h22.5.30 三頭山2
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 前回、前々回の最後に書いたように5月中旬、下旬には富士の近くの某山に行きたかった。そう、この時期でなければならなかったのだ。なぜなら、

これはh19.5.20撮影。忍野の『田圃逆さ富士』はこの時期しか撮れないし、また、憧れのアノ花は今頃しか咲かないとの情報があったからだ。
 先週に引き続き、今週も日曜日は雨の予報。いくらなんでも富士の撮影は諦めるしかない。でも、少々の雨でも『花撮り』なら行けるだろう。私のサイトの『リンク』にある『渓声山色』のsasakiさんは雨の日の方が、花撮りには適していると書いていた。彼の様なステキな写真が撮れるかどうかはともかく、行ってみることにしよう。しかし、山中ではレインウェアを着たまま歩けばイイのだが、その後のバスや電車が面倒だ。軟弱だが、tantoで行ける所にしたい・・・これらの条件を踏まえて、ネットで探したところ、三頭山にもアノ花が咲いているらしいとの情報を得た。この山は昨年の3月に雪歩きをしたが、都民の森駐車場からなら3,4時間で歩けるので、富士の見えない山行には丁度良いだろう。そう、富士が見えるご褒美があるなら長時間歩いてもイイが、何のご褒美もなく、長時間歩くのは気持ちが持たないのだ。

 当日は5時起床。何しろ都民の森駐車場が開く8時を目指して行けばよいのだから、随分のんびりだ。窓の外はどん曇り。これは予報通りだが、肌寒いではないか。先週冬物はクリーニングに出しており、着ていくモノがない・・・探してみると、ユニクロのダウンがあるじゃないか!GWの雲取では標高2000mということもあり、大活躍だったが、まさかあと2日で6月になる今日必要になるとは思わなかった。とりあえず、これを着ることにした。
 5:50に自宅を出発し、20号から奥多摩街道へ。どん曇りの空に行楽の車は少なく、渋滞箇所は無く、順調に走らすことが出来た。武蔵五日市駅を左折し、檜原街道に入り、段々標高を上げていくと、段々霧雨がはっきりわかるようになってきた。まあ、天気予報の通りだが、憂鬱だった。
7:45 都民の森駐車場へ。今日も8時前だが、ゲートは開いていた。係員らしき年配男性に確認したが、入ってイイとのこと。先客は3台。丁度、レインウェアを着て、山の準備をしている夫婦らしき姿も見えた。この天気でも歩こうという奇特な人が他にも居たのが何だかうれしかった。
8:13 念のためにダウンをザックにしまい、レインウェアを着込み、クマ鈴とステッキをセットして出発!

前回はこのY字路を真っ直ぐ(右側)に進んだが、今回は木段を登り、先に三頭大滝を撮ることにした。アレ@を使いたいので、滝は勿論だがアレAも被写体として楽しそうだったから。(アレが何なのかはお楽しみに・・・)
大滝の路』にはウッドチップが敷かれており、とても歩き易い
 
ヒメウツギみっけ!・・・花は勿論だが、蜘蛛の巣も雨に濡れてイイ感じだ。
こうして被写体を探しながらのんびり歩いた。    
8:37 滝見橋。
よし、橋の欄干にアレ@をセットしてと・・・







もうアレ@が何なのか、お分かりですね。
ゴリラポッド

3週間前に百尋の滝などで使って以来だが、今回は最初からこうして使おうと企んでいた。今日はこの天気で日が差さないので、シャッタースピードが遅くなるのだ。
メモっていないが、たしかシャッタースピードは0.5〜1秒位

今度はNDフィルターを使い、少し暗くしてみた。

ゴリラポッドは縦構図が撮れない。手持ちで撮れるギリギリ(1/30秒)

