h21.9.19 編笠山、西岳
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いよいよ、八ヶ岳に挑戦だ!
シルバーウィークの天気予報を何日も前からず~っと気にしていたが、心配だった台風14号は東にそれ、無事にスタートできそうだ。木曜の夜に山の準備を終え、金曜日は早目に退勤し、18時過ぎに帰宅。大急ぎで夕食を済ませ、掲示板にカキコして、自宅を出発したのは19時頃。
19:27 国立府中から中央道に乗ると直ぐ『工事渋滞7km 70分』の表示が目に入った。どっひゃ~、シルバーウィークだから土曜になったら混むだろうと予想しては居たが、自然渋滞や事故渋滞はともかく、なぜこのタイミングで工事するんだよ!
そうはいっても流れているうちはまあイイかと思っていた。小仏トンネルも超えた・・・が、藤野を過ぎたあたりで ←19:54 前の車がハザードをつけた やっぱりか~ しばらくはのろのろ運転を我慢したが、『渋滞70分』の表示を見て、おいおい、さっき見た表示と変わらない。つまりは渋滞が伸びているのか~ |
22:39 毎度おなじみのアングルですが 前回(6日前)と違うのは、タントの四つの窓をすべてアルミシートで覆っていること。寒さ対策はこれでバッチリ!? この日もあっという間に寝ることが出来た。 |
5:32 タントは奥から2台目。寝ている間に5台ほど増えていた。 | |
タントに戻る際に『展望台→』の表示を見つけた。せっかくなので、寄ってみた。 すると・・・ |
おお、 これは ! |
晴れていれば こんな風に見えるのか |
せっかくなので、ここで朝ごはん(お握り) 試しにオフラインを解除して見ると、何とアンテナが3本立った。不思議だな~、麓の小淵沢道の駅では立たなかったのにね~ ひょっとして雲が動いて富士が見えないかなぁ~との~んびりしていたが、結局雲は動かなかった。まあ、イイか。上に行けば天気は良くなるだろう・・・ |
タントに戻ってからもう一度ザックの中身を確認したくなった。勿論家を出る時点で準備は終わっていたが、なんだか心配になり、これはどうしよう・・・と悩んでしばらく時間を使ってしまった。 7:05(遅!) さあ編笠山に向かって出発! |
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勿論(?)登山届を提出 昨晩ラジオのニュースを聞きながら気になっていたが、クレヨンしんちゃんの作者臼井さんの遺体がこの日発見された。(記事)11日に荒船山に行くと家族に伝えて出発し、消息を絶ってから発見されるまで9日間かかったのだ。臼井さんは「夢がこわれるから」と言ってマスコミには殆ど出ない方だったそうだし、ましてや山が好きだなんて全く知らなかった。しんちゃんの漫画は知らないが、アニメは時々見ていた。特に映画の出来は素晴らしかった。惜しい方を亡くした。 単独登山はやはりリスクがあるんだな・・・ |
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出発後しばらくは平たんな道 | |||
7:23 段々傾斜がキツクなってきた
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時々岩に『←』マークがある。 | |||
7:54 第一チェックポイントの雲海に到着。 あ、数分前に私を追い越して行った年配のおっちゃんだ。ザックにはゴツイ三脚を担いでいるのに、さっさと先へ進んだあの人だ。話しかけてみるとこの三脚にセットするのはやはり中判カメラ!デジカメの色では満足できないそうだ。やはり好きな人は重くても中判、大判カメラなんだな~ そして、今日は権現小屋まで行き、山中に2泊するそうだ。やるぅ! 彼はこの付近は数十年ぶりに来たが、今回地図を置いてきてしまったとのこと。ヤマケイ・アルペンガイド(以下☆で表記)のコピーを1ページ破り、渡した。エアリアを持ってきているので、文章の説明があれば良かったのだ。とても喜んでいた。 |
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お、こ、これはぁ いやった~ 富士が見えた~ |
ここからも傾斜がキツイ | |
ごつごつした岩の道 | |
