h19.11.24 小金沢山2、牛奥ノ鴈ヶ腹摺山、白谷丸2

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 夜中にトイレへ行ったのだが、土間のストーブは暖かく、かずさんが予想していたような寒さは感じなかった。これも改築したばかりのこの小屋だからだよね。感謝!
 朝は5:00頃になると廊下でガタガタと音して、5:30にセットしたアラームを待たずに目が覚めた。同部屋の5人はまだぐっすり寝ていた?為、起きるのはまずいなあと布団に入っていたが、廊下はうるさく、もう一度寝ることは出来なかった。
 5:30丁度に布団を出て、かずさんに声をかけると「後から行くよ」とのこと。後の4人はまだ休んでいたが、ザックをそーっと出して、廊下へ。
 土間で他の人に倣い、私もお湯を沸かそうとすると「危ない、ガスが強すぎるわよ!」とのアドバイス。いつも早く暖めようと強火で点けていたのだが、火を点けるときは弱火で徐々に強くすれば良いそうだ。「いつも一人なんでわからないんですよねー」と私。「みんな失敗して覚えるのよ!」とオバちゃん。一緒の小屋に泊まっただけなんだけど親切だね。これが小屋泊まりの良さなのかな。
 6時頃親不知の頭へ向けて歩き出す。昨晩の失敗を繰り返さないように、1枚余分に着こみ、手袋も厚手のものをつけておいたがやはり寒い!また、ヘッデンで注意深くストックを探すがどうやら見つからない・・・まあ、仕方ないか!と切り替えて親不知の頭へ。
 すでにカメラをセットした先客が2人。雲は殆どなく、日の出も富士もバッチリ見ることができそうだ。風が強く相変わらず寒くて仕方ないが、先ほど沸かしたお湯で(粉の)カフェオレを作っておいたので、それを飲んで体を温めながらシャッターチャンスを待つ。
 しばらくしてかずさんも上がってきた。「ストックあったー?」心配してくれたが、見つからない旨を話したが、その付近を探してくれた。ホントに有難かったが、やはり見つからなかった。「まあこれもレポのネタだよ」.最近の私は何が起きてもこの発想なのだ。
 さて、肝心の富士と日の出は・・・(サムネイルをクリックすると大きくなります)
6:15 6:26 6:30
6:32 6:33
途中で、デジカメのバッテリーが黄色から赤に変わり、「もう使えない!」とあせり、念のためにと用意しておいたサブカメラを使おうとしたが、今度はそれが作動せず・・・大慌ての中で一眼も含めバタバタと撮影。
どピーカンで焼けはなかったが、鮮やかな日の出にこれで良しとしなければ・・・
「デジカメが駄目なら携帯で撮ればいいよ。これもレポのネタになるさ」とかずさんに強がりを言い、楽しみな朝食が待つ小屋へ戻った。
朝食の6:40には15分ほど遅刻してしまい、夕食では混雑していた食堂も今はガラガラ。でもおいしい朝食が待っていた。
よし、朝食も撮影だとデジカメを構えたがファインダーがよく見えない。そうだよ、寒い外からストーブで暖かい部屋に戻ったのでレンズが曇っていたのだ。かずさんも同様で2人とも撮影は諦め、とにかく朝食。暖かい味噌汁が美味しく、また朝食もおかわりOK、私は2杯。かずさんは3杯。2人ともたらふく頂いた。いや、ホント満足!
朝食後にレンズの曇りがマシになってから撮影。(まだ改修途中で食堂にもブルーシートが)
朝食後に出すモノをちゃんと出し、一安心。これがちゃんと出来ないと山中で大変だからね。
後1組を残しただけで、宿を出た。ずいぶんのんびりの出発だが、これでも下から登ることを思えば結構早いのだ。
出発前に小屋の女将さん(この表現でいいのかな)に記念撮影を一緒にとお願いすると「私ではなく、お父さんと一緒に」と言うわけで、ご主人とパチリ。「小屋泊まり初体験が、こんなにイイところで良かったです」とお礼を述べると「いやいやオソマツでした」とご主人。
また来ることもあるかな・・・
7:50 まずは熊沢山へ向けて歩き出す。最初は結構急坂なんだよね
@8:07 熊沢山山頂標付近から。ここからの富士は中々だ。
A8:14 B8:17 石丸峠へ向けて気持ちの良い道。(足元は霜柱が溶けてグチャグチャニなっているところもあったが)
8:19 石丸峠







