h22.5.1 雲取山 七ツ石山
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いよいよ楽しみにしていたGW!
 去年は丹沢主稜縦走だったが、今年は念願の雲取へチャレンジだ。今まで標高差が約1500mあることに尻込みしていたが、3月に七面山で標高差1472mを達成しており、少し自信が付いた。また岩殿山花見の際に金森さん(HPからGWの雲取の様子を聞いており、その後もメールでコースについて教えてもらっていた。

 山の準備は29日の仕事の後にしておいた。山小屋泊まりはもうh19.11にかずさんHPと大菩薩介山荘に泊まって以来もう6回目で、何が必要なのかは分かっていたつもりだが、今回も荷物を減らすことが出来なかった。30日夜にshop99でパンなどを買い、ザックに詰めたらもうパンパンだ。あ〜、先が思いやられる。この日にベッドへ向かったのは22:30になってしまった。

 それでも当日は3:30に起床。この日は朝イチで出るものが出て、ほっとした。オクラナットウの朝ご飯を済ませ、『おはようございます』のカキコをして出発!

 5:08に国分寺、立川で乗り換えて青梅線へ。そういえば青梅線に乗るのはh19.1に大岳山に行って以来だ。予想しては居たが、周りにはハイカーがいっぱいだ。多分この中の多くは私と同様に奥多摩までなのかな。終点なので乗り過ごす心配もないので、さっさと爆睡!

 ふと目が覚めると古里駅。なんで、こんな所で?

 数分後にその理由は分かった。上り電車が来るのを待っていたのだ。そうだ、この辺は単線なんだ!

 奥多摩の駅が近づくと、周りに居たハイカーが網棚や足下に置いたザックを背中に担ぎ、ぞろぞろ動き出した。さては私と同様にあのバスに乗るつもりなのかな。

6:52に奥多摩駅に到着すると予想通りにハイカーはダッシュ!自分も小走りで続いた。元々鴨沢西行きのバスの出発は6:55なのだ。
やはり!
 既にバスはハイカーでいっぱいだった。先程の電車に乗った人達よりも前からバスに乗っていた人も多かったようだ。おそらくダッシュした人も座れなかったんじゃないかな。そして、私が最後から4人目位。運転手が「奥へ詰めてください。」と何度かアナウンスして、私と後3人が乗り込み、どうにか積み残し無く出発できた。携帯でmixiにつなぎ、『通勤電車状態です』とつぶやいてみた。その後はオフラインにして、節電設定にした。翌日まで電池を持たせておかないといけないからね。
 車内は混んでおり、支柱にしがみついている状態だったがイヤホンでpodcastを聴きながら車窓を眺めるのは文字通り通勤電車のようだった。それにh21.3にヤビツ峠行きに乗ったときよりはマシだ。あの時と違い、山岳路線ではないのでそれ程揺れないし、距離もたいしたことは無かったのだ。途中のバス停で数人が降りたがやはり鴨沢で降りた人が一番多かった。(690円・PASMO使用)
7:33 よ〜し、雲取に向け出発だぁ!
とはいかなかった。

そう、歩き出す前にすることがあったのだ。

それは




バス停前にある公衆トイレに並ぶこと!


え、男なら直ぐでしょ?って・・・

個室が空くのを待つ人が私の前に4人。

そう、これは○ンコ行列だったのだぁ

実はバスに乗りながら気になっていたのだ。朝出たはずなのにね〜

そんなとき、キラキラが4.30(金)放送分の水道橋博士とのオープニングトークに変わり、(こちらを参照)
博士がこの日の投稿テーマ『怖くて確かめられない』に「めちゃくちゃタイムリーじゃないですか!」と小島さんに食いついた。それは・・・詳しくはpodcastを!いや〜、ビックリ仰天だぁ!

順番を待ちながら、今シーズン初の日焼け止めを塗った。トイレ前には鏡があったので丁度良かった。
ようやく出すものを出し、一安心。
自宅を出るときは肌寒かったので、ウィンドブレーカーを羽織っていたが、この時間は気温が上がり、もう要らない。また、冬用のシャツも仕舞って、夏用のシャツに着替えた。
おっと、イケナイ!これを飲んでおこう。そしてこれを首に巻いておこう!

