h19.8.25 湯の沢峠から大蔵高丸2                           

前の富士は8.11 サムネイルをクリックすると大きくなります  この山に以前登ったのはh16.10

 夏休み最後の土日である。さて、どこに行こうか?候補はいくつかあったが・・・

 かずさん悠遊趣味昨夏のレポが一番ビビッと来た。自分も湯の沢峠のお花畑を見てみたくなったのだ。もちろん、ここは展望の素晴らしい山なので、富士もばっちり見えるのだ。(最近、望の富士山なのに、富士の見えない登山が多いけど)

 早速かずさんに誘いのメールを出すと、OKの返事。よーし!これは楽しみだ!

 いつもそうだが・・・
@ガイドブックを見たり、ネットをチェックしてどこに行くか考える
A電車やバスの時刻や運賃をチェック。
Bドリンクやお菓子を少しでも安いところで買う
など、実際に行くまでの準備が一番楽しかったりするんだよね。

 さて、今回行く湯の沢峠は甲斐大和からタクシーで行くしかなさそうだ。(かずさんのサイトにあった)
国分寺から甲斐大和まで方道が1280円か・・・
よし、18切符だ!夏の後半になると1日分、2日分でも売りに出されていると聞いたことがある。
新宿に出て、金券ショップを当たることにした・・・
甲州街道沿いの1軒目は4500円 え、そんなに高いの?
南口を越えて2軒目では、なんと2400円よっしゃー得した!

 後で気がつけば笹塚までは定期があるが、新宿までの往復分(240円)を考えると少しもお得ではなかったのだが・・・

 かずさんとは八王子駅6:35発の松本行きで待ち合わせ。こちらは国分寺駅6:08だ。

 当日は4:30起床。予定通り中央線に乗り込み、八王子で下車。するとホームはザックを背負ったハイカーでにぎわっている!!8月最後の土曜日でしかも晴れ。この天気で考えることは皆同じということか。

 その時、かずさんからメールが入った。これよりも早い中央線に乗ったので、大月で待ち合わせしようとのこと。乗り遅れたならよくあるけど、早い時間なんてさすがだね。まあいいやと爆睡 ZZZ

 ふと目が覚めるともう初狩。あれ、大月が過ぎてるじゃないの。周りを見回すともう立っている人も大勢いる。八王子の混雑がより激しくなったか。少し離れた所にかずさんは立ったまま目を瞑っていた。

 甲斐大和到着直前に声をかけると「口をあけて気持ち良さそうに寝ていたから、起こさなかったよ」とのこと、ありがとう。ホント、気持ちよかったんだ。
8:07 湯の沢峠入り口
     (駅から3540円なり)

運ちゃんは「湯の沢峠の花しるべ」というミニパンフを渡してくれた。旧大和村が作成したもので合併した今はもう作っていないそうだ。
これには花の見分け方も書かれていて、かずさんも大喜び。

勿論このページを作る際にも役立った。





手配しておいたタクシーに乗車。メーターがどんどん上がる!
私が3年前に来た時は夜で距離感が分からなかったがずいぶん登ったんだと実感した。(かずさんはここまで歩いたこともあるそうだ。すごい!)
トランクからザックを下し、準備を始めると、あれ、日焼け止め忘れた!!おいおい、またか・・・

お目当ての湯の沢峠に行くまでの道も花が一杯だ。
8:14 出発 撮影に夢中
@イタドリAイタドリBソバナC?アザミ
8:38 薄暗い沢沿いの道へ


タマガワホトトギスヤマトリカブト→


台風で橋が壊れた所もあったし、道標もほとんど無かったが、この道を何度も通っているかずさんが一緒なので安心だった。(2度ほど間違えたけど)そしてなにより、涼しくて快適だ!

かずさんが大声をあげた
あ、光ってる!じゃない?すげー
ひょっとして、武田の埋蔵金・・・はて?
9:23 避難小屋

ウキウキ!
まずはトイレへ。去年出来たそうだ。
お花畑の前から花が一杯だ。かずさんは「これは○○、見分け方は・・・」とばっちり教えてくれた。
@キンミズヒキAヤマトラノオBオオバギボウシCツリガネニンジン
9:38 湯の沢峠

