の景観を壊すとの抗議の意味もあると思うが、あのいたずら書きは不愉快でしかない。でも、この企業の看板は何かされても仕方ないとすら思う。
あ〜すっきりした
薬王水』をカモノハシにチャージ!前回は下山後に気付き、ちょっぴり悔しかったからね。

←画像左端のデカイ氷柱!
出発前に『みさか山歩きマップ』をチェック。

このコースタイムをよく見ておいて下さいね。
8:54 トビス峠に向けて出発!
雑木林の中の歩きやすい道を進む。

寂れた感じがなかなかステキだ。

画像真ん中に小さく見える指導標には『トビス峠まで10分』とある。
ピンクのテープが数m間隔で付けられている。まるで5月に歩いた黒平から黒富士へのルートのようだ。この近辺もマウントピア黒平の管理人さんのようなお節介な人が管理しているのだろうか。
やや急坂を登り、9:11 トビス峠に到着

ちょっと待て、まだ15分しか歩いていないぞ。
ちなみに私が特別早いはずもなくにはちゃんと15分とある。
うーん、先程のマップって・・・
するとこの新しい指導標もコースタイムが甘い気がする。さて、大栃山までは1時間10分とあるが、どうだろう。
大栃山への登り始めは急登!
ふと気付くと樹林の合間から釈迦ヶ岳が見えるじゃないか!
いやいやホントにデカイぞ!
何か動物の顔に見えませんか?
9:31 『大栃山へ30分』の指導標を通過。(画像には写っていません)

この日は携帯ラジオを聞かずに歩いている。聞こえるのはザックに付けたクマ鈴と自分の足音だけ。こういうのもイイなあ。
一旦下ってまた緩やかに登る。

9:48 お、あれが山頂か?
左の表示をズーム。
そういえば、ここ2年の内に棚横手や大蔵経寺山で山火事があったよね。
9:59 お、あれは・・・
もう着いた!

丁度10:00ってことはトビス峠から50分か。『みさか山歩きマップ』もさっきの指導標も甘すぎる!

それはともかく、じっとしていると寒いので、ザックからダウンを出し、着込んで撮影タイム!
まず目に飛び込んできたのは北側に
八ヶ岳
コントラストはないが、十分だ。
1985年に作られた山名標示盤がある。当時はこの周りの木々がまだ低かったのだろうか。
ザックから双眼鏡を出してぐるりとチェック。デジイチがあれば絞りを開いて木々の間から撮影できるのだ。これが楽しいんだよね。
左(西)から時計回りに目立つところを
白峰三山                             鳳凰!地蔵のオベリスクがはっきり見える。
 

そして八ヶ岳と麓の甲府市街                  ↓金峰山。五丈岩に注目!
 
なるほど、たしかにに載っている通りの眺めが得られたね。いやいや、今日の薄曇りでこれだけ見えたら十分だよ。







え、富士は?これは望の富士山じゃないのって?

そりゃまあ、勿論。反対(南)側に見えますよ。



この位ですけど・・・  ここは富士見ポイントでは無いなぁ。
 
勿論だ〜れも、居ないので、セルフタイマーでパチリ!
←山梨百名山の標柱との証拠写真も54座目だ。大栃山(1415m)
まだ10:30だが、寒いので体を温めることにしよう。先程汲んだ薬王水で美味しいスープが頂けそうだ。
 なんと、ここではsoftbankでもアンテナが立った!檜峯神社ではさっぱりだったが、ここ山頂ではうまくいった。嬉しくて写メール!

さて、そろそろ次の山へ行こうかな。

あれ、そういえば・・・




充電器を忘れた!

 今朝枕元に置いておいた携帯とデジカメ(2種類)の充電器を忘れたことをふと思い出したのだ。小屋泊まりの経験から大雑把に明日までは問題ないだろうが、なにしろ今回は3泊4日。さすがにそこまで持つはずがない・・・

 情けないが、自宅に電話して母にお願いし、石和YHに送ってもらうことにした。

 あ〜、嫌になっちゃうよ。YHに泊まる時には必ず持って行っていたのになあ。何でだろう。

 このエピソードは恥ずかしいので、この時点では内緒にしようと思っていたが、翌日、食うかいさんが掲示板に書いた『しっかりしているようで、忘れ物落とし物王子様』のフレーズを見たときに気持ちが変わった。

これもレポのネタだ!載せることにしよう。最近こればっかり。


11:00 下山開始。行き帰り同じ道なので、画像無し!
11:40 檜峯神社へ戻った。ホントにあっという間だった。
薬王水を汲んでいる地元の人と話をした。(勿論撮影の許可はもらった)この水は甘くて美味いとのこと。

今回もカメラを渡し、「飲んでいるところを撮って下さい!」とお願いしたが、イマイチだったので載せない。
まだ正午前だし、ラーメンでエネルギーをチャージした!今度は○○山へ行こう!