さあ、今度はアレAを狙うぞ!
滝から100m程進み、トイレへ。
トイレ横にはこの標示・・・クマ鈴は既にセットしてあるが、要注意って事かな。
8:57 トイレから百程m先でこの分岐へ。右折して『ブナの道』を進む。前回は下ってきた三頭沢を今度は登ることにした。そう、アレAを撮る為に
こうして、沢を脇に見ながらのんびり登る。
霧雨だが、その分幻想的な雰囲気だ。聞こえるのは水の流れと自分のクマ鈴の音のみ。こんな所を独り占めだぁ〜
・・・と思っていたら、傘をさしたソロの男性、さらに先でレインウェアの夫婦・・・などたしか5,6人と出会った。雨歩きを楽しむ人は意外にいるんだな。
『都民の森』だけあって、あちこちに『森の図鑑』の標示があり、勉強になる。
 
アレAを撮るのは何処にしようと探しながら歩いていたが、この辺が良さそうだ。
よ〜し、この倒木にゴリラポッドをセットしよう。
たしか1秒くらい。



少し引いてやや上から手持ちで(1/30秒くらい)

う〜ん、イイ感じ♪(自己陶酔の世界)
9:22 ブナのテラス

ここでは学生風の男女のグループと出会った。若いのに渋い趣味だな〜
前回この道を通ったときは雪歩きを楽しむことがメインで、なおかつ安住を聴きながらだったので、一気に下ってしまった。今回は足下に花が咲いていないか、また周囲の大木、倒木・・・被写体を探しながらじっくり歩いていたので、あちこちで足を止め、コンデジでパチリ!





 

9:52 シカの食害防止ネット。そういえば山頂近くにこんなのがあったな〜と思い出した。もう山頂に着いちゃうのかな〜とちょっと勿体ない気もした。
目の前のカエデの葉っぱもステキだ。
10:00 木段

お、そろそろ安住の時間か。ポケットからラジオを出し、イヤホンを伸ばした。
・・・
聞こえない。んん、電池か?
スピーカーにしたらバッチリ聞こえた。そうか〜、またイヤホンの断線か。このソニーのラジオは音質もよく、街中や山中でも良く聞こえるのだが、巻き取り式のイヤホンが壊れやすいんだよね。くっそ〜、
まあイイか。今日の雰囲気ならむしろラジオ無しの方が楽しいかな。
お、ミツバツツジだ!
実はこの画像の前にも見つけていたが、終わりかけでしょぼいものだったので、撮影しなかった。これも近づくとどうだったかは分からないが、少し離れたところからはこのようにイイ感じだった。
10:10 ムシカリ峠
ここにあった地図
山頂に向けて最後の木段を登る
シラカバもイイなぁ〜

こんなとき、このステキな雰囲気に水を差すモノを見つけた。
こらぁ、勝正
おめぇ〜なんか、一生彼女なんかできないぞぉ〜
(自虐ネタ?)
気を取り直して山頂を目指す。
10:30 三頭山山頂(西峰)到着。先客はソロの男性が1人。ランチはここではなく東峰でとろうと思っていたので、記念写真をお願いして早々に先を目指した。
指3本!
西峰から御堂峠へ向かう階段で、この大木に見とれた。
う〜ん、イイなあ。こう思ったのは何度目だろう。
御堂峠から中央峰を目指す。
中央峰では年配のグループと若者のグループが居て、とても賑わっていた。この天気なのにビックリだ。ここでは誰かにカメラをお願いする気にならず、指3本で証拠写真とした。

この山名標のそばのミツバツツジは中々ステキだったので、ここでもデジイチを出した。
 
雨の滴が中々キレイ

そろそろハラが減ってきた。東峰の先にある展望台でメシにしよう。前回歩いた時の記憶をたぐり、屋根があるのはここだろうと見当をつけておいたのだ。
展望台へ
といっても何も見えない。まあ仕方ないね。
私の数分後に年配のグループがここに着き、霧雨の中、ランチタイム。彼らの分の記念撮影も引き受けた。
3月20日以来70日ぶりのカップ麺タイム!ホントに美味かった〜。さらに自作オニギリを入れて、カレーおじやにしてみた。

