h21.3.14 四尾連湖へ
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 今回の壮大な計画は2月の中旬にかずさんHPを誘ったところからスタートした。そう、昨年11月蛾ヶ岳に登った際に「次は精進湖まで行っちゃおうか」と話していた約束(?)を実行に移す時が来たのだ。

 宿泊は前回タントを停める際にチェックしておいた水明荘に決めた。ところが、電話してみると「工事中で食事をお出しすることが出来ません。お風呂も水道も使えません」とのこと。これは参った!かずさんとメールのやり取りをしたが、結局お願いすることにした。そう、多少の不便もレポのネタなのだ!

 13日の金曜日は職場の飲み会に参加した。いつもは山行の前日に飲むことはしないが、外せない会ってあるよね。1次会で失礼し、22時に帰宅。翌朝はのんびり6:30に起床。

 外は横殴りの雨!

 そう、慌てることはない。「午前中は雨。昼頃から晴れ」との天気予報通りだし、かずさんとの待ち合わせも甲府駅12:37の身延線というのんびりしたもの。今日は市川本町の駅から四尾連湖まで3時間程の登りだけだからね。(と出発前は高をくくっていた)

 とりあえず、1週間分のワイシャツの洗濯(部屋干し)など、週末にやっておかないといけない家事をこなし、朝食は軽めに(ちょっと胃もたれ)、掲示板に「明日は湖から湖をつないで歩きます」にカキコしてと・・・

 ザックを持つとズシリと重いデジイチは勿論だが、念のためにと用意したアイゼン、山の上で朝食、昼食をとる為+非常用水1gが効いている。まあ、今回は三脚を持って行くのはさすがに諦めたが、これだけ重いのは昨年2月の丹沢以来かな。先が思いやられるよ・・・

 駅すぱあとでチェックしておいたホリデー快速に連結する中央線の時刻にあわせて9時に出発。ラッキーなことに雨は殆ど止んでおり、駅まで傘を使わずに済んだ。

 駅に着いて表示を見ると、ダイヤがかなり乱れていた。歩きながら聴いていたラジオでは東海道線や京葉線など海沿いの電車の遅延は伝えていたが、中央線が遅れているとは想定外だ。とりあえず立川、高尾、大月と各駅停車を乗り継いで甲府を目指すことにした。眠いときは寝て、目が覚めたらpodcastを聴いてとのんびり過ごしたのでそれ程長くは感じなかった。途中雨音がはっきり聞こえる位に強く降った時間もあったが、どうにか甲府には11:40頃到着。
 
 かずさんの待ち合わせまでまだ時間がある。改札を出て昼ご飯を取ることにした。さすがに胃腸が動いて食欲が出てきたし、夕ご飯をコンビニで買おうと思った訳だ。駅を出て100m程先にあった吉野屋を発見。牛丼並+サラダ+味噌汁+卵をがっつり!そして、ローソンでチンジャオロース丼(?)とネバネバサラダを買った。(一応健康に気を遣っているのが分かりますか?)
 さて、かずさんはどうしているかなとメールしてみると「ごめ〜ん 時刻変わってて遅れます。下山したらビールおごるので許して〜」との返事。いつもは予定より早く集合に現れる彼が珍しいなと思いつつ、駅に戻り、時間をつぶせる場所を探した。駅の中に喫茶店は2軒あったが、腹一杯の状態だったので、コーヒーを飲んでも美味しくないかなと思い、改札を通ることにした。駅員に身延線はパスモを使えないことを確認し、320円のキップを買った。以前清里駅(小海線)でパスモが使えずに不自由した事を覚えていたからね。(あ、このレポには書いてないか)

 まずは身延線ホームを確認し、最寄りの待合室に入ったが、特急の到着などの場内放送がうるさく、寝ることは出来なかった。まあいいかと大竹まことゴールデンラジオを聴きながらのんびり待つことにした。20分ほどして、「遅れてごめんね〜」とかずさん登場。珍しく帽子を被っている。まあ、彼のサイトで2.15の日記を読んでいたので、ばっさり髪を切り、かずぼうずになっているのは分かっていたからね。「東所沢で最も私生活を暴露する男」(このフレーズどうですか?)は近況を語らなくても、皆が知っているのだ。

N「いつもは集合時間より早く来るのに今日はどうしたの〜」
K「いや〜ダイヤ改正をすっかり忘れていてさ〜」
N「あれ、ネットで調べていればそんなこと分かるんじゃない?」
K「オレは元テツだから時刻表で調べているんだよ〜」

なるほど!ネットを使いこなしているのに、この辺はこだわりがあるんだね。

13:21 (13:30発車)
身延線ホームは結構混雑していた。程なくやって来た身延線はワンマンカーで、2両しかない。2人並んで座る事は出来ず、かずさんとは離れて座ることにした。
ザックを網棚に載せながらふと気づいた

あ、ストック忘れた

K「そういえば、どうしたのかな〜って思っていたんだ〜」
N「こんなにザックはパンパンなのに肝心なモノを忘れちゃったよ〜」
車窓からは南アルプスが晴れてきた空にクッキリ見えていた。これは楽しみだ!