では、クイズです。○○山はどこでしょう?山梨百名山でこの大栃山の傍にあります。














137号へ戻り、河口湖側へ10分程進み、この『あめみや』を目印にして減速
(これは下山後に撮影。)
12:12 『達沢山・山梨百名山』とある小さな指導標を発見!
このような指導標が数十mおきにあり、それに従って進む。
何か工事中で、作業用のトラックなどがあったが人影は無かった。昼休みだったのだろうか。
に書いてある立沢林道の入り口がどこなのかよく分からなかったが、とにかく行けるところまで行ってやろうと進んだ。一部舗装が壊れた所もあったが、左画像で『通行止め』の標示に到着。この脇の空スペースに停めた。
には林道入口から山頂まで1時間40分とある。先程の大栃山でちょっと時間を取りすぎた。今の時期、暗くなるのは大体16:30って所だろう。遅くとも14時には山頂に着きたいがどうかな。

12:25 出発
12:41 朽ちかけた鳥居がを左に見えた。
12:47 何か大きい案内表示があったので、近寄ってみた。『ミチノクチナシ・樹高10.6m、樹齢百年を越える.。御坂町観光協会』とのこと。道から少し林の中に進むと確かにどでかい巨木があった。脇にベンチが置かれており、ここに座ってこの木を眺めるのもイイかな・・・と0.5秒くらい思ったが、先へ進むことにした。
ところで、この巨木の幹にも顔のような模様。薄暗い時に見ると相当不気味だろうな。
13:04 ひたすら林道を進む。には3kmとあったし、まだ歩き始めて40分ほどしか経っていないが、退屈してきた。

朝からずっと我慢していたラジオを聞くことにした。そう、13時といえば、小島慶子、キラキラだ。仕事のある平日はpodcastだが、休みの今はライブで聞くことが出来る。小島さんはオープニングから絶好調。足取りも軽くなった!
13:20 林道の終点
毎度おなじみの標示を見て、進む。この『←達沢山、林道→』の標示はこの先の何箇所にも設置されていた。
最初に小さい沢を渡り、そこからが登りになる。
13:33 薄暗い植林帯を登る。キラキラを聴いていたので、楽しく歩けたが、
それがなければやっていられなかったかも。
デカ〜イ
踏み跡は明瞭で、間違えそうな所はなかったが、時々『←達沢山 林道→』とある指導標をチェックしながら進んだ。
13:54 お、ようやく上が見えたか
14:00 どうやらあれが山頂か?

ここがに書いてある京戸山との鞍部だろう。

西に向かって緩やかに登る。
14:09 山頂に到着!達沢山(1358m)山梨百名山55座目!

パンとテルモスのコーヒーでブレイク!
山名標がかけられた巨木。ミズナラ?
西側はこの通り。木々に囲まれている上に霞んでいる。
せっかく持っているので、撮ってみた。
 にある『ナットウ箱山』の標柱と証拠写真を撮ることも頭の中にあったが、止めた。そう、さっさと帰らないと暗くなっちゃうかもしれないのだ!

14:20 下山開始。ここも行きと同じ道を戻るだけなので画像無し。
15:24 ゴール!
特別に急いだ訳ではないが、キラキラを聴いていたらあっという間に着いた感じだ。

午前中の大栃山に続き、この山でも誰にも会わなかった。
 137号に戻り、YHを目指した。

 石和のダイソーで耳あてを買った。勿論マリナーズキャップは持ってきていたが、ニット帽を忘れたのだ。(またかよ)画像は翌日出てきます。(え、そんなのどうでもイイって)

 YHには17時過ぎに到着。ペアレントから「のぞむさん(実際には苗字で呼ばれているが)のHPからウチ(YH)のHPを見に来てくれる人が結構居るんですよ」と言われ、俄然やる気が出た!

 7号室『北岳』に行くと、年配の鉄ちゃん(後でこう書くことを承認してもらいました。)がコタツに入っていた。『鉄』であることは一目瞭然。なにしろ分厚い時刻表を持参していたから。岐阜に帰省して18切符で明日東京に帰るつもりだが、まっすぐ帰るのはつまらないので身延線経由で帰るとのこと。うーん、彼は『乗り鉄』だな!私も20代から30代前半の富士にはまる前は18切符ファンだったと話した。
今日もここの風呂での〜んびり!
ご覧の通り浴槽は足を伸ばせば二人でいっぱいだが、ここのお湯はまろやかで疲れがとれるのだ。
『まろやか』と言うフレーズは上記の鉄っちゃんの言葉を借りた。うん、ぴったりだ。使わせてもらおう!
18:30 夕食(電池の消耗が気になり、画像無し。)鮭のホイル焼きが美味しかった。鉄ちゃんと愛知県から来た年配女性と3人で話しながら、のんびり夕食を楽しんだ。

 tantoに戻り、翌日の山行の荷物をチェック。

 部屋に戻ると若い子が来ていた。このYHは平均年齢が高いので珍しい。『ツーリングマップル』を持っていたので、オートバイかと思ったら、自転車とのこと。彼は自らをチャリダーと称したので、以下の会話では『チ』と表記します。

N「やっぱり峠越えが楽しいの?」
チ「ええ、ボク達の仲間では○○峠を越えたっていうのを競うんです。」

さらに話が進み、
チ「自転車を担いで大菩薩や雲取を下るのがまた快感なんです。」
N「え、石割や三ツ峠で自転車を担いで登ってきた人を見たことはあるけど・・・それは凄すぎだよ〜」

チ「登山者が居たら必ず道を譲るなどのマナーを守って楽しませてもらっているんです。」
とあくまで謙虚な彼の話は好感を持つことが出来た。

 いつもさっさと寝てしまう為、同部屋の人とあまり話さないことも多いが、今夜の話はとても面白く、YHらしい時間を過ごすことが出来た。

 せっかくだからもう一度風呂へ入るという鉄ちゃんとチャリダーくんに断り、21時頃にベッドへ。

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