h21.4.11 兜山
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 今回の山行はPCのお気に入りにある金森さんの『4月お勧めの山』を見てすぐに決まった。レポに書かれていた桃源郷を歩いて見たくなったのだ。出発前日に兜山レポ(これ以降KRと表記)をプリントアウトし、駅すぱあとでダイヤをチェック。よし、国分寺5:29に乗れば、7:33春日居町駅着か。これで金森さんとコースタイムを比較しながら歩けるだろう。準備OKだ。

 当日は4時に起き、今回も『今朝は中央線で、K森さんオススメのK山に行ってきます。』と思わせぶりなカキコをして、朝食、トイレをすませてと。後はpodcastをダウンロードしてと・・・

 あれ、上手く行かないぞ。仕方ないもう一回。

 あれ、また上手く行かないぞ。仕方ないもう一回。

 ようやくできた!時々こういうことってあるんだよな〜

 あれ、






 もう5:29に間に合わないじゃん!

 仕方なくのんびり駅へ。今度は携帯で春日居町に辿り着くダイヤを調べると・・・

 な、何〜次は6:08か〜、今度は八王子で乗り換えか。これだと春日居町に着くのは8:00って事だな。

 スタートが随分遅れちゃうじゃないか・・・我ながらせっかちだよな。それならダウンロードを諦めれば良いのにね。

 とりあえず、次に来た下りで八王子まで移動。ホームで時間をつぶし、6:26松本行きに乗り込んだ。

 この電車にはザックを背負ったハイカーが大勢いて、オバチャングループもソロのオッチャンも、皆楽しそうだった。そりゃ〜そうだ。この晴天に満開の桜だからね。

 不思議と眠気は無く、podcast(大竹)を聴きながら、車窓から見える桜にウキウキだった。

7:45勝沼ぶどう郷駅
ここではホームの両脇に桜がズラリ。そして、このように南アルプスもクッキリ!(←サムネイルをクリックすると大きくなります)

ふとこの駅で降りて、もう一回あの道を歩こうかとグラッと来たが、やはり予定通りに春日居町まで行くことにした。

後から分かったが、sanpoさん同じ電車に乗っており、ここで降りて甲州高尾山を歩いたそうだ。(この日のレポ
うーん、またしてもニアミスだったか〜
8:00 春日居町駅
東山梨駅付近からモモの花が目立つようになってきた。ここでも途中下車して写真を撮りたい衝動に駆られたが、必死に我慢。

春日居町駅が近付くと富士の頭も見えてきた。

ホームに降りて早速パチリ
ここは無人駅。パスモをピピっとさせて駅の外へ。
 デジイチを出して首からかけ、車窓から見えていたアングルを探して線路脇を歩いた。(よい子の皆さんはマネしちゃダメですよ。)住宅街なので電柱が邪魔だが、とにかくパチリ。よっしゃ〜、これで望の富士山のTOPを直せるぞ〜。天気予報では気温が上がりそうだったので、朝早い内にとにかく富士を撮影しようと気合いが入っていた訳なのだ。


兜山は駅の北側だが、まずは反対側の富士が見える方へ行って、撮影タイム!!
@かずさん一昨年歩いたレポもチェック済み。彼が来たときにはまだお湯をはっていた最中だったようだ。今日はもう入浴出来そうだった。
ここでは笛吹市のガイド(以降と表記)をゲット!KRの他にはエアリアしか持っていなかったので、とりあえず安心かな?
ここからは菜の花とモモの花を前景に撮ることが出来た。出発前から絶好調だぜぇ
8:20  あ、出発までに20分もかかったのか・・・

駅のトイレで用を足し、今度こそ出発!
駅から100m程でこの看板

なになに「お茶をサービス」って
「さあ、どうぞ」と声をかけられるままに立ち寄り、
お茶とおせんべい、そして漬け物を頂いた。
N「美味しいです。初めての食感です。」
「まあ良かったわ。ウチで漬けたのよ」
N「すっかりご馳走になっちゃいました。ありがとうございます。せっかくですから一緒に記念撮影をお願いします。」
速攻でコンデジのセルフタイマーをセット。(無理矢理だろって?まあその辺はご勘弁を)

N「ホームページに載せたいのですが、皆さんの事を何て書いたらよろしいですか?」
「別田(べつでん)春日居町別田地区の老人クラブですわ」

N「ホームページをアップしたらお知らせします!」
曲がり角の度に設置してある『山梨百名山 兜山・岩堂峠ハイキングコース』の指導標を頼りに進む。
国道140号をくぐり、墓地の脇の農道?を進む。

8:45
農道はこの画像の左へ伸びているが、それでは兜山から遠ざかってしまう。そこで、山に近い画像右奥(おおむね北側)のやや細い道を進むことにした。段々気温が上がっているし、この道は結構傾斜がある。いきなりキビシー

しかし、指導標が見あたらない。やっぱりさっきの道は左だったかな。

10m程上で農作業をしているオッチャンに道を聞くと
「ああ、兜山はこの先の堰堤を越えて道なりに進むんだよ」
これがその堰堤だな。画像右方向に道が延びており、そこへ進む。登り切った先で、左右の方向を示す指導標が無い。を見てもさっぱり分からないしな〜・・・

数秒考えたが、とりあえず人の見える左へ。あそこで聞けば分かるかな・・・
9:05
数分歩いて見つけた看板には『兜山→』とあり、矢印は私が歩いてきた方向を指していた。

そして、先程向こう側から見えていた人には「兜山はどうやって行くんですか?この道ですか?」と聞かれる始末。なんだ、彼らもハイカーだったか。

N「いや〜、間違えて逆方向に歩いちゃいました。」
 すれ違ったタクシーにピンと来た。さては駅まで迎えに行くな!

