h20.2.10 塔ノ岳2、丹沢山
前の富士は2.2   サムネイルをクリックすると大きくなります  以前この山に以前登ったのはh19.12

 何日も前からこの3連休に何処に行くのかを考えるのが楽しくて仕方なかった。沼津アルプス、矢倉金時と電車での山行が続いていたので今度は車にしようか。遠出して静岡や伊豆にしようか、三つ峠の樹氷も見たいなあ。いや、待てよ今シーズンは雪の当たり年。せっかく行くなら小屋泊まりで、スノーハイクにどっぷりつかろう!

 そこまで考えたら山小屋はあっという間に決まった。金森さんに掲示板を通じてオススメの山小屋は?との問にあったみやま山荘に早速電話した。初めは9日にと思っていたが、電話に出たおかみさん(この表現でよいのか)の「9日は連休の初日で混みますから10日の方がのんびり出来ますよ。」との答えに、まあいいかと宿泊を10日に設定。結局これが吉と出た
 
 さて、どうやって登り、どうやって下るかだ。

 金森さんの歩いたコースはハードすぎるなあ。sanpoさんのコースが良いかな。丹沢主脈縦走はそそるよ。でもまた大倉尾根を登るのは変化がないなあ。では、いよいよ表尾根にチャレンジか!いやいや今はヤビツ峠までバスが行かないそうだ。(→神奈中HP
 経験豊富なかずさんにもアドバイスを貰った。望の富士山掲示板を通じて多くの方から励ましの書き込みがバンバン来る。よ〜し、やるぞお〜!

 天気予報通りに9日の土曜から降り出した雪はあっという間に私の地元も雪景色に変えてしまった。これは丹沢がどうなる事やら・・・でも日付が変わる頃には雪は止んだ。

 10日は3:40起床。5時には自宅を出発。家の前から雪歩きだよ。

 雪道をそろそろ歩き、国分寺に着くと

武蔵野線は沿線火災のため運転を取り止めています。
 再開は6時を予定しています
」との表示。

 え〜い、仕方ない。遠回りだが立川経由で南武線だ。
 
 まあ、当初予定していた7:18ではなく、7:34にすればいいか。(→渋沢駅バス時刻表

 登戸で乗り換えると何と席が埋まっている。えー座れないの〜

 幸い隣の駅で席が空いたので、携帯のアラームを渋沢駅到着少し前にセットし目を瞑った。さすがに朝早かったしね。ウトウト・・・







 ふと目が覚めた








え、新松田

 あちゃ〜乗り過ごした!
 
 とにかく電車を降りた。おかしいなあアラームをセットしたのになあ。

 携帯を確認するとバイブは動いたらしい。うーんそれに気づかない位熟睡したのかなあ。

 幸いほんのわずかの待ち時間で上り電車がやってきた。車窓からは真っ白な丹沢!

 まあ、いいか、大倉発のバスはたくさんあるしね。これが秦野でヤビツ行きを待つときのように本数が少ない場合を場合なら取り返しがつかないし・・・プラス思考で行こう!

7:50 大倉行き
渋沢駅を降りるとハイカーがズラリ!

この大倉行きのバスもたちまち満員になった。そりゃそうだよね。

皆(自分も含め)ウキウキしている。
大倉バス停

☆ステキな表示が出ていた。
(画像中央)係員さんに話しかけられた「何処まで行くの?」「丹沢山です」「下山は?」「焼山の予定なんですが」「丹沢山から先はトレースが無いよ。気をつけてね。」ゲゲー!まあ、みやま山荘で詳しいことは聞いてみれば良いか。
9:30 丹沢国定公園の看板

そういえば、私の地元に比べ、路面は乾いている。
大倉バス停の標高は290mとのことだが、地形的なものなのだろうか。



結局大倉尾根を登り、最短距離で塔を目指すことにした。「バカ尾根に二度登るバカ」というのがあったが、まあイイやね。知った道の方が安心だし、今日は塔よりも奥に行くのだからね。

歩き始めて数分。あまりにも暑く、フリースを脱いだ。さらに今度はズボン下(この表現で良いのか)が暑い。自宅を出る時点では丁度良かったのだが、この時間では邪魔で仕方なかった。
くそ〜大倉バス停のトイレで脱げば良かったかあ。
@途中にあった廃屋(?)の裏でさっと脱いでスッキリした。数分後にオバチャングループが「あ〜疲れた」とこのベンチを見つけ、到着。いやいや危なかったぜい。
Aしばらくはこのように乾いた道が続く。
8:59 観音茶屋
@分岐・前回はここを左折し遠回りしたが、今回は直進。
A9:15 雑事場・3人程が休憩中。
Bうっすら雪が目立つようになった来た。
9:17 見晴茶屋
ここを過ぎるとマジ登りなんだよね・・・
@9:22 A足下の様子・まだアイゼンは不要 B9:33
9:50 