途中駅で「え〜、ここのドア開かないわ〜、前に行かないと降りられない〜」と大声で叫ぶオバチャン達に失笑。

市川本町の駅が近づくと私達も前へ。

N「あれ、キップはどうするの?」(オバチャン達を笑っていたのにね・・・)
K「運転手が受け取るんだよ。」

駅に着くと、運転手が窓が開けて、乗客のキップを直接受け取った。
なるほど!さすが、元テツのかずさんは詳しいね。
14:02 市川本町駅(標高260m
駅舎はこんな感じ。「クァワイイー」と女性なら言うよきっと。
KN「これから行くのはAコースだね」
駅を出て右折し、県道を数百m進み、四尾連湖の表示を見て右折。

かずさんはガイドブックのコピーを見ながら先導するので、ついていくだけなのだ。私も同じ本を持っており、ザックに入れていたが、つい彼任せにしてしまった。結局彼任せにするのなら、持ってこなければザックも軽くなるのにね。中途半端だなあ。
丁度踏切が締まる所だった。

K「なんだよ〜45分に一本しかないのに〜」と言いいながら
←コンデジで撮影している。元テツの血が騒いでいるんでしょ。お見通しだぞ!!
踏切を越えて数十m先で、右上に伸びる階段を登る。
14:17 大門碑林公園
ここからの眺めはなかなか良い。
八ヶ岳 茅ヶ岳
公園の奥にある『平塩源氏の館』の奥が登山道の入り口
歩き出してしばらくするとに竹ヤブがあった。適当なモノものがないかなと物色していると「のぞむさんこれはどうだい?」と丁度良いモノを見つけてくれた。

そう、ストックの代わりになるモノを探していたのだ。察しが良いなあ。彼が差しだしたモノを節で折って長さを調節するとこれがバッチリ!

N「最近ず〜っとストックを使って歩いているからこれが無いと調子でないんだよね〜。有り難う!」
14:34 最初の指導標
「お、ガイドブックにあったけど1kmごとに表示があるんだよね。」
「急坂ですって書いてあるね〜」

午前中まで降っていた雨の影響で、ぬかるんだ道を進んだ。
10分程先に分岐があった。市川大門からの道がここで合流するようだ。(しまった、この角度で撮っても分からないか!)
14:59 お、開けた。
尾根の右側に付けられた道を進む。

15:16 石仏(ぶれています)
民話マニアのかずさんは早速チェック!(詳しくは彼のサイトをご覧下さい。)
「ほら〜、ダンコウバイ♪」
それまでにキノコ(教えてもらったが、忘れた)や、○○○の葉を見つける程に注意深く足元を観察していたが、ここでダンコウバイを見つけたときは声のトーンが変わった。今度は花マニアの血が騒いだのだろう。
15:42
K「さて、現在位置はど〜こだ?周りを観察してみて〜」
N「あ、見つけた!」
1/25000地形図を取りだし、探してみると・・・
N「あ、この717.0mだね」
K「正解!」
K「ほら、見て!向こうにも道(☆)が延びている。地形図には出てないけどね。こういうときには書き込んでおくんだよ。」
なるほどね、さすが「藪ラー」だ。この後も何カ所かで地形図の見方を教えてもらった。

家で調べた所、☆は古城山方面への道だったかも
15:59 四尾連湖まで3km
左側が谷になっていて甲府方面の眺めが良い。なだらかに登る。
16:08 烽火台への分岐(※)
急傾斜の木段を登る

お、これが烽火台か!(復元されたもの) 
ここは標高868m
ベンチがあり、ここで一休み。デジイチを取り出して撮影。(下段はそれぞれのアップ)
八ヶ岳 茅ヶ岳 金峰山
写真を撮っていたら寒くなってきた。先へ進もう!
16:26 烽火台の先にある道を進むとあずまやに出た。かなり古く、手入れされていない感じだった。この辺が仏岩かな。

