h24.8.10 鳳凰三山その1 (薬師岳〜観音岳)
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んん、何時だ?











3:54!?



うわっちゃ〜、寝坊したぁ〜

それに頭痛がする・・・、昨日と同じか。寝起きは駄目なのかな〜

取りあえず枕元においたヘッデンを探し、ウィンドブレーカーを着て、トイレへ

外は意外に寒くない。それに満天の星空とはいかなかったが、そこそこキレイで半月も輝いている。トイレで小を済ませ、寝床へ戻った。掛け布団と毛布を適当に畳み、ザックなどを取り出した。昨晩は3時に起きて出かけるつもりだったので、この動作は速くできた。

もう4時を過ぎているので着替え部屋を使う人も居るだろう。食事の前に干しておいたウェアを取り込み、タイツや靴下をを履いてとりあえず歩き出す準備を済ませた。・・・と書くのは簡単だが、頭痛がする中で、ヘッデンで照らしながらこの作業をするのは結構大変で、かなりの時間を掛けてしまった気がする。

今朝もバ○○○ンを飲み、食欲は全然無かったが無理やりパンを食べている頃、宿からヘッデンを点けた人達が出て来た。
日の出に間に合ない!
それ程大きくないパンを半分しか食べられなかったが、出発することにした。
さすがに急いでいたので、いつもと違いこの時間は全然撮っていない。4:25頃だったと思う。

昨日三浦さんと歩いた辺りまではすぐに到達したが、山頂へはどうやっていくのだろう。うっすらと明るくなってきており、ヘッデンが無くても歩けそうだが、岩に書かれたペンキマークを探すことは出来なかった。

丁度その時、確か右隣に寝ていた壮年男性が追いついてきた。山頂へのルートを尋ねても、分からないとのことだが、さっさと歩いていく彼の後を追いかけることにした。

そこそこ傾斜があり、靴がズボズボと沈み込む感じがするし、スパッツを着けていなかったので靴に砂が入り込んで歩きにくい。でも、急がねば!

彼の後を歩きながら山頂が右側の上に見えることに気付いた。おいおい、間違ってないか?

彼は観音岳方面へ進んで行ったが、こちらは登れそうな斜面を回り込むようにして戻り、薬師岳の山頂を目指した。
数分のロスだろうが、かなり慌てていた。

日の出に間に合ない!

四角錐のオブジェの側に人影が2人。そして、その2人を呼ぶ声がずっと左側の岩の上から聞こえてきた。

人影は昨日近くに寝ていた壮年の関西弁の夫婦だった。彼らの後を追うようにして、一端下って、岩場を登りながら声の主の方へ進んだ。
呼んでくれた声の主は私の左隣に居たベテランさんで、明日は3時に起きると伝えた方だった。寝坊したことを言いつつ、デジイチを出し、大急ぎでユニクロダウンを着た。

手持ちではぶれそうだったので、デジイチをゴリラにセットして、近くの岩に置いて撮影。

4:45

1/15s
4:47

1/20s
4:47 

1/15s
この後は手持ちで撮れる明るさになった。寝坊した上に遠回りをしたが、一応間に合ったと言えるのかな。

撮影しながら、ベテランさんは静岡、関西の夫婦は神戸の方で、昨日から一緒に動いていることを聞いた。また、昨日10時頃に薬師岳小屋に着いたので、ガスが出る前にこの付近を下見して、このポイントを見つけておいたこと、数分前はもっと赤味が強かったことなどを聞いた。

