h21.10.18 大菩薩嶺4
前回へ

 前回の体育の日はちっとも富士を見ることは出来なかった・・・リベンジだ!

 16日の夜タントに荷物を積み、17日は出勤。17:00に帰宅する頃わずかだが雨が降ってきた・・・大丈夫!天気予報ではこの雨は止み、日曜日は晴れマークだけなのだ。大急ぎで夕食をとり、17:45に出発した。

待ってろ大菩薩!!明日朝は雲海だ〜♪





 ところが、都道17号、国道20号ともに渋滞。国立府中ICの入り口では列が出来ていた。係員のおっちゃんに理由を聞くと自然渋滞とのこと。先が思いやられる。

 ラッキーなことにここの車のほとんどは上りへ行き、下りは殆ど問題なく走ることが出来た。今日も上り線は渋滞。先週の3連休ならともかく、どうしたことだろう。

 一週間前と同じルートで走り、上日川峠には20:10頃到着。タントを一台ポツンと停めた。さすがに連休ではないから空いているのかな。

 見上げれば☆☆☆☆☆☆これは明日が楽しみ〜♪


20:30

毎回同じアングルではと思い、ちょっと変えてみた。

この日もあっという間にZZZ
 この日は夜中に車の音で目が覚めた。どうやら横にもう一台来たようだ。





















 意味ありげな改行にまた寝坊したんじゃないかと期待したでしょ?

 イイエ、ちゃんとアラームの通り、3時に起きました。

 ちょこっとドアを開けてみた。・・・寒ぅ!

 まずはトイレへ行こうと思ったが、ジャージにフリースだけでは寒そうだ。おしっこをがまんしながらいつもの登山ウェアをフリースの上から着て、下も履くことにした。

 空を見上げると・・・どん曇り

 あれ〜、どうしたことだぁ〜

 失意のまま公衆トイレを往復。まあ、仕方ない。とりあえず朝飯だ。
前回はオニギリだけだったが、この日はサラダにヨーグルトを付けてみた。

モチベーションは上がらないが、とにかく登ってみよう。
3:50 出発。

タントの左に2台、画像には写っていないが右に1台停まっていた。
 空を見上げると


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ほんの数分の間に雲がとれたのか、それとも先程トイレに出たときだけ雲があったのか、まあどっちでもイイ。

 とにかく一気にモチベーションが上がった。

 ザックのクマ鈴に加え、今日はストックにも鈴を付けてみた。安住が奥多摩へ行った際にクマ注意の看板にビビり、お土産物屋で3つの鈴付きキーホルダーを買い、『チャリン♪チャラリン♪カラリン♪』と賑やかに音を鳴らしながら歩いたとpodcastで聞き、これはイイと試してみたのだ。うん、確かに背中と腕先から鈴の音の合唱になる。イイぞぉ!

 さて、先週は長兵衛小屋脇の登山道を歩いたが、この日は舗装道を歩き始めた。ガイドブックにも『登山道と並行して舗装道・・・』とあったので、アップダウンの無いこの道の方が、早いかなと判断したわけだ。
 この日はスピーカーでなく、イヤホンで現役弁護士角田龍平のオールナイトニッポンRを聞きながら歩き始めた。普段は深夜放送を聞くことは無いのだが、この番組を偶然PODCASTで見つけ、丁度よいとリアルタイムで聞くことにしたのだ。 『美人過ぎる市議』のコーナーでは、『性欲を抑えきれない高校3年生の馬鹿話』を聞きながら楽しく歩いていた。







あれ、なかなか着かないな・・・






(これは帰りに撮影)
何ぃ〜、『大和村・甲州街道→』だとぉ!

さすがに間違えに気付いた。

そうだよ。
昨晩タントで通った道じゃないか!
 さすがに慌てた。日が昇ってしまう!

ダ〜〜〜〜〜ッシュ!

 なんて書いているけど、早歩きを頑張っただけ。でも、せっかく早起きしたことがパーになってしまうのだけは嫌だった。とにかく大急ぎで来た道を引き返した。急ぎながらレポにこんなことを書こうと考えていた。

 『これじゃあ方向オンチ過ぎる登山者だ〜』

 失敗もすべてレポのネタなのだ!
(これは帰りに撮影)

今度こそ正しい舗装道を急いだ。さすがに急いでいたのでデジカメを出す余裕もなかったが、時計を見た記憶ではこの分岐が4:25。そして福ちゃん荘まで15分で着いた。オールナイトニッポンが終わり、宗教放送になったが、ラジオのチャンネルを変える時間も惜しかった。そのおかげでこんな言葉を聞くことが出来た。
人生には無駄な時間など無い!
 福ちゃん荘の先で舗装道が終わり、小石がごつごつした登山道になると背中の三脚が重く感じ始めた。でも、急がなければこれを担いでいる努力もパーになってしまう。我ながら頑張った!
5:20 介山荘。まだ暗い。間に合った!