振り返ると白谷丸。ここも行ってみたい
峠の表示が見えてきたらここから本番だ!
花の撮影をしながらのーんびり歩く。
@タチフウロAタムラソウBノコギリソウCコウリンカ
@マツムシソウAシシウドに蜜蜂?Bオミナエシ
楽しみにしていたマツムシソウなどを見ることができ、幸せな気分を満喫した。
大蔵高丸への道
かずさんの話では、道が付け替えられたそうだ。そういえば、3年前登った時は直登コースで、登りはきつかったがあっという間に着いたように思う。今回は傾斜が緩い分ぐるっと遠回りをさせられた感じだった。
旧道にはロープ
新登山道
頂上が見えた
10:33 大蔵高丸頂上(1781m)

大蔵高丸ではこの通り

   ↓ 少し進むと・・・
お、ちょっと見えてきた!
頂上は5,6人の先客で賑わっており、みな楽しそう。私たちの記念撮影も御覧の通りだ。
ここからは富士が大きいのだが、今日は全然だめ。まあ急ぐ必要もないねとランチタイム。かずさんは冷やしうどん。私はそれほどハラが減っていなかったので、菓子パンを軽くつまんだ。
富士も見えないし、なにしろここは暑かったので、ハマイバ丸を目指して進むことにした。(10:45頃?)
ここからはアップダウンもそれほどなく、かずさん曰く天国のような道を歩く。
@ヤナギランAハナイカリBマルバタケブキC白いタチフウロ
@タムラソウAオミナエシBキオンC鮮やかな蝶々
群生している これもすごい
11:27 ハマイバ丸頂上(1752m)

「かしわめし」→ファミマではそのまんま宮崎フェアをやっている。ついこういう企画モノをみると乗っちゃうんだよね。

ちなみにかずさんは冷やし中華。彼の真似をして高畑山毛無山では麺類でランチにしたが、やはり私はお昼にご飯ものを食べたいのだ。





ここでは先客が2人。勿論?記念撮影を頼む。この頂上には展望がないので、少し先の開けたところで2回目のランチタイムにした。
@少し下る。AケルンBランチ
雲間から富士も見えてきた。デジカメで撮りまくるが、液晶モニターを見ていてもドキドキ感が無いんだよね。やはりファインダーを覗いてピントを合わせたい。EOSを修理に出しているのが残念だよ。かずさんのデジイチがうらやましかった・・・
12:00





次は大谷ヶ丸を目指して出発。私が前回来たのはこの付近まで、この先は優秀なガイドに先導してもらう。
ここからは@草が伸び足もとがよく見えない道が続く。しかもA滑りやすいところもあったりで、結構大変だ。
B30分ほどで、天下石に到着。ここで3,4人がランチタイム中だ。「さっきの(ハマイバ)ところで食べればいいのにねえ」とかずさん。その通りだよね、あそこなら富士もおかずになるしね。
Cなかなかの急坂。一休みして、ここも踏ん張って通る。
12:51 米背負峠

ここで一休み。さて、ここからが今日初めて出会う急坂だ。今まで楽をしていた分キツク感じる。そう、このマゾっぽさがないと山歩きらしくないよね。
過ぎてみればそれほど時間のかかる登りではなかった。
13:35 大谷ヶ丸








































14:25 コンドウ丸

ここも樹林に囲まれ、頂上らしくない頂上だ。
ここで一休み(あれ、さっきから休んでばかり!)して、かずさんとこの後のルートを相談。帰りの中央線の時刻と、風呂上りのビールとの兼ね合いを考えるが、なにしろ私はこの先どうなっているのかさっぱりわからないので、かずさんに任せることにした。
@下り始めは緩やかだったが、A段々急な下りになってきた。
かずさんのスピードが上がる。
アレを探すのに夢中だ。



















あったー!見つけたー!!
一昨年、昨年とチェックして、この辺に咲いているはずだと見当をつけていたそうだ。登山道からは数m離れていて私が一人で歩いていたら、見つけることは出来ないところに数株あったのだ。そういえば、先月の十二ヶ岳ではつぼみでも見つける程の熱の入れようだからね。気合いを入れてデジイチで撮った分はかずさんのサイトでまた見せてもらおう。


わずかに上るとコンドウ丸。ここからまた単調な下り。

14:30 曲り沢峠

この曲沢ルートは道標は勿論、テープなどの目印が全くない。
沢を何回か渡るが、「あ、こっちじゃなかった。」ということが数回あった。
かずさんが古い石垣を発見したが、かつては多くの人が通っていたらしい。でも、今は廃道と言っていい。