一本松を過ぎたところにベンチがあり、ここで先客がアイゼンを装着していた。@自分もそれに倣った。
Aもう少し上でアイゼンを付けているオバチャングループ。
B小学生位の男の子。アイゼンは付けていなかったがすいすい登っていった。スゲ〜
10:14 駒止茶屋


厳しい階段登りの後、駒止茶屋へ。前回はこの上にあるベンチで一休みしたんだっけ。今回は先客で埋まっていたので通過。
@右側に表尾根・前回もこのアングルで撮したっけ。
AB真っ白な道を進む。この辺は傾斜も緩く快適だ!
10:27
左側に鍋割山稜
その時、前方にいた人が大きな声を出した。「あ、富士が見える〜

えええ、こ、これはあ〜。前回は全く見えなかったのでビックリだあ〜

鍋割山稜の奥に顔を出す富士。薄曇りでコントラストは無いが十分だ。勿論ポジでも撮影。
サムネイルをクリックすると大きくなります 
なんだか、一気に疲れが吹き飛んだ気がする。我ながら単純だなあ
10:49 堀山の家


@大柄な外人さんも休憩中。私もおにぎりタイム。
ここでは小学生位の女の子が母親と休憩中。すご〜い!
A頭だけだがここからも富士が見えた。
休憩中のオバチャンが話していた。
さあ、ここからが大変なのよ〜
11:10 その通りなんだよね。ここからは岩がちな登りなんだ。
アイゼンをガチガチさせながら登る。

その後は階段登りもあるのだが、雪に埋もれてこの通り。かえって歩き易くなっていたかな。
11:24 茅場平
前回はここで休んだが通過。

よくこんなにデカイのを作ったね。ゴクローサン!
11:26 頂上が見えてきた
ABここからキツイんだよね。鹿柵が立つ急な階段をふうふう言いながら登った。
11:57 花立山荘
@多くの人達が休憩中。私もザックを置いてポットのコーヒータイム。一眼でも撮影しながら、前回サッパリだった展望を楽しんだ。
A相模湾 B三の塔?
12:10 よ〜し、あと少しだあ〜。上を目指して出発!

12:15 いよいよ塔が近付いてきた。
ふと左を見ると、ここにもステキなアングルを発見。ついさっきしまったばかりの一眼を取り出して撮影。
サムネイルをクリックすると大きくなります
今度こそあと一息だ!
12:20 わずかなアップダウンを越えて

12:25 金冷しを通過。
この登りの付近では何人もの人達が降りてくるところだった。
こちらがあえぎながら「コンチハ」と声をかけると
「頑張って、あと少しよ!」とオバチャン。ありがと〜
12:46 塔ノ岳 (1491m)
頂上では多くの人達が休んで混雑していた。
@早速私も記念撮影をお願いした。
有料トイレで用を足し、日時計の脇にレジャーシートを敷いてコッフェルをセット。
Aいただきま〜す!
塔ノ岳からの大展望  サムネイルをクリックすると大きくなります 
左下に鍋割山 中央奥に三国山稜
中央の奥に檜洞丸
手前台形は弁当沢の頭
左奥に蛭ヶ岳
右は不動の峰
ピラミッド形の大山・山座同定し易い
手前は木の又大日と新大日
勿論三脚に一眼をセットして富士を撮影。出来が楽しみ〜
撮影している際には富士以外の山々はどれがどれなのかイマイチ分からなかった。
そういえば展望指示板があったような。チェックし損なったよ。

このページを作る際にこちら景図工房HP)がすごく参考になりました。ぜひご覧下さい。

さ〜て、本日の最終目標&宿を目指して出発!!!
14:00 尊仏山荘の脇を通る
@この積雪の量!トレースがついていなければ大変だろうな。
ABうわ〜急下りだ。画像で傾斜が分かるかな? 
下りきってからわずかに登る。
14:20 日高
傾斜もそれほどなく、気持ちの良い道を進む。
14:37 小ピーク
@木道を進む。雪のない季節には花々(樹木)を保護するものなのだろうが、今はその役割を果たしていないのだろう。花の咲く季節にも通ってみたい
A広ーい!
14:49 竜ヶ馬場