ここでも休みはとらず、とにかく親不知の頭を目指した!
  親不知の頭に来るのは一昨年の11月にかずさんと介山荘に泊まった時以来だ。ここまでは急いだので外側のウェアの内側には2枚着ているだけだったが、それは汗でぐっしょりになっていた。このままでは風邪をひいてしまう。ダウンのベストとフリースを着こんでホカロンをズボンのポケットへ。そして耳の隠れる帽子を被った。これで撮影に取り掛かれるぞぁ!
5:29 日の出前のこの色が好きだ。ポツンと明るい星が一つだけ輝いていた。
雲海になっているが、その合間から麓の灯りが見えていた。
そして富士・・・

やった〜、冠雪している!
丁度この頃、介山荘から子供の集団が上がってきた。一気に賑やかになった。
先生らしき人(以下teacherのTで表記します。)の声「ほら、富士山が見えるよ
男の子「お〜、すげぇ〜♪

遠くからぴ〜、ぴ〜よろろ(下手な擬音だなぁ)

T「ほら、鹿の鳴き声だ。あれは確か2種類あって、求愛と敵が近付いてきたので威嚇・・・」

子どもたちは聞いているのかいないのか、わ〜、きゃ〜とそれぞれがマイペース。

T「ほら、そっちで写真を撮っている人が居るから近寄っちゃだめだ。邪魔になるだろ!」

と気を遣ってもらった。

確かにうろうろする子供が気になっていたのだ。こういう時に気の利いた対応の出来ない私は器が小さいな〜

T「向こうから日が昇るはずだ。そろそろだよ。」子どもたちは先生に導かれ、数十m先へ移動した。

この時間は富士の方向よりも日の出の方向にレンズを向ける方が楽しかった。
5:50

もう少しだ
お、
5:53

うわ〜
昇った
少し角度を変えてみた。
勿論富士撮っている。
冠雪富士は今シーズン初だ!!

右側は雲海!
ズームで
見事!!

・・・

表現がおとなしいが、これが実感だった。
そう、ピーカン過ぎてなんだか物足りないのだ。
雲海も出ているのに、贅沢かなぁ
6:07

私が居た付近にも日が射してきた。
手前の岩場を前景にしてみた。
日の出を見終わり、介山荘へ戻る子供たち。

「ご飯だ〜♪」
引率の先生らしき若い方にシャッターを頼んだ。
「シルエットになってイイ感じですよ!」
子供たちの事を聞くと、学校ではなく、西東京市の子供会のグループで、若い彼らはボランティア。昨日は唐松尾根を登り、この後は石丸峠経由で降りるそうだ。
この年代に山登りと山小屋泊まりを経験できるなんて羨ましいなぁ。なまじカメラを持たないで自分の眼だけでとらえたこの雄大な風景はこの先もず〜っと残るのだろうなぁ・・・
案外友達と騒いでいた記憶しか残らないかもね。それもイイのかな。
介山荘をズーム。
先程はまだ食欲がなく、残しておいたオニギリを食べ、テルモスのコーヒーを飲んで、エネルギーをチャージ!

もう日が昇り温かくなってきたが、先程着こんだ服とこの付近の様子を画像に残しておこうと思ったわけなのだ。
6:40 親不知の頭から大菩薩嶺を目指す。
そう、今日夕方に家で外せない用事があり、長距離を歩く時間は無い。そこで、5年前のように雷岩経由で唐松尾根を降りるのんびりコースを考えたのだ。さらに、三脚を担いだ分、コッフェルは持ってきていない。天気予報では気温も上がるそうなので、まあ大丈夫だろう。
何度も何度もふりかえり、富士を撮るアングルを探しながらの〜んびり歩いた。
お、足元に真っ赤な葉が!
この付近では上から降りてくる登山者と会うようになった。たしか5,6人だったかな。
そのうちの一人三脚を担いだ年配の方に話を聞くと2:30に上日川峠を出発し、雷尾根を登ったそうだ。やるぅ!
7:06 神部岩
神部岩を前景にしてみた
ここは何度も通っているのだが、このイイ感じの岩は発見だ。
7:26 この斜面を振り返ると・・・
うんうん、イイアングルだ。欲を言えばもう少し紅葉が欲しいなあ。
7:33 お、向こうにカメラマンが居るぞ。あの辺が雷岩だよな。
お、紅葉見〜つけた!
ようやく待望の「紅葉と富士」を撮影できた。
雷岩を前景にしてみた
富士の左側の雲がイイ感じだ。
 先に雷岩で三脚を立てていた年配の男性と話をした。(名前を教えてもらった。Sさん)
N「イイ天気過ぎて富士の周りに雲が無さ過ぎですよね〜。でも、南アルプスは霞んじゃってますね〜」
S「ええ、でもこの雲は段々とれてきています。だんだん良くなりますよ。」