やはり明るい内の下見が必要だったか・・・と思ってももう遅い!
4:58

見事な雲海
5:01

とっくに日の出の時刻は過ぎているが、雲が厚くまだ昇ってこないようだ
5:04

この時間の雲は何枚撮っても飽きることは無かった。

こんなに沢山貼っていますが、これでも選んでいます。
5:08

おっと富士も忘れずに・・・
手前の岩を入れて

なかなかイイじゃん♪
5:08

やっと太陽が顔を出した
「撮っているところを撮って下さい」

神戸の夫婦と静岡のベテランさんに望の富士山の名刺を渡した。彼らは小屋の食事があるので降りていった。食後に三山を巡るとのことだった。
こちらはまだ撮影の続き、まだまだ楽しめるじゃないか!
ケルンを入れてみた。
うん、これもイイねぇ
今は雲が主役だ。富士は脇に置いておこう
反対(西)側にも日があたってきた。
右から北岳、間ノ岳だろうか。
手前は昨日の砂払岳。奥は農鳥岳だろうか。
5:19 もうお腹いっぱいかも。

薬師の山頂に戻る前にこの付近をパチリ

岩場を下った。
んん、
ここからもイイじゃん♪
(コンデジ)
数m下から
(コンデジ)
丁度昨日小屋で見かけた方が登ってきたので、撮ってもらった。

寝坊したのは失敗だったが、三浦さんと一緒に観音を目指していたら、先程のアングルで撮れなかったし、ここで記念撮影も出来なかった。結果オーライだったかも。
勿論デジイチタイム〜

日の出の時間は先程の岩の上の方がイイ。静岡のベテランさんのお陰だ。
手前の岩がイイ前景になっている。
ずっとテンション高いままだったので忘れていたが、パン半分しか食べていなかった。

山頂標から数m離れた岩陰を見つけた。この岩なら風を遮れる。今回もラーメンタイムだ♪

食べかけパンの残りを食べたり、先程撮ったデジイチの画像を見返したりしながら、お湯が沸くのを待った。さて、そろそろ麺を放り込むか。←これがまずかった!





んん、

ガス切れだぁ(お約束?)

出発前に部屋にあったカートリッジを2つ振って、明らかに重い方を持ってきたし、昨日の南御室小屋ではあっという間にお湯を沸かせたのだが・・・こんなに早く無くなっちゃうモノなのか。

レポをご覧の皆さん。後どれくらい使えるのか判断する良い方法をご存じですか?ご存じの方は教えて下さい!

この失敗は一昨年の元日、烏帽子岳以来だ。あのときは本栖湖まで小一時間で戻れる所だったので、下山してオニギリを買えたし、夕方石和のドンキで新しいガスカートリッジを買うことも出来た。しかし、ここでそんなこと出来る訳無い。カロリーメイトやチョコなどは沢山あるし、小屋に戻れば何か買える。でも、この中途半端に煮えた麺はどうしよう。麺を入れる前なら良かったが、ここに捨てていくなんてことは絶対に出来ないし・・・






大ピンチだったが、天は我を見放していなかったぁ

お湯を沸かし始めた頃、十数人の団体さんが山頂に辿り着いていた。岩陰からそちらの方を覗いてみると、丁度記念写真を撮るべく、リーダーらしき人が四角錐のオブジェにカメラをセットしている。
N「撮りましょうか?」
「これは助かります。お願いします」
N「ハイ、チーズ♪」

団体さんは結構年輩の方から高校生くらいの男女まで随分年齢層が広い感じだった。
「よし、メシにしようぜ」とリーダーさん。

これはチャン〜ス♪

N「すいません、実はガス切れをやらかしちゃったので、分けてもらえませんか?」

「そいつはお困りでしょう。どうぞ!」と快諾してもらった。

N「いや、ガスを借りる為にシャッターを引き受けた訳じゃないのですが、有り難うございます。」←これはホント。さすがに彼らがこのまま出発したらお願いできなかった。
あえて大きめに貼ったが、棒ラーメンを入れたままになっているのが、わかるだろうか。写っている手はリーダーさん。風よけをしてくれたのだ。

N「皆さんはどんな団体なんですか?」
「あ、高校の山岳部です。私が先生で、向こうに見えるのは元先生、そしてその友達と何だか色んなメンバーが居ます」
なるほど!