なんてことをやっていてようやく出発したのが8:01。遅!
舗装道を進み、『七ツ石山、雲取山』の標示を左折。しばらくは舗装道の急坂を登る。どうやらあそこが登山口だ。(8:11)

ここでスパッツを履き、ステッキとクマ鈴をセットし、これで完璧に山歩きの格好になった。
最初はスギ林の緩やかな登り
お、ヤマブキ!前回の岩殿山でも咲いていたが、この付近はどうなんだろう?
8:28 あれ?

舗装道に出た・・・
うわ〜、スゴイ数の車!なるほど、車ならここまで来られるのか。もっとも車だとここまで戻ってこないといけないないから、○○へ下山する予定の私には使えないけどね。
数分間は舗装道を進む。
道の脇にはヤマザクラが残っていた。
8:38 ここにも車。こんなにギリギリまで横着しないで歩こうよ!

この車の左奥から再び登山道へ

※このときは分かっていなかったが、後で調べるとここが『小袖乗越』
数m前を歩いていた夫婦が道の脇の花を撮っていた。尋ねてみると『ヒトリシズカ』とのこと。へぇ〜・・・相変わらず花の名前を覚えられない。
8:46 植林帯の緩やかな登り。木陰になっておりキモチイイ。
新緑も眩しい
8:58 廃屋
9:03 鹿避けの柵?
この頃イヤホンで聴いていた永さんの番組で、ゲスト江戸屋まねき猫さんが得意ネタの『さかりのついた猫』を披露し、「ではみなさんもご一緒に♪」の音頭で「みゃ〜、みゃ〜」と永さんも恵理ちゃんも三太郎さんもステレオで大合唱!歩きながらニヤニヤしてしまった。すれ違う人にその顔を見られたかも。1時間ほど後のリスナーの投稿では『放送事故かと思った』とのこと。それ位強烈だった。
9:45 『水場』を発見。まだ背中のペットボトルには1.5gはあるので、通過。
10:14 指導標が見えた!
近づくと『堂所』とある。ようやくエアリアで現在位置を確かめることが出来た。どうやら後0:50次のポイント(それが何処なのか良く分かっていないけど)のようだ。ここでザックを下ろし、一休み。
10:32 段々急坂になり、石ころが多くなってきた。

しばらく登ると左手に・・・
10:38

よっしゃ〜、本日最初の富士だ!
 道の突き当たりで小学校低学年くらいの男の子を連れたお父さんとの2人連れを見かけた。彼らの直ぐ奥に指導標があり、近づくと『通行禁止』とある。エアリアの『危険』マークの方だろうか。この道は直進できず、どうやらV字路になっており、そこを鋭角に登るようだ。
 お父さんが坊やにそこに立ってポーズを取れと指示しているので、今日もお節介
「撮りましょうか?」富士が見え、嬉しそうなお父さんとお父さんに着いてきただけという微妙な表情をした坊やとの記念写真を撮った。
代わりに自分の分もお願いした。

ザックからデジイチを出し、最初の1枚だ。

ズーム!

 『いや〜、ほんまにここは遠いな〜、富士が見えて良かったわぁ』(やや誇張しているが、こんな感じ)お父さんの話し方からすると関西から来た様子。彼らも雲取山荘に泊まるとのことだったので、また後でと挨拶し、先へ進んだ。
10:53 七ツ石山へ向けてGO!
この付近には巣箱が設置されている。
直ぐ着くだろうとの読みは甘く、結構遠く感じた。
11:28 七ツ石小屋

ここの直ぐ先に分岐があり、『←まきみち、ブナ坂、雲取山』と『七ツ石山山頂→』とあったので、迷わずに山頂を目指した。
この分岐の直ぐ先が水場。ここは結構水の量も豊富だ。翌日使えるかも・・・
石がごつごつした急坂を登る。
この急坂の先にオレンジ色の帽子を被った小学生くらいの子ども達の集団が休んでいた。皆元気そうだ。
巨大な岩(撮れば良かった)と七ツ石神社の脇を通過。
どうやら向こうが頂上だ。暑さと疲労でへろへろの私を元気な子ども達が追い越していった。
11:56 本日最初のピーク七ツ石山(1757.3m)に到着!
子ども達の先生(リーダー)らしき人にお願いして、記念撮影。子ども達がガン見しているので、なんだか緊張している。我ながらちっちぇ〜
 ザックからオニギリを出し、ランチタイム。暑さで食欲はそれ程無かったが、頑張って食べた。
なかなかの眺望だ。
昼過ぎでトップ光だが、これだけ見えていれば上出来。
南アルプスがズラリ。
北岳もバッチリだ。
あれが、目指す雲取だろう。んん、
頂上は白いぞ
七ツ石山からは急坂を下りる。
12:58 歩き易〜い道を進む。(さすがにカメラを向けていないので、画像は無いが)道の両脇にはシートを引いて寝そべる若者も居た。