 彼は若いころ山にはまり、東京近辺の山はしらみつぶしに登っていた。始めは歩くことが楽しかったが、最近カメラを持ち始めたとのことだった。
N「じゃあ、私と順番が逆ですね。私はカメラが先でした・・・」と言って望の富士山の名刺を手渡した。
それぞれが登った山の話などをして、南アルプスを隠す雲がとれるのを待った。

雷岩には唐松尾根からも大菩薩峠方面からも続々とハイカーが登ってきて、とても賑やかになっていた。
こんな風に見える筈なのだが

これをザックに入れてあったのだ。すっかり忘れていたが、Sさんと話しながら思いだした。
霞んでいるが北岳をズーム
神部岩から撮ってみるというSさんを見送った。さて、私もそろそろ移動しよう!(8:25)

5年前は真っ直ぐ降りたが、別に急ぐわけでもない。
今回も年配の夫婦のシャッターを引き受け、代わりにお願いした。
お、ここもイイ感じだ!
8:33 さて、今度こそ降りるとするか
お、南アルプスも段々見えてきたぞ。
ナナカマドの実を発見
ぞくぞくと登ってくるハイカー。

あざぁす(お早うございます。)」と「どうぞ」を何回も繰り返す。
「有難う。」「済みません。」 って言ってもらえるとちょっぴり嬉しい。
でも、登り優先は当たり前ですよね。
それに、富士を見ながらの〜んびり降りるだけなので、待つのはちっとも苦になりませんよ。
8:51

ススキがイイ感じだ。
9:03
9:05

こうしてアングルを探しながら降りるのは楽しいなぁ
富士が樹林に隠れ、見えなくなったら後は彩りを求めてのんびり歩くとしよう。
黄葉もイイなぁ
う〜ん、幸せ!
大木を見上げるのもまた楽しい。
お、あの辺がさっきまで居た山頂かな。
ここもイイなあ。
9:40 お、ここは見覚えがあるぞ。

そうだよ。7月に富士がちらっと見えた所だ。
よ〜く見れば
よっしゃ〜、ここもイイじゃないか〜


下から登ってきたハイカーに「ほら、ここから富士が見えますよ♪」とお節介。
 この画像より下でもう一回富士がどうにか見えるところがあり、デジイチを出して、アングルを探していた。
(イマイチなので載せない)
そこで下から登ってきた年配のグループの記念写真を引き受けた。
プロに任せたから上手く撮ってくれるよ。富士も入るかな?」
いや、まあデジイチを首からかけてますが・・・でもそう言われたら気合が入るってもんだ。
N「強制フラッシュのスイッチは何処ですか?あ、これですね。はいチーズ!」
あと少しで福ちゃん荘なのだが、降りていくのが勿体ない感じだ。
昨晩は暗いうちに唐松尾根を登り、雷岩で日の出を迎えることも考えてはいたが、今回はこのルートで正解だった。
そう、こんなに素敵な道なのだから!!!
10:08 福ちゃん荘・・・遅っ!

これから登る人達で混雑していた。
行きは舗装道を大急ぎで通ったが、今度は勿論登山道を進むのだ。

もう10時を過ぎているが、多くのハイカーと出会った。いや、「もう」じゃないよね。これから登れば丁度雷岩でランチってことか、
すっばらしい〜♪
ここも素敵ぃ〜♪
10:31 長兵衛小屋
出発時点では3台しか無かったが駐車場はこの通りぎっしり!
トイレ前では交通整理のおっちゃんが忙しそうだった。
今日は7月に来て以来のやまと天目山温泉へ。
駐車場は満車!大混雑だったが、ここの滑らかなお湯は肌触りが良く、お気に入り。特に加温していない源泉(31℃)はとっても落ち着くのだ。暑かった7月はともかく、この日は多少温かかったとはいえ、もう10月。でも、温い露天にずーっと入っているのが快感なんだよね。
昼ご飯はここで山菜ソバ・・・味はイマイチだった。さりげなく、大混雑の食堂を写してみた。
 12:15に温泉を出発。6日前と違い、それ程大混雑も無く、下道のみでも15:40に帰ることが出来た。お陰で、19時からの用事の前に洗濯を済ませ、レポの第一弾にとりかかることが出来た。そうだよ。車で行くなら前夜泊で昼ごろには帰ってくる今回のプランがイイよね。

 そういえば今回のレポに何度「イイ」が出てきただろうか。我ながら語彙が無いなあ。でも、ホントにこの日はイイ日だったのだ!

HOME 次回は11.1 鍋割山
inserted by FC2 system