h21.9.20 権現岳(頂上まで)
前日へ

 ふと目が覚めたら4:10。アラームをセットした4:30まではまだ時間がある。そういえば風の音がスゴイ!一旦トイレに行き、窓から覗いてみると星が見えている。一旦布団にもどったが、結局4:30前に動き出すことにした。まだ同じ大部屋の皆さんは寝ているので、起こさないようにそ〜っと

 ダウンのベストをフリースの内側に着こんで、帽子も耳が隠れるものを被り、カイロを使わない以外は冬山装備で外へ。昨日重くなったザックを背負って頑張ったのだ。こうして使わないとね・・・
 『遠い飲み屋』の赤提灯が風にゆられてスゴイ音を立てている

 お、富士がばっちり見えているぞぉ




4:56

ベランダの手すりに固定してスローシャッターで
5:00

この時間のなんとも言えない空の色が好きだ。
5:13

場所を変えて

麓の街明かりがわずかに残る
5:17 

早起きは三文の得なのだぁ
 え、なんで編笠山に登らなかったのかって・・・実は5時過ぎの時点でヘッデンをつけて登って行った人を見て、正直グラッときたんだよね。
 やはり昨晩編笠山リベンジは考えたのだが、夕飯の際に「朝ごはんの時間に遅れても待っていてくれますよね。」と髭眼鏡(失礼)の小屋番さんに聞いたところ「ええ、待ちますけど、覚めちゃいますよ。」との返事にあっさり折れたのだ。
 そして、降りるときにあれだけ大変だった大岩の道をヘッデンで歩き、こけたら・・・とビビったのもそうだし、大体今日のロングコースの前に編笠山往復1時間強を加えたら、体が持たないだろうと判断したわけだ。無理をしたら楽しくないよ。と自分に言い聞かせたのだ。
5:04 上の2カット目を撮った後、撮影場所を変えた際に撮ってみた。わざとフラッシュを焚かなかったのでブレている。

私が動き出した後4:40位には小屋のお姉ちゃんが外に出て発電機?のスイッチを入れていた。朝早くから食事の準備を有難うございます。
「あ、私がカメラを構えているところを撮ってください」 5時を過ぎると小屋泊やテント泊の人たちがぞろぞろ出てきて賑やかになった。
←小屋から10m程離れたポイントにて
このポイントの側に居たコンデジを持ったおっちゃんに場所を譲った所、フラッシュをパチリ。カメラの構え方を見てもこれじゃあぶれるだろう・・・
N「ちょっと貸して下さい。あ、キャノンなら私のと同じです。フラッシュを焚かないモードがあるはずですよ。あ、それからセルフタイマーは・・・これですね。これを使うとぶれにくいんです。」
「そうか〜ワシはよく使い方が分らんのや〜。ありがとな〜」
「分らんのやったらほぉってまえ(捨ててしまえ)」と側にいた仲間らしき人がつっこんだ!いや〜、日本全国何処でも関西パワーには圧倒されるなあ。」


5:35 定刻に朝ごはんコール。朝から焼売は嬉しいなあ。ご飯と味噌汁は勿論お代わりした!
食堂の様子。

私の隣が※さん、斜め前がMさん
6:14 出発。素敵な小屋でした!
『遠い飲み屋』の巨大な提灯ともお別れ
まずは樹林の中へ
数分後 お、開けた
振り返ると・・・

正面に編笠山                  その右は・・・何が見えているのだろう?