・・・
イヤホンで聴いていたラジオが久米さんに変わる頃、私もヘトヘト感に負けた。七つ石山のランチの最中も食欲が無く、大分へたばっていたが、アノ場所は足下がごつごつしていてどうにもならなかった。この付近の草っぱらなら良さそうだ。ザックからレジャーシートを出し、少し寝ることにした。
一応アラームを30分後にセットして横になった。

ZZZ

結局20分強だろうか。とにかく寝ることが出来たみたいだ。仕事中でも10分位寝ると疲れがとれる事ってあるでしょ?

とにかく先へ進む元気が出てきた。そういえば雲が広がってきて、日差しを遮り、大分歩き易くなった。
13:28 緩く登る。
13:33 お、なんだここは?表示を見ると『ヘリポート』とある。なるほどね〜
近寄るとこんな感じ
雲取が近づいてきた!
この付近はテント場になっている。先程の小学生達もこの画像反対側にテントを設営していた。

※あの金森さんは奥多摩駅から石尾根を縦走し、ここで泊まった。→こちらを参照。金森さんのの最初の山行記録がこの日のものだった。
奥多摩小屋。ここは素泊まりのみ。
ここからの登りはやや急になる。回復したとはいえ、へばった身体にはキツイ!
んん、あれは・・・












シカと目があった。数秒だろうか。私がカメラを取り出してもこちらを見つめていた。(ズームで撮影。)近寄ると斜面に走り去ってしまった。
GWですごい人出があるのに、こうしてシカを見ることが出来たのはラッキーだったのかな?
うわちゃ〜、なんだこりゃ〜

いやいやホントにきつかった。
14:14 登り着いた先にはこの指導標。富田新道と合流した訳だな。


この分岐から見る富士はさらにステキだ。

ところでエアリアにある小雲取山のピークはこの辺でしょうか?ご存じの方は教えてください。
ここまで登ってみると気付くのが・・・


おいおい、大丈夫か?なにしろアレを持ってこなかったしな〜
向こうには小屋が見えてきた。とにかくあそこまで頑張ろう!
この斜面で見覚えのある親子・・・午前中に会った関西の彼らだ。
お父さんはともかく、坊やはよく頑張ったな〜
坊やは真っ直ぐ歩かず、足下の何かに興味を示してなかなか登らない。このマイペースぶりが標高差1500m程をこなしてしまうのだろうか。
14:34 奥多摩小屋に到着。
さて、今の気温は・・・4℃!

そういえば肌寒い訳だ。登りで汗をかいていたので気付かなかったが、随分気温が下がっていたんだね。
「よっしゃ、小屋の中を見学してみよかぁ〜」とお父さんが坊やに声をかけて小屋の扉を開けたので私も一緒に中を覗き込んだ。なるほど、こうなっているのか。
「これなら泊まれそうやなぁ」とお父さん。
小屋から山頂は目と鼻の先のはず。寒くなってきたので、先を急いだ。
頂上には十数人が居ただろうか。薄曇りで肌寒かったが、皆誇らし気だ。
先ずは親子の記念写真を引き受け、私の分をお願いした。
午前中と同じポーズで。鴨沢バス停の標高が540m。ここが2017m。標高差1477mは3月の七面山を5m更新だ!(ただしこれはエアリアに載っている鴨沢の標高で、ガイドブックに出ている標高545mとずれがある。う〜ん、微妙だ。)
この埼玉県の標柱はデカイだけでなく、富士と重ねて撮れるので、殆どの人がここで記念撮影していた。この標柱の数m離れた所に東京都の標柱もあったが、人気薄だった。ちなみに山梨百名山のものもあるはずだが見つけられなかった。
記念写真を撮った後小屋へ行くという親子を見送り、私はウィンドブレーカーを着込み、デジイチを出した。
 
撮影しながら・・・
この時間はライティングはイマイチだな〜、でも明日の夜明けの頃はどうなるだろう。また来るからイイさ!