8:46 第二チェックポイントの押手川 先程のおっちゃんだ。お互いに「キツイですね~」と声をかけあった。せっかくだからと望の富士山の名刺を渡し、こうやって富士を撮りながら山を登っていると説明した。 数分後に巨大なザックとを背負った若者のグループが到着。さては彼らは八ヶ岳を縦走するのだろうな。 ここではソイジョイをパクリ。おっちゃんからはお菓子をご馳走になった。数分休んで出発。 |
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9:00 さらに岩登り(?)が続く。息が上がる! おっちゃんの姿がどんどん小さくなる。ベテランさんはペース配分が分っているのだろうか。ゴツイ三脚を背負っているのに早いなあ。 |
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9:20 『←観音平 編笠山頂→』と書かれた指導標。せめて距離や時間を記してほしいなあ。 木の根っこが張った道をさらに登る。 |
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9:34 この辺は手を使わないと無理。それにしてもキツイ! | |
9:39 お、開けた・・・が、曇って何~にも見えない。 お陰で気温が上がらず、歩きやすいんだけどね。 9:45 永さんのラジオでは『野坂明如さんからの手紙』のコーナーでは、脳溢血で倒れてから7年ぶりの肉声、歌声を聞くことが出来た。『九条一つ守れずに~』とまだ後遺症が残るため聞きにくい、ただし迫力のある声はインパクトがあった。 |
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9:58 お、これが☆に出ている『長さ4~5mの露岩にかかった梯子』か 登り終えたところでスポドリを飲んで一休み。 |
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10:04 もう、うんざりぃ~ と言いたくなるような登り。ホントにキツイ・・・(こればっか) 永さんのラジオでは大橋巨泉さんが登場。以下は永さんのホームページからの引用 『巨泉さんが、新政権について一番気になることは、「国家戦略局」という言葉。政策で、国家、戦略など、戦争を連想させるような言葉を扱うのは、印象が悪い。政権を取る者は、言葉を上手く選ばなければいけないと仰っていました。又、鳩山・新総理の人柄や、ご自身の視点から予想する 今後の内閣の動きなど、政治ネタだけでも話題は尽きませんでした。』 巨泉さんはクイズダービーやハウマッチの頃はエラソーな司会者という印象しかなかったが、テレビを引退してからたまに永さんのラジオに出演している。その際に話す言葉は毎回重みがある。最近彼のファンになった。 |
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10:21 『山頂まで 本当に ホントに あとちょっと!』 | |
その看板から数分で木々が無くなった。よし、これが☆に書いてある『森林限界』だな。って~ことは最後に急登が待っているのか。では、ここで一休みしてと・・・ しばらくして若者のグループが追いついた。どんどん追い抜かれるが、まあイイ。急ぐ必要はないのだ。 |
10:37 もう着いた!編笠山(2524m) な~んだ。☆を読むとまだまだありそうだったけどな。つまり森林限界はもう少し下だったのか。 |
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とっくに休んでいたおっちゃんに声をかけ、一緒に写ってほしいとお願いした。ホームページに載せる許可と名前も教えてもらった。(Fさん、カキコをお待ちしてま~す!)「今はガスっているけど、きっと夕方には良くなるよ」と言い残し、権現小屋まで行く彼を見送った。 わざとザックを背負ったまま写っているが、秋冬用のウェアとフリースの上着はザックに入らず、はみ出ている。この大げさな格好を見て! さて、今日はここが最高地点だ。☆に載っているここからの大展望を見たいのだ!フリースを着こんで雲が晴れるのを待つことにした。その間にぞくぞくとハイカーが到着し、標柱と記念撮影。ヒマな私は合計3回位カメラマンを買って出た。 ところで、この団子四兄弟の標柱は大人気だったが、数m離れた所に設置されていた山梨百名山の標柱は誰も見向きもしなかった。立場無いなな~ |
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お約束!