数分後、無事にお湯が沸いた。せめてもの御礼にアルファ米を渡すことにした。ラーメンばかりじゃなんだと今回初めて持ってきたのだが。お湯がなければどうにもならない。(水でも作れるみたいだが、そんな悠長なことはできないでしょ)
麺の堅さは中途半端だったが、博多豚骨味のスープも飲み干して一息着いた。やはり、山で温かいモノは大事だね。

ダウンやウィンドブレーカーを脱ぎ、スパッツを着け、日焼け止めを塗って準備OK!
6:21 観音岳に向けてGO!
振り返って山岳部の皆さんを入れてパチリ。
有り難うございました!
北岳を左に見ながら進む。
タカネビランジ。昨日の砂払岳より多く見ることが出来た。
左側に転げ落ちると何処までも落ちていきそうだ。

下を向いて撮影。この足跡は鹿のものか?
こんな所に生えるなんてスゴイね〜
まだまだ登るのか〜
向こうから降りてくる人が居る・・・

あ、三浦さんだ!

N「お早うございま〜す」

M「おや、今朝はどうしたんだい」

N「いや〜、寝坊しちゃいましたぁ。」

先程薬師で撮った画像を見せたりして、今朝の状況を説明した。三浦さんの撮ったものも見たかったが、フィルムでは無理・・・
ここから薬師の稜線を入れるとイイ感じかも

今朝はあの左側のコブの上に居た訳だ。
明暗差があって、難しい
エアリアを見て、雲間から顔を出した山山をチェック。
(三浦さんの手が写っている)
八ヶ岳
三浦さんは車を置いた夜叉神へ往路を戻るとのこと。

また富士の見える高い山でお会いできるかもしれないな。
あと少しで観音の山頂の筈だ。それにしても、この辺は木陰が無くて暑い!
7:14 よし、着いた!
薬師からここ観音岳までのCTは45分。途中であれだけ写真を撮ったり、三浦さんと話していた割には54分しか、かかっていない。いつか薬師岳小屋に泊まることがあれば、日の出に間に合うように歩けるかな・・・
登り着いた時は誰も居なかったので、セルフタイマーでパチリ。
そうそう、ここ観音岳(2840m)が鳳凰三山の最高地点だよな・・・
ということは昨年8.9に甲斐駒へ向かう途中の駒津峰(2740m)よりも100m高い。
つまり、今までで最高地点から富士山を撮影できたという訳だ。しかも、←はコンデジ、今回はデジイチだ。よっしゃ〜♪
(前日の仙丈や甲斐駒頂上から富士を見ることは出来なかった。)
また、富士の左肩を隠しているのが鳳凰なんだよな。感慨深いよ。
山頂標の左上にある岩場に登ってみた。うぉ〜、ここもイイねぇ。(コンデジ)
若いソロ男性が登ってきた。昨晩鳳凰小屋に泊まったとのこと。彼の記念撮影を引き受けた。数分後また別のソロ男性が登ってきた。この彼は南御室に泊まり、ここまで来たとのことだった。この絶景を独り占めするのも悪くないが、話し相手が出来るのも楽しい。
再び八ヶ岳
そのずっと右(東)かな

多分金峰山や甲武信あたり
先程の岩と反対(北)側の岩に登ってみた。
N「あのギザギザした山頂は鋸岳ですかね。」
「いや、甲斐駒ですよ」
N「うわ〜、ホントですか〜。感激だな〜。こんな風に見えるんですね。」

という訳(?)で、ここでも記念写真

やっぱ、甲斐駒ってこんな感じに左肩が出っ張っているイメージだよね。(今年の5.26に茅ヶ岳から撮影)
当たり前だが、角度が変わると随分雰囲気が変わるね。
ここから見える山を時計回りにズラリ
北岳
左は仙丈ヶ岳、真ん中手前はアサヨ、峰だろうか
これから向かう地蔵岳
地蔵の
オベリスク
鳳凰に行きたいと思った最大の理由はこのオベリスクを間近で見たかったからだ。
←は今年2月の茅ヶ岳から、↓は昨年8月に甲府から撮影
大きい画像を沢山貼ったので、ページが重くなっていると思います。ここで一区切りとします。

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