h24.8.9 鳳凰山へ・薬師岳小屋を目指して
8.5へ
いよいよこの日がやって来たぁ (この台詞は1年ぶり)
憧れの鳳凰山へ挑戦だ!
今回の計画を練る際に、国分寺4:42の中央線始発で甲府を目指せば甲府駅7:00発のバスで夜叉神には8:12に着くことは調べておいた(山梨交通時刻表)
でも、薬師岳小屋までのCTは7時間。小屋に着くのが15時の計画では、いくらなんでも無理がある。そこで夜叉神を3時間早く出発出来るように前夜泊を考えた訳だ。
8日夕方に準備を済ませ、自宅を出発。背中のザックがズシリと重く、国分寺駅に向かうまでに大汗!
19時過ぎに甲府へ。『駅から5分』にある筈のビジネスホテルAを探す・・・
プリントアウトした地図を見ながら歩き回るがなかなか見つからない。商店街に標示が出ているかと思ったが駄目。どうやら住宅街の中のようだ。開いていたブティック(?)でこのホテルを訪ねても、知らないとの返事。でも、地図を見せるとアノ辺りではと一生懸命に答えてくれた。有り難うございました!
結局19:40頃小さな看板を見つけ、.その先でようやく発見することができた。夜はともかく昼間でも探すのは立地だった。『自動ドア』と書いてあるが、10cm位開いている・・・ドアを手で開けて中へ。節電かな〜
フロントには誰もおらず、呼び鈴を鳴らすとオバーチャンが出て来た。宿泊代3500円を払うと306号室の鍵を渡された。暗がりで外観は見えなかったが、3階まであることに驚いた。階段で3階へ上り、部屋へ
安宿なので何も期待していなかったが、この通り。(画像には見えないが右側にはテレビもあった) ビジホに泊まるのは久々だ。上出来だと第一印象は良かったが、冷蔵庫が無いことに気付いた。自宅から担いで来た2g+500mlのペットボトルやゼリードリンクなどを冷やせなければホテルに泊まった意味が無い! |
3:44 丁度広河原行きのバスが到着したところだった。昨年の経験で間違いなく座れることを知っていたので焦ることもなかった。前から2番目のシートが開いており、席を確保してザックを通路へ置いた。昨年と同じ年輩女性の車掌さんが切符を売りに来た。 満員の乗客を乗せ、定刻にバスは出発。数分で車内灯が暗くなったので、とにかく目を瞑ることにした。 芦安の駐車場で、一端停まったが、降りる人は居なかった。 そういえば昨年は気付かなかったが、この女性車掌はバスが走っている間も立ったままだ。事故ったり、急ブレーキを踏んだらどうなるのだろう? |
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5:10 夜叉神バス停。降りたのは私の他に2,3人。殆どの人が終点の広河原に向かう様子だった。 ここの標高は1380m。さすがにそこそこ肌寒い。ウィンドブレーカーを着て、トイレ(小)へ。自家用車が入れるのはこの駐車場までだ。遠方から来ている車も多かった。 私もスパッツを履いたり、日焼け止め、ストレッチなどを準備して出発することにした。(5:30)
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スタートは樹林帯のなだらかな歩きやすい道。 ずしりと重いザックが肩に食い込む!このお方のアドバイスで夜叉神スタートにして良かった。 小さな黄色い花も咲いていたが、この付近は日影でクリアに撮れなかった。 ※このページを参考にしていますが、分かりませんでした。 |
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6:09 スポドリ休憩をとっているときに大学生のグループに抜かれた。雰囲気的に南御室でテント泊だろう。 数分後、部長らしき子が「休憩〜」と声をかけ、ザックを下ろしているところで追い抜いた。 |
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6:34 夜叉神峠小屋 ハイカー、宿泊客らしき人達あわせて7,8人がベンチ付近で休んでいた。 ここの標高は1770m。薬師岳小屋まであと1000mといったところだ。ここまでほぼCT通りの1時間少々で到着だ。このペースを守れるかな〜 |
北岳が見える筈なのだが |
お、ライブカメラだ。 レポを作りながら調べてみた→南アルプスネット |
家族らしき男女の記念写真を引き受け、こちらも本日1回目の記念撮影! 数分後、先程の大学生も追いついて来て、集合写真の準備をしていたので、シャッターを買ってでた。尋ねると「K学院大学です。日本K学院ではなく!」とのことだった。弟も大学時代は山歩きサークルに入っていた。彼らのように集団で歩いていたのかな〜 |
6:48 リスタート
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樹林帯の中を進む | |||
先程記念写真を撮った家族(?)に抜かれた。 この巨木の大きさを表すのに丁度良い。使わせてもらおう。 この家族連れ、犬連れの男性を抜いた。カメな私にしては珍しいかも・・・ |