 その予想は当たり、この農道をとぼとぼ歩く私を尻目にハイカーを乗せたタクシーが数台抜いていった。

 正直悔しかったが、まあイイのだ。

 何しろ・・・













 タクシーで一気にこの道を走ったら、こうやって富士を撮影できないからね。気温が高く、霞んできたが、これだけ見えれば御の字なのだ。
N「こんちわ〜」
「こんちわ〜。兜山ですか〜」
N「ええ、そうです」
「気をつけて〜」
ジグザグにつけられた農道を進むとビニールハウスに出た。4,5人が巨大な黒いダスキンで高い花をなでている。
何をしているのか聞こうと思ったが、遠慮してしまった。
まあ、イイ。後で調べよう。

Kさん、Dさん、Pさんの掲示板で質問をしてみた。
これは「サクランボの受粉」、ダスキンは毛ばたきと言うそうです。その節はご協力ありがとうございました。(4.25追記)
イノシシ除けのフェンスを通過。
 いや〜それにしても暑いなあ

 ザックのサイドポケットに手を廻してアレを探った

 あれ、




 無い、






 ペットボトル忘れた

 くっそ〜、さっきデジイチを使ったトコだな。きっと




もう一度イノシシフェンスを越え、富士の見え方を気にしながら坂道を下ると・・・

あった!

やれやれ、でもこの気温だからこれが無いとえらいこっちゃだからね。
ちなみに中身は今朝国分寺のショップ99で買った900mlで104円のスポドリ。お得でしょ!
だらだらと続くこの農道を再び登ると、今度は戻ってくるタクシー!数えてみたら、合計8台!!
いや〜、地元のタクシー会社はかき入れ時だよね。
9:47





ゴルファーの皆さんは気持ちよさそうだ。

カートに乗せてくれ〜とは心の声








兜山はすぐそこに見えているが、何しろ舗装道歩きが長いのは堪えるよを見れば春日居町GCの周りにコースが付けられていること位は分かるけどね。

この付近で、今度はハイカーを乗せた自家用車に抜かれた。
え、浜松ナンバー、三河ナンバー

こんなに金森さんのサイトを見た人が多いのかな?

10:05 分岐
右折・あと少しだ〜
10:09 登山口
タクシーの数から何となく予想していたが、路肩まで車が停められている程だ。なぜ、こんなに人気があるのだろう?
トイレで用を足し、とりあえずパンでブランチ。
あずまやの脇に設置されていたこの地図でコースをチェックした。KRにあるように岩場を登った方がイイよね。
お馴染みの『熊出没注意』を見て、クマ鈴をセットし、ストックをザックから出して、準備OK!

10:19 岩場コースへGO!

歩き始めて数分で左側に『新設ハイキング道』の表示。
森林分化の森・兜山の森』のガイドマップを拡大コピーしたモノ。こりゃ〜イイぞ。
10:23 木段登りからスタート!

巨岩の脇を歩く。
10:36 お、あれは・・・

@プチ展望台かな   Aそこからの眺め。
10:41 むむ、段々楽しくなってきたぞ〜

一部平坦な道もあったが、反時計周りに徐々に登っていく

お、ロッククライマーさんじゃないか!
そう言えば一昨年三ツ峠で見て以来だな。
10:51 山腹に付けられた道を進む。

お、ここにも
10:54 岩場の手前



ここがKRにも出ている岩場だな。画像右には登ってくる道があるが、多分金森さんやかずさんはこちら側から登ってきたのだろう。

水分補給をし、いよいよクサリ場へ!(KRには『登りなら使うほどもない』とあるけどね)
@見上げるとなかなかだ A登り切って見下ろす
おお〜これは!

なかなかの眺めじゃないか〜
 数分後に登り着いた年配の夫婦と話をした。何故今日はこんなに混雑しているのかが話題になると、「先週(?)みなみらんぼうがこの山に登ったテレビ番組を観たんじゃないか」とのこと。はて、どうなのだろうか。

 彼らは車で登山口まで来たそうだが、やはり高速はスゴイ混雑だったそうだ。(記事)ちなみにタントにはETCなんて〜ものは付いていないし、この先も付けるつもりはないのだ。滅多に使わない高速の為にウン万円は勿体ないのだ。せ、千円なんて羨ましくないのだ。

・・・

ええ、負け惜しみです。



十数人の団体さんが到着。撮影を楽しんでいたが、場所を譲り出発することにした。いやいや今日は大混雑だね。(11:15)
KRには『ここから山頂までは意外と距離がある。』とあったので、焦らずのんびり登る。

