h23.10.10 扇山7
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いわゆる3連休だが、土日は出勤。始めは日曜の夜出発を考えたが、帰りは連休の最終日だ。この日に車で移動すると一昨年の大菩薩の様に大大大渋滞に巻き込まれるだろう。近場の山中湖や三ツ峠辺りに夜移動ならイイか・・・いや、それにしたって橋本や八王子付近の混み具合がどうなるか、分かったもんじゃない。それに今年は、夕方から府中市内で運転しなければならない約束があり、昨年の笹子雁のようにロングコースを歩いたり、下山してビール!って訳にはいかないのだ。

さあ、何処へ行こう・・・

奥多摩も考えたが、バス渋滞に巻き込まれる可能性がある。駅から歩き、駅に戻れるコースでなければならないのだ。

ぱっと思いついたのは百蔵だったが、今年の春に行ったばかりだし、花は終わっているし、紅葉には早いだろう・・・

そこで隣の扇山へ行き、まだ歩いたことのない四方津駅へのコースで帰るプランを立てた。大急ぎで山頂へ着けば、富士も見えるし、新たなコースを歩けば、充足感もあるだろう。飲めないなら風呂無しも仕方ない。

9日の夜府中は雨!やはり夜移動しなくて正解だったかと思いつつ、22時にベッドへ。

当日は4時のアラーム一発で起きた。この日も朝食をちゃんと食べ、出すモノを出して出発。外に出ると結構雲が多い。返す返す昨晩の内に出撃しなくて良かった。

5:29の中央線へ乗り込み、豊田で大月行きへ乗り換え。この時間に豊田始発があるとは知らなかった。さすが駅すぱあと!おかげでトイレタイム(小)を取ることが出来た。

6:31 鳥沢駅

この時間は青空が拡がった!

歩き出して携帯ラジオを試すがなんだか雑音がひどい・・・まあ、イイか。今日は音無しで歩こう!
(帰宅してから修理に出しました)
集落の端から扇山を見る。雲の感じがステキだ。
花は殆どが終わりかけ。でも、林道の脇に派手な花を見つけることができた。何だろう?
駅を出発する時点では薄手の長袖の上にラガーシャツを重ね着していたが、暑くなり脱いだ。今朝チェックした大月の天気予報では昼頃24℃になるそうだ。
7:06

林道を歩いているときにふと見つけた本日のファースト富士!

今日は気温が上がりそうだが、上に行くまでこのままでいてくれ〜
7:14 林道をショートカット!

昨年3月にも書いたが、一昨年3月はこれを見落として、ずっと舗装道を歩く羽目になってしまった。今回もそうしないように注意深く進んだつもりだ。
7:34 梨ノ木平

h18年2月はここから富士が見えた。先程の林道で見えたのだからここでも・・・葉が邪魔でダメだった。

とりあえずオニギリタイム。ここからようやく山道なのだ。
まだ10月中旬なので、この通り結構下草が残っている。
足下に被写体が無いか注意しながら進んだ。
キノコ!!!
へ〜、シシウドって10月も咲いてるんだ。
とこの時は思っていたが、シラネセンキュウかも
マムシソウがまだこの色だ。
この紫色の花はあちこちに咲いていた。
「紫色の花」でググった所、関谷の秋丁字が近そうだ。あってるかな?

ちょっと明るすぎ・・・
この付近は風が抜けず、結構暑い。汗がポタポタ落ちてくる感じだった。さすがに10月なので、マジクールを持って来なかったことを後悔した。
ふと後ろに気配が・・・私よりも若そうなソロ男性と目が合った。道を譲ったところあっというまに登っていった。
8:10 水場
今日はアノ時と違い、ちゃんとカモノハシを持ってきている。




8:33 ツツジ群生地との分岐
富士がドカンと見えるポイントだ。
h17年5月
h18年2月
あれ、木々が邪魔で見えない・・・

「ツツジ群生地」の方へ数m登ってみた。







よっしゃ〜
これで富士に雪が乗っていれば・・・と思うのは贅沢ってもんでしょ。なにしろ、ここから見えたのは5年ぶりなのだ。それに山中湖のブログで雪が溶けたことは知っていた。上に書いたように始めは本気で日曜の夜移動で、山中湖泊を考えていた。でも、雪が無いのに無理をしても仕方ないと思ったのもあって、無難な電車移動を選んだのだ。

こうしてデジイチでパチパチやっているとき、年配の夫婦が到着した。ここまで来れば富士が見えることを伝え、場所を譲った。二人は甲府の方で、車を梨ノ木平へ置き、この後権現山まで足を伸ばすとのことだった。

この先のジグザグに付けられた道を10分ほど登れば大久保山のコル。そこから頂上までは数分だと分かっていた。後ろの夫婦に追いつかれないように(どんな意地だ?)、足下の花々を探さずに先を急いだ。
8:59 大久保山とのコル
9:07 山頂

先客は2人。一人は1時間程前に私を抜いていった若者。美味そうにタバコをふかしていた。
もう一人は50代くらいのソロ男性。ジーンズに小さめのリュックの方だった。彼にシャッターをお願いした。
このようにほぼ夏の格好をしています。
ここでも勿論デジイチタイム!
まだクリアに見えている。
間に合った〜
今倉や御正体などズラリと道志の山々が見えている。やはりここは「展望の山」の一つだろう。
でも・・・
東側は新宿のビル群まで見えるのだが、霞んでいた。