と、この時点では考えていた。

記念写真を引き受けたオジサマ3人組に「お先に」と挨拶して先に行こうとしたときに、声をかけられた。

おい、アイゼンを付けなくて大丈夫かい?

N「いや〜、持ってきて居ないんですよ〜」準備の段階で既にパンパンのザックにアイゼンを入れるスペースは無かったしね。

「そうか、気をつけてな〜」

彼の注意は数秒後によ〜く、分かった。
14:49

うわちゃ〜、なんだこりゃ〜
勿論雲取山荘HPはチェックしており、

27日に雪が降りました。
 日向は殆ど溶けましたが、山頂付近の日陰や 北側斜面等に凍結箇所が少し残っています。
 念の為アイゼンをお持ちください。
 ない場合は十分気をつけて通行してください。


との注意は読んでいたが、天気予報で気温が上がると思っており、さすがに大丈夫だろうと甘く見ていたのだ。
私の他にもアイゼンを付けずに降りる人は多く、私も含め、2度3度と転びながらおそるおそる進んだ。

時々アイゼンをちゃんと履いた人達が余裕たっぷりで私(達)を追い抜いていった。

雪道をアイゼン無しで下ることの恐ろしさをたっぷり感じ数十分間だった。
15:28 ようやく山荘が見えた。エアリアでは20分の筈が、倍の時間かかかった訳だ。やれやれ・・・
 山荘内はすでに多くの人で混雑していた。1泊2食で7500円也。部屋は1−2と指示された。正直昨年GWのみやま山荘で1つの布団に枕2つを経験しており、今年はどうだろうと不安半分、レポのネタにすればいいという期待半分だったが・・・
この画像は翌朝撮影。
先客は4人。今日はこの部屋に8人がとまるとのこと。8畳間に8人なら、ぴったりって訳だ。宿のオヤジさんは「布団を二つ折りにして敷けば余裕だよ」と力説していた。ここの常連さんらしき人の話では混雑するときは廊下にも布団を敷くそうだが、今日はまあまあとのことだった。
 汗をかいたウェアを着替え、ズボンはハンガーに掛け、ジャージに履き替え、フリースのベストとダウンジャケット(下の画像参照)を着込んだ。パンパンになったザックの中身は使わないとね!
 先客は皆登山経験の豊富な方ばかりで、北アルプスの・・・ラッセルが・・・とディープな会話に盛り上がっていた。「いや〜、GWにこんなに雪が残っているとはこりゃ勉強になりました。」と大ベテランさん。彼の様な経験豊富な(多分)方でも今年の冬の雪は予想外だったのか。私の後に到着した方は(後で名前を聞いた。Mさん)翌日は飛竜山を越え、笠取小屋まで行くとのプランだった。いやはやこの部屋の方はホントに健脚揃いだ。私は彼らの話をボンヤリ聞いていたが、やはり疲れから座っているのがきつくなり、炬燵に足をつっこんで横になって休もうとした。(多分)先輩の一人私にが気を遣って布団を敷こうと声をかけてくれた。チームワーク良く、押し入れから毛布や掛け布団、枕をぱっと出して、部屋はあっという間に布団でいっぱいになった。
 宿のオヤジさんは目聡くこれを見つけ、「おいおい、布団を敷くのは夕食後って説明しただろう!」と怒られてしまった。でも、敷いてしまったものは戻せない。オヤジさんは「ドアを閉めて他の客に見えないようにしてくれ」と許してくれたようだった。先輩が気を遣ってくれたお陰でとにかく布団が敷けたので、17:30の夕食まで一眠りすることが出来た。感謝!
17:30 楽しみだった夕食タイム!
炬燵を片付けて8人分の布団を敷くと、このようになった!
布団1つに枕2つだった去年と違い快適だ〜
カメラを頼んだ方はなんと札幌にお住まいで、GWを利用して今日、明日はここ雲取、明後日は丹沢みやま山荘を予約したとのことだった。いやはや色んな人がいるな〜
19:00前には部屋の全員が布団へ。
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