平坦になったり、やや急坂があったりをくり返した。
(記憶が怪しい。ああ、10日経ったらもう覚えていないよ・・・)

この付近では降りてくる人達と出会うようになった。結構年配のオバチャングループの一人が思いっきりこけた場面に遭遇。「○○ちゃん、杖を使わなきゃダメよ」と仲間の一人のアドバイス。

うーん、彼女たちはこの先の岩場は大丈夫だろうか。
大岩の脇を歩く。
お、頂上が見えたか?
11:38 兜山頂上。ベンチがあったが、ここはご覧の通り展望が無い。『展望台』を指す指導標に従い、移動。
2,3分で展望台に到着。多くのハイカーがランチタイムを楽しんでいる。
空いているベンチを見つけ、私もオニギリでランチ。節約の為に今朝、握ってきたモノだ。

オニギリは良かったが、チーズベーコンパンが大失敗。暑くて食欲もそれ程なく、なかなか呑み込めなかった。これからの季節のランチは工夫が必要だな。
これ(↓)が展望台に設置されており、山座同定に便利だ。
実際はこの通り。
←麓の様子

ピンクの絨毯』と言えるかな
12:16 下山開始

正午を過ぎてこんなに人が増えた。
頂上に戻り、数分で分岐へ

金森さんはこの先にあるこの山の最高点990mピークを目指したようだが、KRを読むと『展望も乏しく、特に特徴のない岩の突端であった。』だったので、直接駐車場に戻ることにした。
12:26 駐車場へはこのように木段が付けられた文字通りのハイキングコースだ。

12:54 林道へ

あちこちにあった地元の中学生が作った看板
数分で駐車場へ

駐車場にあった山梨の由来・なるほどね〜
 13時頃出発 後はKRに書いてあった岩下温泉を目指してひたすら舗装道を歩くだけなのだ・・・

 が、



 暑い



  遠い



  暑い



    遠い


 ひたすら、こんな事を考えていた。久米さんの声が遠くからするような・・・



 そういえば、行きに通ったイノシシ除けの柵とビニールハウスのあの道はどこかな?


 まあイイや、下に降りてから誰かに道を聞こう。

 それにしても暑いなあ

13:46 後ろから降りてきたオバチャンに抜かれた。早いなあ。暑くてへばっているので、大分スピードが落ちてきた。

暑い暑いと書いてきたが、この日は隣(?)の棚横手で山火事があり、3日間燃え続けたようだ。(リンクを貼ろうと思ったが、もうこの日のニュースは消えていた)
14:00 兜山をパチリ。

周囲はこのようなモモの果樹園ばかりで、なかなか人に会えない。また、自販機も見つからないので、ペットボトルのスポドリをちびちびやりながら黙々と歩いた。
 国道140号をくぐる所までやってきた。(そう思っていたが、それよりも一本手前(北側)の西関東道路だった)

 さて、温泉は何処?


 困ったな〜、を見てもさっぱり分からないしな〜











 通りがかった軽トラに手を振って道を聞いた。ラッキーなことにそれ程遠くないようだ。運チャンが教えてくれた道沿いにようやく自販機を見つけ、○○ジュースをグビッ。美味かった〜
14:12 岩下温泉

お、なかなかキレイじゃないか!

と思ったら、ここは館で立ち寄り温泉はその奥だった。
入口を間違えたら、『向こう側が入口〜』と無愛想な(失礼!)オバチャンの声。

入浴料は400円。あまり商売っ気が無いのだろうか。

中にはいると、昭和初期のまま時間が止まっているような雰囲気。(この温泉のサイトは良くできています)
 風呂は4人程でいっぱいになる位の小さい浴槽が2つのみ。

 話の内容から地元のオジーチャンと年配の観光客の二人が先客だった。

 オジーチャンに兜山を歩いてきたことを話すと、若い頃はかなりハードに山やっていたそうで、腰まで積もった雪の中をラッセルしたことやまだ○○道が出来る前に○○までぶっ通しで歩いた・・・などの武勇伝を聞いた。

 のんびり風呂に入るにはおしゃべりが一番だ。楽しい時間を過ごすことが出来た。

15:00頃 風呂の中にあった地図を見て、駅への行き方をチェックして外へ。 

駅へ向かう途中、思わず足を止め、パチリ
15:23 国道140号(春日居町駅まで300mの表示有り)

風呂の地図にあった酒屋を発見!

缶ビール(245円)を買い、店の前でグビッ。なにしろこの気温だ。ホント美味かった。
15:42 立川行き
 乗り込んだ車両はほぼ座席が埋まっていたが、隣の車両は空いていた。丁度ボックスシートが一つ空いていたので、これはラッキーと靴紐を解き、で〜んと足を伸ばした。

 これが甘かった!

 塩山、甲斐大和、笹子、初狩・・・駅毎にハイカーが乗ってきて、たちまち座席はほぼいっぱいになり、当然ボックスシートに伸ばしていた足は引っ込めることになった。

 前に座る年輩夫婦の山行の話などを聴きながら(聞かされながら)立川へ。

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