あずまやを下ると別の道と合流。先程の※だな。
K「こんなに早く合流するなら烽火台を回った方がイイよね。」

さらに平坦な道を進む。
16:47 桑沢橋
「ここがガイドブックに出ていたコンクリート製の橋だね。」
16:54
K「ほら、こっち(正面)には行けなくなってるね」」
N「沢へおりるってことは遠回りになるのかな?」
K「オレはこの先がどうなるか行ってみたいな」
K「おお、すげ〜、崩れてるよ〜。でも、オレは行くよ。のぞむさんは無理しなくてもイイからね」
N「そうするよ〜、気をつけてね〜」
早足で先程の表示に従ってわずかに下る。すぐに沢に出た。
10m程上に・・・

←ズームしてます

K「いや〜、大変だったよ〜♪」

横から見ても怖かったが、見上げると更にアブナイことがわかる。一緒に行くなんて思わなくて良かった〜
沢には橋が架けられ、安全に通れるようになっている。

よい子の皆さんはこちらを通りましょう!

かずさんとは1分後に合流。大して遠回りじゃなかったね。
17:11 四尾連湖まで1km
数分で石仏
17:18 四尾連峠(文学碑公園)
K「ほら、富士が見えているよ!」
N「前回四尾連湖から富士が見える所を探しても見つけられなかったけど、きっとここのことなんだね。」
車が通れる道を下る。

K「蛾ヶ岳から見たときは小さかったけど、ここから見ると大きいね。」
『近道』の表示に従い、下る。
17:35 水明荘 N「ようやく着いたね〜。遠かったなあ〜」
ハイキングコースだと甘く見ていたかな。ホントキツカッタよ。

もう夕暮れだ・・・
食堂に入り「こんにちは〜」と声をかけると、ニコニコ顔のオニーチャンが登場。(これ以降若旦那、”若”と表記)

K「あの時みたまの湯の割引券を買った人だね〜」
N「よく覚えてるね〜」
K「すごく愛想のいい人だったからね」

早速出してくれたお茶と和菓子で一息つくことが出来た。ホントに美味しかった。

若「なかなか連絡が無いから心配しました。先程留守電にも入れました」
N「ええ、連絡しようと思ったんですけど、気づいたら圏外でした。」
ちなみにかずさんのdocomoは通じたらしい。ホントにsoftbankは使えない・・・

若「このように改装中で水道が使えないんです。ごめんさいね〜」
K「前回ここの駐車場を使った時に、ここイイねえ。今度泊まりに来ようかって話していたんです。」
若「山歩きはよくやってるんですか〜、HPとかやっていたりして〜」
K「そうなんです。オレは悠遊趣味」って言うんですけど、この人は・・・」
N「ほら、これです。今回の山行も後で書いて、ちゃんとこちらのリンクも貼りますからね〜」と望の富士山の名刺を渡した。
若「うわ〜、有り難うございます。是非よろしくお願いします!」
ね、ちゃんと約束を果たしたでしょ!

若「夕食はどうされますか?」
N「電話でお願いしたようにコンビニ弁当を暖めて下さい。」
あらかじめ水道は使えないが、電子レンジを使えることは確認しておいた。おそらくここの管理人一家が住む家は普通に生活が出来る訳だよね。

N「かずさん弁当3個は重かったでしょ〜」
K「これで、少し軽くなるよ〜」

彼は一昨年あのハセツネを完走している。それだけでもホントにスゴイことなのだが、その際に弁当を4個を持って行って、結局食べることが出来なかったという違った意味でスゴイ体験談を聞いていた。私は勿論カップ麺の為にコッフェルと水1gを持ってきており、これはこれで重いのだが、彼の弁当3個は・・・
N「いつものヤツお願いね〜」

N「あ、かずさんも撮るけど、風景の一部だからね〜」
壁には富士の写真の他に魚拓やキャンプの思いでの寄せ書きなどが、びっしり貼られていた。
18:20
若「お部屋はこちらになります」

食堂から10m程離れた別棟の1階、8号室に案内された。

若「ストーブとポットは点けておきました。水道は使えませんが、ミネラルウオーターのペットボトル(1.5g)は使って下さいね」

今回は素泊まりで5800円。山小屋に泊まることを思えば、まあまあの値段かな。
若からもらった水明荘手作りの地図のポイントを1/25000地形図に書き写している。なるほどね〜、私も参考にして書き込んでおいた。
N「明日は4時出発だから3:30にアラームをかけるよ。」
19時過ぎには布団の中へ。さすがにヘトヘトに疲れており、あっという間にZZZ

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