食べている最中にソロのオバサマが到着。彼女はバスで来て○○まで縦走するそうだ。先週は赤城の○○に行って・・・と早口でまくし立てた。早口だったので、○○は聞き取れなかったが、多分話しかける相手が居て、嬉しかったのかな。「今日はオニギリ2個食べれば十分なの」と言い、あっという間に出発していった。
11:25頃?下山開始
11:35 のんびり被写体を探して下る。
あまりに見事なので、これはデジイチで撮った。.
見事な大木


東京でここだけだと思うとちょっと得した気分だ。
この付近では幹もそうだが、葉をメインに撮ってみた。



12:28 なにぃ〜、通行注意だと〜
これは行かねば!
通行禁止は守るが、これなら注意すれば大丈夫なのだぁ

確かに数m位だが、道幅が狭くなっていた。
その後も大木を眺めながらのんびり進んだ。

幹に太い蔓が巻き付いているのだろうか。
12:54 分岐

・・・

そんなの見ればわかるぢゃないかぁ〜、ちょっと失敗したのが、どの道と繋がっていたのかを撮るのを忘れてしまった。
見上げると吸い込まれそうな葉の海・・・ああ語彙が無い。



この幹は面白い

12:54 鞘口峠
森林館に向けて下る。

傘を差して散策する人とすれ違った。
13:30 駐車場へ
とりあえず、レインウェアを脱ぎ、トイレでインナーを着替えた。今回はそれ程汗をかかなかったし、これから温泉を探してのんびりすると八王子周辺の渋滞に掴まることが予想される。真っ直ぐ帰ることにした。

案の定途中はあちこちで混雑していたが、それでも16時には帰宅できた。

2週続けて富士の見えない山行となったが、都民の森はこのような日に歩くにはホントに楽しいコースだと分かった。『花撮り』のつもりだったが花の種類はあまり見つけることが出来なかった。一方『森撮り』と『滝&渓流撮り』のポイントとしては素晴らしい。あのブナの道が紅葉する頃はどんなになるのだろう。季節を変えて曇天または霧雨の日にまた行ってみよう。



これで終わりじゃないんだな。このレポは・・・

夜にもう一度tantoに乗って異常に気付いた。ラジオの音がやけに聞き取りにくいのだ。そういえば、帰宅する際はずっとpodcastを聴いていたので、ラジオのスイッチを入れなかったが・・・、
車を停め、アンテナを見ると・・・無い。いや、根元から折られている。都民の森でイタズラされたか、いやこれはイタズラなんてモノじゃ無く、もっと悪質だ。うわちゃ〜、なんだこりゃ〜昼のラジオといい、ついてないな〜
(結局アンテナはオートバックスで4980円で買い直し、ラジオの修理は3500円かかりました。トホホ)

さらにおまけ
前回陣馬に行った翌日の23日からモスクワで世界卓球団体戦があり、私は毎日熱中して見ていた。特に28日の女子準々決勝の日韓戦はすごかった。21:30から始まり、私は25:00の時点で寝てしまったが、結局26:30までかかり、日本が3−2で勝ったのだ。ホントにドキドキしながらの大熱戦で、翌朝起きて直ぐに枕元の携帯でネットに繋ぎ、勝ったことを見て、ほっとした。そして翌29日つまり土曜日の準決勝は中国に完敗。力負けだった。早く終わってしまったので、翌日に備えて普通に寝ることが出来たのだが。
この日三頭山から帰宅して、洗濯や片付けなどをして、レポに取りかからずにCSで中国対シンガポールの女子決勝に釘付けになった。明らかにシンガポールの選手が堂々とプレイし、世界ランク1位の中国選手(19歳)がプレッシャーでつぶされそうだったのだ。1991年以来団体戦で負けていなかった中国女子が完敗。文字通り歴史が動いたのだ。その日、翌朝の地上波テレビでは放送されなかった(気がする)が、久々に卓球に熱くなった数日間だった。
詳しくはこちらを卓球王国HP

※これはのぞむの備忘録なのです。数年後に見直すときに役立つので。

最後にアノ花の画像を貼ります。

ヒメイワカガミ




  
今回の山行の目的はこうして達成することが出来ました。○○さん、教えて下さってありがとうございました。

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