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傾斜がきつくなってきた。 腰掛けるのに丁度良い倒木があったので、そこに腰掛け、一休み。1個目のゼリードリンクでパワーをチャージ! 先程抜いた家族が追いついてきて、直ぐ側に腰掛けた。話しかけてみた。 「え、親子ですって?じゃあ、あたし達は姉妹ってことかしら、や〜だ〜。そうね、山中間って感じかしら〜」 お父さんと娘さんに見えたのだが、勘違い・・・ 新潟から来て南御室でテント泊という彼らはとても楽しそうだった。※これ以降勝手に新潟トリオと呼びます。 休憩地点のほんの数十m先にベンチを発見。そういえば先程休んでいたときにここに人影を見た。初めてだとどこで休んだら得なのかわからないよな〜 |
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8:12 「南御室小屋←中間点→登山口」 う〜ん、まだ半分か〜 |
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8:14 杖立峠。先程休んだばかりなので通過。
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樹林帯の緩やかな登りが続く。 数十m先に三脚を担いだ男性を発見。これは富士狙いのカメラマンだろう、ということは間違いなく、薬師岳小屋まで行くはずだ! 話しかけるチャンスを伺っていた。 |
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8:42 広場に出た。 先程の男性も休憩している。チャンス!話しかけると予想通り富士狙いで、薬師岳小屋泊の方だった。(数時間後HPにお名前を出す許可をもらったので、これ以降三浦さんと書きます) 三浦さんはほんの少し休んだだけで出発したが、私は追いついて来た新潟トリオと話をしたので、遅れて出発した。ここの標高が2210m。まだまだ長いな〜 |
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9:08 再び広場・三角錐のオブジェには何も表記はなかった。 ここも晴れていれば眺めが良さそうだが、ガスガスで何も見えなかった。 |
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9:18 三浦さんにおいついて少し一緒に歩くことにした。 N「この付近はちょっと前はお花畑だったんでしょうね〜」 M「ああ、でも、もう殆ど終わりだね。」
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9:21 枯れた沢を登る! ペンキマークを追いかければ良いのだが、足下を注意しながら歩くのは結構ストレスだった。 このような不安定な道を通っていても三浦さんの歩き方は力む感じがない。まるで、あの時に見た「茅ヶ岳の主・Tさん」のようだった。 この前後で北岳が見えるポイントがあったのだが、やはりガスで駄目だった。でも、そのお陰で気温がそれ程上がらず、歩き易かったかも。 |
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お、終わりか? | |||
甘かった。まだまだ続く〜 | |||
下ばかり撮っているのは悔しいので、たまには上を・・・ といっても木々の名前が分からないんだよな〜 |
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こんな道がまだまだ続くぅ〜 M「貴方は若いんだから先に行きなさい。私はゆっくり行くから」 彼が遅いと思ったことは無かったが、先に行かせてもらった。 |
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9:51 苺平(標高2524m)到着。杖立峠が8:14なのでこの区間はCTより大分早かった。特に急いでいなかったが、ラッキーかも。 4人の若者が休んでいた。その内の一人のTシャツにはA知教育大学と書いてあった。山岳部かと尋ねると、ワンゲルですとの返答だった。ホームページも発見したが、なかなか楽しそうだ。 三浦さんと新潟トリオが追いついてきた。ここから南御室までは下りで30分。新潟トリオの登りはここでお終いとのことだった。 10時過ぎに出発! |
緩やかな道を進む | |
下る! | |
右の標柱には『茅ヶ岳・金峰山方面』とあったがこの通りだった。 空は晴れてきて、暑い位だったのだが、雲が上がって来たので展望は駄目かも・・・ また、あちこちに『圏外』『FOMAは通じます』などの標示があった。南御室に泊まる人は携帯のニーズ、リクエストが多いのだろうか。 |
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10:37 南御室小屋へ到着! 『薬師岳小屋に泊まる方はお名前を告げて下さい』と標示されていたので、その通りにした。ここは薬師岳小屋と経営者が同じで、登山客がいつ頃着いたのかをチェックしているようだ。 |
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評判の高い南アルプスの天然水をいただいた。 冷たくてちょ〜美味しかった。 |