小屋からちょこっと上がっただけでこれだけの展望なのか、上に行けばどんな眺めなのだろう!!ウキウキでさらに登った。

やや傾斜がキツクなる。強風で着こんでいたウェアは暑くなって脱いだ。背中が重くなるが、仕方ない。
この辺は結構大変だった。そして暑い!
6:42 むむ、また展望が開けた。あれ、前に何人か休んでいる人たち(以下#と表記)が居る。よぉし、ここではデジイチを出そう!
思わずデジイチを出した風景とは・・・














編笠山(南南西)から右回りに撮影 
編笠山の向こうに南アルプス
さっきも見えたけど、何が見えているのだろう
見たことの無い山々だが、とにかくスゴイ眺めだ!
特にこの山(2番目画像の中央)の形は印象的だ。

正解は後ほど書きます。
その右のこれ(3番目画像の中央)も高そうだな。

追記:この時点では分らなかったのですが、掲示板で乗鞍と教えてもらいました。
もう、お分かりですね。でも、この時点では私はさっぱり分りませんでした。何しろ、今回の八ヶ岳は望の富士山レポの中で最も西に来ています。中央、北アルプスの山なんてわかるはずもありません。
6:49 よぉし、いよいよアレ(ギボシ)に行くぞぉ
ここが☆に出ていたノロシバなのか〜。こうやって『のろし場』って書いてくれればわかるよね。
何々標高2530mか、もう編笠山より高いんだね〜
一旦下る。
そして、見上げると・・・

どっひゃ〜
人があんなに小さく見える〜、さっきの#だな。あそこに登るのか〜、心臓がバクバクしているのがわかった。
強風でマリナーズキャップが飛ばされそうだ。でも、そのお陰で気温は上がらず、快適ではなかったが、登りには丁度よい気温だった。









ふと右に目をやると・・・

おお、富士が見える〜!

なんだか勇気が湧いてきた〜
ええ〜、まぢぃ〜

こ、こんなところを登るの〜
く、鎖がこんな所に付いているのかぁ〜
ドキドキ、バクバク心臓の音が聞こえた。

とりあえずストックは邪魔だ。そ〜っとザックを置き、ストックをサイドポケットにしまった。そして、乙女の水をゴクリ。なんだか落ち着いた。さあ行くぞ!

『鎖に頼り過ぎてはいけない』
初めての表尾根ではあの行者ヶ岳の鎖場でビビリまくりだったが、2度目は楽勝だった。もう大丈夫だと思っていたけどな〜。そんな自信は忘れちまったよ〜

どちらかの手で鎖をつかみながら、一歩一歩慎重に慎重に進んだ。スゴ〜ク長く感じた・・・
渡り切ってから今来た道をパチリ。デジカメの記録を見ればほんの2分しかたっていなかった。いや〜長く感じたんだけどな〜
見下ろすと青年小屋があんなに下にあるのかぁ!
ひゃ〜、登ってくる人があんなに小さい!
7:13 よぉし、アレ(ギボシ)が近付いてきた〜
両側が切り立った狭い稜線
(☆の文章そのまま抜粋)

レポは改めて☆を読み直しながら書いているが、この時はひたすら前へ行くしかなかった。ノロシバで読んだ文章が頭の中にぼんやり残っている程度だった。
鎖がま、真上に付いているぅ〜

幸い6月の幕岩と違い、オーバーハングではないし、ちゃんと足場があったので、一歩一歩慎重に登れば大丈夫だった。数分前の鎖場よりも怖くなかった。何事も経験!?
お、権現小屋が直ぐそこに見えた。(逆光で見づらい)

小屋に行くにはこの下の道なのかな・・・
この上が東ギボシか〜

もう一度☆を見返した。なになに、『中断の岩場を東へトラバース。する。クサリが設置され・・・慎重に通過しよう。』か。ガイドブックにあるのだからなんとかなるだろう。

でも、岩場をトラバース? クサリって、これか〜


え〜い、大丈夫だ〜、行けぃ
と、数m上に登ったところで、足が止まった。

☆に書いてある通りに進んだはず。でも、あの道の両側は・・・

この風に煽られたら・・・

あんな道を通るのは無理ぃ

あんな道の画像は数行下で・・・)