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11:48 相変わらずガスガスのまま・・・もう展望は諦めた。 小屋までは20分と指導標にもある。方向を確かめて出発! |
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始めは道幅の狭い急下り。続々登ってくるハイカーとすれ違う。譲ったり、(登り優先なのに)、譲ってもらったりでのんびり慎重に降りた。 話しかけた一人は権現から来たとのこと。頑張ってるなあ。 |
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お、開けた・・・相変わらずこれか | |
大岩がごつごつした下り。下は見えない。 岩にペンキで↑や○が書かれており、それをたどりながら慎重に下る。結構注意が必要だ。 |
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数分後、お、あれが青年小屋か。年季が入ってるなあ~ 12:20 小屋に到着。玄関には「遠い飲み屋」と書かれた巨大な提灯がどか~んとかけられていた。 受付は髭に眼鏡のお兄ちゃん一人。コーヒーやラーメンなどを注文するお客さんをさばくのに忙しそうだった。一泊二食で7800円。 「歯磨きはここで、トイレは突き当りです・・・」と案内された。お、トイレが屋内にあるのか。これはポイント高いかも! |
一階の大部屋に案内された。奥には布団が高く積まれていた。どうやら20人くらいが泊まれそうだ。(翌朝撮影。布団を並べた状態) とりあえず、ザックから着替えとコッフェルなど嵩張る物を置いて、再出発。さすがにまだ13時前だ。西岳までは片道一時間。☆には『西岳頂上からは南・中央アルプスの展望が抜群』とある。今はダメだが、向こうに着くころには多少はマシになるだろう・・・ |
12:42 小屋の裏はテント場になっている。 平たんな道を数分で乙女の水へ到着。後でここの水を補給しよう |
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12:59 樹林の中の薄暗い道を緩やかに下る 枝にテープの目印があるだけで人通りが無い。編笠山と違って人気がないんだな~ |
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13:15 お、開けた! とりあえず編笠山が見えた。さっきよりマシかな~ |
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←13:22 またまた下る ↑13:36 今度は登る。当たり前だよな~、西岳はピークなんだから |
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13:40 お、上が見えた。丁度降りてくる年配のハイカー(以下※と表記)に出会った。このコースで初めてだ。そろそろ頂上かと尋ねると、「直ぐそこですよ。何人か居ます。」とのことだった。 | |
お、確かに人がいる!あそこが頂上か。 終わりかけだがマツムシソウがたくさん咲いていた。 |
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西岳(2398m) 頂上には年配の賑やかな男女4人組と夫婦1組が居た。前者の記念撮影を買って出て、自分の分もお願いした。 |
今度は・・・ |
乙女の水まで一気に行くつもりだったが、行きの13:15に通った同じ場所で足が停まった。編笠山はこれくらい |
再び往路を戻る。行きは気づかなかったが絵図小屋跡の表示を見つけた。 | |
15:18 乙女の水に到着。ここでペットボトル(900mℓ)、カモノハシ(1ℓ)にそれぞれバッチリ給水。ザックは一気に重くなるが、なにしろ明日はロングコースだ。途中で足りなくなったら大変だからね。 勿論顔も洗い、たっぷり飲んだ。冷たくてホントに美味しかったぁ |
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15:32 再びテント場へ。行きに全く見えなかった編笠山がこのように見えている。 |
「夕食が出来ました~」 との声で起きた。あれ、アラームは? まあイイ。食堂に行くともう十数人がテーブルに着いていた。指定席で座るように指示された席には上記の※さんとMさんがすでに食べ始めていた。 |
※さんの隣に座ると、開口一番、「あなたが寝ている間に天気が良くなりましたよ。夕方編笠山に登った人は南アルプスまでズラリと見えたそうです。私は登らなかったのですが、小屋の側から富士を見ました。」 ええ~!ホントですかぁ~!! (と絶叫・・・心の声) 正面に座るMさんにお願いし、お約束の一枚を笑顔で写ったら、大急ぎで料理を味わう余裕もなく一気に食べた。 そう、急いで行けばまだ間に合う。間に合ってくれぇ |
満足して食堂に戻った。デザートのブドウを食べて居なかったのだ。※さんはすでに居なく、Mさんがブドウを食べているところだった。 年に何度も八ヶ岳に通うというMさんに明日のコースの事などを聞いた。 え、勿論望の富士山の名刺を渡してますが、何か・・・ 食堂の隣の談話室では宴会をする猛者も居て賑わっていたが、私は19時過ぎには布団へ。 |