@熊沢山を振り返る A次は天狗棚山を目指す
@あれが目指す小金沢山だ A大菩薩湖(上日川ダム)の湖面が青い!その奥には南アルプスがズラリ。私は一眼を取り出して撮影。 Bかずさんも気に入ったアングルを探している。こんな調子だから後から来たハイカー3人に抜かれた。
8:51 狼平


ここで反対側から来たハイカーと話をした。笹子からテントを担いで来て、この後は小菅に抜けるそうだ。かずさんもテントを担いで日本海まで歩いてしまう人だが、ホントに山が好きな人はテント泊まで行きつくんだろうな。
さて、私も2年前通った道なので、何となくわかっているが、ここから小金沢山までが大変なんだ。
@まずはササヤブ A2年前はここで迷ったんだよね。今回は枝に付けられた赤テープを注意深く探しながら歩いたので大丈夫だった。
BC樹林の中のアップダウンが続く。「今度こそ着くだろう」と繰り返しながら(かずさんが数えた所では)6つのピークを越えた。
9:41 小金沢山 標柱が新しい









9:40 もうすぐ頂上!
頂上には先客が二人。早速記念撮影をお願いした。「頂上が広くなったね。台風で木が倒れたんじゃないかな。」そういえば、確かにもっと木々が生い茂っていたような気がする。
@富士は勿論、奥多摩の山々を撮影。かずさんに教えてもらった。A左奥が大岳山。特徴のあるピークは遠くからでも目立つ。B雲取山
9:57 牛奥ノ鴈ヶへ向けて出発
A台風の猛威で倒された木々を越えて進む。
10:11 
ここでススキを前景に撮るのがお勧めだそうだ。残念だが、ススキが輝く季節はもう2週間くらい前だな。
@10:21 また木々の中を進み
A10:31 パッと展望が開けると、牛奥鴈ヶはもう直ぐ!
10:36 牛奥ノ鴈ヶ腹摺山(1994m)











頂上には先客が2人。早速記念撮影をお願いする。ここからの富士は先ほどの小金沢山よりイイ。
三脚に一眼をセットし撮影に夢中になっていると、かずさんがザックからゴソゴソと紙を取り出した。そこから出てきたのは・・・
いやー何とも心憎いね。ホント嬉しかったよ。有難う!
近くにいたハイカーにも祝福してもらいました。
11:03 次へ向けて出発。
ここからは草原を一気に下る。途中でかずさんが先に行ってくれと頼まれたので、前後を代るが、結構スピードが出てしまう。
11:16 水場への分岐
一気に下った後は川胡桃澤の頭へ向けて進む。
ササヤブの間に付けられた道を進む!
11:38
草原が見えると川胡桃澤の頭へ到着。
ここで一休み
川胡桃澤の頭からさらに登る。あれ?
かずさんが以前歩いた時には先ほどの位置に山頂標はなかったそうだ。←がホントの頂上だが、展望のいいところに移したのではないかとの分析。へえそういうこともあるんだ。確かにここは周りが樹林で見通しが悪そうだけどね。
その後も台風で木々が倒れた道を進む。モデルのかずさん、大活躍!(時々前後を入れ替わって私もモデルになっている)
12:14 大峠への分岐







分岐から数分で黒岳に到着。ここでは昨晩同部屋だった4人組が昼食中。ここではザックを下さずに記念撮影をお願いしたら先へ進む。
ここからは私も3年前の10月に大峠から黒岳、白谷丸を往復した際に歩いた道だ。あの時はこの辺で道を間違え、大分時間をロスしたのだが今日はかずさんも一緒。間違えずに先へ進む。
12:35 白谷丸