そう、『無理せずビビリな私でイイのだ。』レポの文章を頭で考えていた。(ホントです)。ザックを置き、デジイチを出して、望の富士山らしくいようと思ったそのとき、後ろ(上方)に人の気配!
N「あ、なんだぁ〜」
朝食をさっと済ませ、私よりも5分ほど先に出たはずのMさんだ。
N「ごめんなさい。道を開けますね。向こうがギボシですよね。これ(☆)に載っていますけど、あんな道(Mさんの上方を見て)をよく通ってきましたね。」
M「ええ、登り口がちょっと分りにくいんです。普通の人は下を通りますよそれに今日はこの強風だから無理しない方がイイですよ」
さらりと答えるMさんだが、地元にお住まいで何度も通っているとはいえ、やっぱりこの人はスゴイなぁ
今日は赤岳を経由して、硫黄岳山荘まで行くというMさんを見送った。
この大展望を前にして急ぐ必要は無いじゃないか!
八ヶ岳の主峰・
赤岳がこんなに近い!
南アルプスがズラ〜リ
勿論富士もこの通り!
のろし場からの道には人がちらほら。
7:54 権現小屋の脇を通過。

『ランプの宿』と書かれている。昨晩Mさんと話した際には「朝観音平を出発したのなら、権現小屋まで行けたじゃないですか」と言われたが、今回はこの工程で良かった。昨日ガスガスの中、先程の鎖場を通っていたら楽しくなかったし、何より出発して1時間半位の一番テンションの高い時間にここを通れたのだからね。
7:58 美味しそうに煙草を楽しんでいるMさんと再会。

頂上の場所はアソコ(←)だと教えてもらった。頂上は狭いので、ザックをデポすることをアドバイスされ、それに従った。
よぉ〜し、近付いてきたぁ〜

人気のある山頂標の下に山梨百名山の標柱が申し訳なさそうに設置されていた。
これと写ろうとする人は居なかった。サビシ〜
頂上では山頂標との記念撮影で渋滞していた。前のグループが終わるのをしばらく待つことにした。
権現岳(2715m)望の富士山最高峰
グー
先程のクサリ場で軍手の親指部分が破けたのだ。
ザックにデジイチを置いてきたことをちょっぴり後悔したが、めげないのだ。

目の前の岩(名前は?)と富士を重ねてみた。
山頂標との記念写真を待つ間に1時間ほど前に名前の分らなかった山々の名前側にいたベテランさんに教えてもらった。それを頭に入れて、ザックを置いた場所に戻り、今度はデジイチで撮影タイム!
先ずは権現山頂と富士を重ねて!
北岳
甲斐駒

追記:この時点ではそう思っていたのですが、掲示板で観音岳と教えてもらいました。
ギボシの奥に見える特徴的なピークは

御嶽山

名前を聞いたこと位はあったが、今回この山だと初めて分った。
そして、その右側(北側)に目を向けると・・・画像右のとんがりは・・・
お槍の上で♪ そう北アルプスの名峰、槍ヶ岳だ〜

さらにその右側は・・・
大分雲で隠れているが、あれが北アルプスの○○・・・分らな〜い!
でも、とにかくそれくらい見えたってことだぁ〜

追記:この時点では分らなかったのですが、掲示板で左が立山槍、右が鹿島と教えてもらいました。
お、そういえば・・・Mさんから聞いた赤岳へ通じるあの62段のハシゴを撮らないと〜
どっひゃ〜

Mさんはとっくに降りたのかな〜

そういえば金森さんsanpoさんのレポにこの源治ハシゴは登場していたよな〜
目線を上げると・・・
赤岳がさらに近い!
赤岳方面からも、青年小屋方面からもぞくぞくとハイカーが登ってくる。こんなにハードなコースなのに、人気があるなあ。
そろそろ腹が減ってきた。ザックから菓子パンを取り出した。食べながらエアリアを見なおしてみた。
あ、そういえば・・・
あのとんがりが五丈岩だ〜

東側は逆光でカメラを向ける気にならなかったが、金峰山を忘れちゃ〜いけないよな。
さらに右(東南)側

近くにいたベテランさんに飯盛山がどれかをを尋ねたところ「ほら、あのゴルフ場の上だよ・・・」今この画像を見直しても分らない・・・
ささらに右(東南)側

富士の左前は茅ヶ岳?
向こうからこっちを見ていたんだよな〜
HOME  下山
inserted by FC2 system