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南アルプスの天然水を使い、棒ラーメン! 暑すぎ・・・でも、美味しかった。(ホントだよ) 三浦さんに望の富士山名刺を渡し、名前を教えてもらった。山行記録を書いていること、三浦さんの後ろ姿を何枚か撮ったことを伝えた。妙に納得していた。 数分後新潟トリオも追いついて来て、テントの設営、ランチ&缶ビールタイムが始まった。勿論名刺を渡した♪ なお、ヨッシーさんのこのレポにはこの付近に咲く花々の画像が沢山出ている。気づかなかったな〜 |
11:24 薬師岳小屋に向けて出発! | |
南アルプスの天然水をたっぷり背負っているので、急坂がキツイ! ここで本仁田山などのトレーニング登山が活きたかも? |
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ガンバレ自分! | |
急坂は終わったかな? | |
11:51 巨岩の脇を通る。奥秩父に雰囲気が似てきたかも。 | |
コケがキレイ |
どっわ〜、何じゃアレ? 去年の瑞牆山を思い出していた。 |
12:10 樹林帯を抜けた | |
『ガマの岩』と標示があった。 音がないのは心配だったので、くにまるジャパンをスピーカーにして平べったい岩に腰掛け、一休み・・・ |
北岳が見えた | |
エアリアを見て、コンパスで方向を確かめたが、間違いないだろう。嬉しい〜 |
そして、北岳のずっと右(北)側に岩峰が浮かび上がった。数分前に見たものとは形が違う・・・ あれが薬師岳だろうか? |
出発前にこの付近の様子を撮っておこう・・・
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12:47 リスタート |
どっひゃ〜、何じゃここは? 去年登った日向山を思い出していた。 向こうから降りてきた人にここが砂払岳であることと、小屋まであと少しであることを確認した。 (数秒後、山名標も発見した。) |
んん! これが、タカネビランジか〜。色々なサイトに載っていて、楽しみにしていたが、ここで見ることが出来た。ご機嫌だ♪ |
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赤ペンキを頼りにして進む。 こっちの方が、色が濃い! |
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周りはガスガス・・・晴れていたらどんな風景になるのだろう。 ガスの切れ間・・・何にも分からない! |
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三浦さん発見!三脚に中判カメラをセットしていた。 ガスが流れ、薬師岳をあっという間に隠したり、その姿を見せたり・・・シャッターチャンスを辛抱強く狙っていたのだろう。 |
こちらはコンデジでパチリ |
デジイチを出した途端にガスぅ〜 |
まだ撮影している三浦さんに挨拶し、先に小屋を目指すことにした。 3年前8月の金峰山小屋、9月の編笠から青年小屋に近い感じで、悪天候の際は辿り着くのが大変だろうと思われる下りだった。 ここに小屋を建てた人達はスゴイな〜 |
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13:17 薬師岳小屋(HP)到着。標高2720m! ドアの前の目立つところには『この稜線にクマは居ません。(エサが無いので) 鈴を外して下さい。』とあった。鈴禁止は三浦さんに教えてもらっていたが、こういう訳だったか。 受付のオニーチャンの敬語が妙にたどたどしい。働き始めて間もないのだろうか。1泊1食で7000円を支払い、中へ。 |
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本日の寝所。一人分のスペースは十分で快適だった。 | |
なんと、今年出来たというバイオトイレ! ここは水場が無く、トイレもそれなりだろうと思っていたが、その不安は良い方にひっくり返された。 |
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時間は少し前後するが、明るい内に薬師岳や観音岳まで翌朝の下見に行こうと三浦さんに誘われていた。しかし、この時間はガスが濃くなり、何も見えない有様。今日はもうイイだろうと戦闘服(←)を着替えることにした。 母屋の隣にある小部屋には服を干せるスペースとカーテンで仕切られた更衣室があった。これは有り難い! 足を締め付けていたタイツを脱ぎ、ずっと楽になった。新しいシャツとパンツに着替え、ジャージに履き替えた。 |
夕食はこんな感じ。おかずのおでんはともかく、サラダが1テーブルに一つなのが物足りなかった・・・ それにヒドイ顔をしているのが間違いなかったので、お約束の自分撮りも無し! |
17:52 出発!
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おお、期待できるかも! |
17:57 太陽はこの位置。 | |
雲が無ければ間ノ岳や農鳥岳が見えるらしいが・・・ | |
先程通った砂払岳。 |
せっかく担いで来たデジイチでも撮っておこう |