ベンチでは先客が和んでいた。私もザックを置いて、一休み。
その中の一人が話しかけてきた。「今日はみまや山荘かい?」「ええ」「じゃあ俺と同じだ」
この方(Tさんと表記)はなんと早朝に名古屋を出発して、東名高速を走り、大倉に車を置いて登ってきたそうだ。すご〜い!
ここは眺めの良いところだ。富士は見えなかったが、一眼も出して撮影。Tさんの単眼鏡ではベイブリッジも見えたそうだ。
サムネイルをクリックすると大きくなります
大山三峰山・その奥に横浜 大山 塔ノ岳
Tさんが出発した後に私も出発。あと少しで丹沢山だ!
15:10
気持ちの良い樹林帯を進む。
ゆるい登りをクリアすると太陽電池が見えてきた
15:32 丹沢山 (1567.1m)
@先に着いていたTさんとお互いに記念撮影。ここは日本百名山だ!望の富士山では昨年11月大菩薩嶺以来だよ。
A神奈川県設置の「丹沢山を中心とした主要ルート所要時間図」
なんと国鉄の表記有り。昭和だよ〜
みやま山荘は混雑していた。さすがに人気の山小屋だ。
宿泊料+夕食+朝食で7000円也。
私の寝場所は2階のB-10。2段ベッドの下段だった。
荷物を置いて下に戻り、小屋のご主人に明日のプランを相談した。
「やはり蛭ヶ岳までは行ってみたいのですが、その先にトレースはありますか?」
そうですね。今日泊まっている人達も蛭ヶ岳まで行く方は多いようですよ。あの人達は山岳会のメンバーですから彼らの後についていけば何とかなるかも知れませんね。蛭ヶ岳に行ってみてからご判断されてはどうですか?
とのこと。行きに大倉で「トレースが無い」と言われていたのでかなり不安だったが、取りあえず蛭ヶ岳まで行ってみる気になった。

2階に戻ったが、話し相手も居ないので(消極的だったよなー)、しばらくは布団に寄りかかり、伊集院光・日曜日の秘密基地を聴いていた・・・

お、段々と日が傾いてきたのが窓から見えてきたぞ。よ〜し!
ザックから一眼と三脚を取り出し、小屋の外へ。目の前がポイントって言うのは有難いよね。

サムネイルをクリックすると大きくなります
16:57
17:04
17:09
17:12
17:19
みやま山荘の宿泊客十人程でこの見事な夕景を独占?ここに泊まらないと見られないよね。
傍にいた女性の宿泊客からは「うわ〜キレイ!!!」との声があがっていたが、ホントその通りだよ。

今回はカシミールなどをチェックすることを一切していなかったのだが、7合目くらいに沈む夕陽とその後の残照はホントにキレイ。ちなみに蛭ヶ岳ではダイヤ(そばに居た人が話していた)だそうだが、別に羨ましいとは思わなかった。これで十分満足だし、今日中にたどり着けるはずもなかったしね。

そういえば夕陽を撮影したのは上記の昨年11月大菩薩・親不知の頭以来だっけ。日の出を狙うために頑張ると夕陽まで気力が続かないんだよね。
でも、この日の夕景は棚ぼただったなあ。ポジの出来はどうだろう。

ところで、この付近で携帯は圏外!私のsoftbankは勿論、docomoもauも同様らしい。(傍にいた人が大声で話していたこの光景を写メールで送ろうとしたが、駄目だった。

小屋に戻り、17:30からはいよいよお楽しみの夕食。金森さんもsanpoさんもオススメだったからね。

そして・・・

いや〜なんと贅沢な!これが山小屋の食事まいう〜

隣にいた丹沢歴数十年のオジーサンからずっと話を聞いた。
登山は歩幅は狭くても良いからペースを保つこと。休憩は5分以上取ると換えって疲れてしまうこと。実は(私達)年配の登山者はムキになってコースタイム通りに歩けるように頑張って居るんだ。などなど・・・

明日は蛭ヶ岳を目指して、焼山方面に下山することを考えていると話すと、檜洞丸から西丹沢に抜ける道も良いよと教えて貰った。「焼山方面よりトレースはあるし、お兄さんのように若い人ならやれるんじゃないか」と言われたが、いや〜さすがにそれはちょっとね〜。

2階に戻り、翌朝のアラーム(バイブね)を5:30にセット。19時には布団を被った。まだ話し声は聞こえていたが、早く寝て体力を蓄えたかったのだ。

ところが、20:30の消灯時間を過ぎ、周りから寝息とイビキが聞こえてきてもなかなか寝付けない。

うーん、どうしたことだ!!!

22:30にそーっと起きてトイレに行ったが、その後も中々寝ることは出来なかった・・・

やはり明日が心配なのかな、つまりビビっているのかな・・・


翌日へ     HOME

ポジサムネイルをクリックすると大きくなります

大倉尾根から
大倉尾根から
花立山荘から相模湾
塔ノ岳手前から
塔ノ岳から
塔ノ岳から
竜ヶ馬場から塔ノ岳
右が大山

丹沢山山頂から

inserted by FC2 system