ここで2年前にsanpoさんと会っているんだよね。






ランチタイムを楽しむ人がいるのではとの予想に反して頂上には誰もいない。私はココで昼食のつもりだったが、かずさんは「あそこで食べよう」ともう少し下に見えるポイント→@を指した。まあ、富士も南アルプスもこれくらいABしか見えていないので、ここからの展望も捨てがったが、デジカメでパッと撮影するだけにして、かずさんの後を追いかけた。
かずさんの足は早く、追いかけるのは大変だ。
12:45 茶臼 
たどり着くと先客が一人。ちょうどランチタイムを終え、出発するところだった。(後に再会するが)
かずさんはここがお気に入り、ここでランチタイムにしようと私を連れて来てくれたそうだ。ここは360度のパノラマが広がり、特にこの白砂はここだけだそうだ。ホントに詳しいね。
ケルン 白谷丸を見上げる ランチタイム
13:22 出発
@小ピークを越える AB結構な急坂の下りが続く!
白谷丸は富士を狙うカメラマンのメッカ。でも、湯の沢峠からだとここを登って来ることになるのか、これは大変だなあ
13:39 大ザレ
「着いたよー」とかずさん。8月に湯の沢峠から見上げた時に真っ白に見えたアレがここか。@A間近でみると大迫力だ!
Bザレの側にはロープ。ここに落ちたら大変だろうな。
13:51 湯の沢峠



峠の駐車場、トイレへ
ここは現在使用できず、仕方ないので私は裏側で用を足した。(小ね、念のため。あ、書かなくていいって)
数分後、昨晩同じテーブルだった4人が到着。「お兄さんたち、随分ゆっくりだったね。こっちは大蔵高丸まで行ってきたよ」とのこと。
彼らはここから車。ひょっとして「下まで乗っていくかい?」とのお言葉があるかなと期待したが、残念。予定通り歩くことにした。
14:00 ここからは8月に歩いた沢沿いの気持の良い道だ。ドーってことはないさ・・・
@ビチャ!いきなりこれかい
A凍結している。さすがにここは歩けず脇を通過。
←きれいに凍ったところで撮影したりと苦労しながらも楽しく進む。
何回も沢を渡る。足を滑らすと冷たい水が待っているからね。
14:45 舗装道へ
8月にタクシーが到着したところで一休み。「こうやってへとへとになっていると、車で通りがかった人(救う神)が拾ってくれるかな?」などと話していると、上から来たのは車ではなく人!先ほど茶臼で出会ったあの人だ。沢沿いの近道に気づかず、ずっと舗装道を下ってきたそうだ。「随分遠回りでしたね。30分くらい余分にかかったんじゃないですか?」とかずさん。彼の友達も同様に歩いたそうだ。確かに非難小屋の裏側にある表示は気づかないよね。私だって一人ならわからなかった。
一人で歩いてきた彼を見れば、救う神がいないこともわかる。諦めて舗装道を下ることにした。山歩きはともかく、舗装道は足に来るんだよね・・・
15:52 大和天目山温泉





結局かずさんとだらだら話をしながら1時間で温泉に到着。一人だと相当きつかっただろうが、話しながらだったので歩けたのかな。
受付では介山荘でもらった割引券を利用。なんと800円から300円も割引になるのだ。これはデカイよね。
温泉はイモ洗い状態だったが、ここのお湯は日本一のアルカリ性とのこと。なるほど?なめらかな肌触りで長湯を楽しめた。なにしろ長距離をあるいたんだ。しっかりほぐさないと

そして、風呂上りにはこれ!
17:42 温泉発のバスで甲斐大和へ 18:07 高尾行きの中央線へ。酔いもあって二人とも爆睡!
かずさんとは西国分寺でお別れ、お陰で初の小屋泊まり、大菩薩縦走をやり遂げることができました。さらには12景達成のお祝までしてもらいとホントにお世話になりっぱなしでした。感謝感謝です。また、行きましょう。

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この日のかずさんのレポはこちらをご覧下さい。(3.20追記)

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8:30頃 大菩薩湖と南アルプス
(ハーフNDフィルター使用)
小金沢山から
牛奥ノ鴈ヶ腹摺山から→

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