この道を好んで通るのはかずさんのようなマニアだけだろうな。






最終チェックポイント?の峠でまた一休み。
かずさんが選んだルートは
まじ?
「大丈夫どおってことないよ。」私なら選ばないコースだが、ここはガイドさんについて行くしかないか・・・
@ホントに荒れた道
A「ここから水が出ている。沢の始りだよ。」、いや相変わらずよく見ているね。
BAから水量が増えてきて、沢沿いの道になる。
C「ここ気をつけてねー」と崩れている所を教えてくれた。
15:11 砂防ダム


これは一つ目。この下にもう一つあった。





かずさんが「もうすぐ砂防ダム。それを越えると林道ですよー。」と話したところで(樹林が伐採され)パッと明るくなった。
砂防ダムの脇には一応手すりが付いているが、その脇には刺のある植物のヤブがあり、かずさんが「イテー」と悲鳴を上げていた。お陰でまくっていた長袖を伸ばして、被害を食い止めることができた。ありがとう!

砂防ダムで一休み・・・
@その後、スリリングな橋を数回渡る。
A林道へ(15:28)。やっと緊張から解放された感じだ。
B林道が終わり、民家へ(15:47)
15:49 県道

県道を右折すると上り坂。木陰もなくアスファルトの照り返しでクソ暑い。「早く着かないかなー」そればかり考えていた。
「着いたよー」という声が嬉しかった。こちらはへとへとだったが、かずさんは元気。ホントにタフな人だ。結局着いたのは15:56。なんだ、10分もかかっていなかったのか。
受付のおばちゃんが「入浴は4:30までですけど、いいですか」と訊ねてきた。私は17:00の中央線に乗りたかったので、汗を流すことができれば十分。そして、風呂上りにプはーとできればばっちりだ。
かずさんが手際よく帰りのタクシーを16:40に手配してくれた。彼の携帯にはタクシー会社も登録されているらしい。
いよいよ、楽しみにしていたお風呂へ。
小さめの内湯と露天が一つずつ。入浴客は私たちのの他に一人だけ。「すいているねー」とかずさんに話すと「みんな天目山温泉に行くんじゃないかな。ここは福祉センターだからね」
まあ贅沢は言えない。十数分の短い時間だったが、汗を流し、疲れを癒すには十分だったかな。そして、汗臭い服を着替えることができたのがデカイのだ。汗の臭いプンプンで電車に乗るのも気が引けるからね。

かずさんは先に出て、休憩室で寛いでいた。口には紙パックのジュース。
そうか、ここは福祉センターだからノンアルコールなのか。まあいいやと炭酸ジュースで乾杯。
受付のおばちゃんがタクシーが来たことを伝えた。約束の時間より10分早かったが、まあ良いか。
甲斐大和の駅までは10分かからずに着いた。(1610円)

丁度16:42の上りの中央線が来たので、かずさんとはお別れ。
ありがとう!お陰でステキなお花畑を歩くことができました!!

駅から1分のセブンで時間をつぶし下りの中央線へ。小渕沢までは1時間強だ。空いていたので寝て行こうと思ったが、イマイチ寝付けなかったのでIPODを聞いて過ごした。山での一人歩きならAMラジオがあればご機嫌なのだが、電車では聞くことができないからね。

小渕沢の駅で乗り換え、小海線へ。約30分で清里に到着。
18:22 18:55
電車を降りると・・・
ホームには清里駅の標高が1274mの表示、なるほどね。標高が高いことは調べておいたが、体感すると違うもんだね。用意しておいた長袖が役に立ったよ。

駅から清里YHまでは5分ほどで到着。さすがにハイシーズンの清里だ。家族連れから若者、年配者など様々なホステラーでごった返していた。ペアレントがソフトクリームの販売や近くで行われるコンサートの案内をするなど私の定宿の富士吉田、石和温泉、ふもとの家とは雰囲気が全く違っていた。
まあ、プチ山男の私は完全に浮いていたが、そんなことは気にしていても仕方ない。
指定された部屋は、2段ベッドが4つ。これぞYHの王道だね。遅い到着のため下段は埋まっていたが、同部屋の4人は外出していた。コンセントを見つけ、デジカメの充電をセット。これができないと望の富士山を作れないからね。これが〜一番大事〜♪

YHから1分の蕎麦屋で夕食を済ませ、部屋に戻ったがまだ誰もいない。翌朝早く起きることを断りたかったが、待っていても仕方ないので、20:30には横になった。部屋の外は結構騒がしかったが、直ぐ熟睡することができた。ZZZ
翌朝撮影 2段ベッドの上段


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この日のかずさんのレポはこちらをご覧下さい。(h21.3.20追記)
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