北側は筑波山まで見えるのだが、木が生い茂って全然見えなかった。

展望を期待するならh18年2月の様に、木々に枝が無く、クリアな冬なのだろう。

数分後に登ってきた先程の年配夫婦と山座同定を少しした。

近くにある小物(?)を狙ってみた。
終わりかけだがアザミをf22で撮ってみた。
この付近の様子。アザミなどの花は終わりかけ。チョウチョウが数羽飛んでいた。
  
この頃男女の若者グループが登ってきて、賑やかになった。ドコモはアンテナが立つが、スマホが・・・と話していた。スマホは私と同じくソフトバンクなのだろう。隣の百蔵はバッチリなのだが、ここはダメなんだよね〜
日差しが照りつけていたが、気合いで(?)棒ラーメン!

前回の雲取と同様にネギとゴマをトッピングしたが、もう少し具の工夫が必要だ。チャーシューやゆで卵が欲しい・・・良い方法をご存じの方、教えて下さい。
9:33

もうすぐ見えなくなっちゃうかな〜
撮ったときはこの雲が上がって来て隠れてしまうのでは思っていたが、この高さよりも上ってくることは無かった。
10:05 下山開始

下り始めは滑り易いやすかったが、それ以外は傾斜も緩く楽な道
大木・・・いやそうでもないか

この付近は大木が少ない気がした。森が若いのだろうか
10:26 最初の分岐は犬目方面へ

10:36 右へ行くと君恋温泉だが、ここを直進
10:44 犬目丸
山名標はこれだけ・・・
エアリアには『展望がよい』とあるのだが、それほどでも無かった。
登山道は殆どが分かり易い一本道なのだが、ちょっと分かりにくい所にはこのような目印があった。
この倒木はわりと新しい感じ。先月の台風によるものか?
11:11 金比羅社

中を覗き込むと、あちこちにイタズラ書きがあった。あまり大切にされていない感じだった。
これから向かう予定の大野貯水池が見える。クリームパンでブレイク。時折吹く風は涼しくて秋を感じた。
  
エアリアの赤線はここから南へ伸び、安達野集落へと繋がっているのだが・・・
道はどこだ!

ステッキで草をどかしながら、少しずつ進んだ。

数m進むと明確な道に出た。なぜこの辺だけは草を刈っていなかったのだろうか。
巨大な蜘蛛!

ってこの画像じゃ分からないか。色々試したがうまくピントをあわせることが出来なかったのだ。
ここでも富士を見ることが出来た。
巨大キノコ。中央の突起がボタンみたい
11:40 右側は金網。向こう側はになっている。
んん、何だコレ?ググってみた。
『盲人が茶屋へ向かう近道と聞き、断崖のあることを知らずにここを通って落ちて死に、「座頭殺し」が転じて「転がし」になった。』とあった。
少し先にあった標柱。先程見たボロイ金比羅社が本殿なのだろうか。
11:48 コスモスの脇を抜けると舗装道へ出た。数m先に『県道30』の標示を見つけた。
舗装道を少し進み、庭仕事をしているオジーチャンにこの先どうすれば四方津駅に行けるのか尋ねた。どうやらエアリアの赤線より大分東側の矢坪集落へ降りたようだ。
せっかく丁寧に教えてくれたのだが、オジーチャンの声は良く聞き取れず、「中央道を・・・右へ・・・一本道・・・」断片的にしか分からなかった。

でも、昔はもっと分かり易い道があったが、中央道の工事で寸断された為、この付近で道に迷った人が居て教えたことがあるとの話は頷いた。そう、私だけじゃなかったのだ。元々先程の金比羅社の草むら付近でコースアウトしたのだろうが、他に道があったようには見えなかった。はて・・・(帰宅してググったところ、同様の記述を見つけた。)
12:00 中央道に架かる橋から上り方面。

アレ?まだ渋滞は始まっていない・・・この日はラジオを聴けなかったので、渋滞情報は分からなかったが、少なくともこの時間は流れていた。
談合坂SA(上り)

せっかく近くまで来たのだから寄ってみることにした。徒歩でも入れることは昨晩調べた際に偶然見つけていた。

そういえばこのSAは上り線と下り線で2つ有ることに気付いた。何度か利用していたが、全然気付かなかった。
先ずはトイレへ








ここはウオシュレット♪
今朝『出して』と書いたが、イマイチだったんだよね。この日もタイツを履いていたので、帰るまで我慢しようと思っていたが、ここでなら思う存分出せるってもんだ。

扇山でラーメンを食べてからもう2時間半。小腹が空いてきた。ザックにあったハムパンを食べたが、もうちょっと・・・
ガッツリ食べるほど食欲がなかったので、ソフトクリームを注文した。
しまった!一口なめてしまった・・・
12:38 ここから外へ(地図
エアリアを見ながら道路沿いにに数分進んだところ、右(北)側から高速道路を越える道に合流した。
その数分後、『犬目入口』バス停へ
ここに『大野貯水池、四方津駅』の指導標を見つけ、この道で良いことを確認できた。
エアリアには先程行けなかった安達野集落から大野貯水池まで35分とある。これがまた長〜く感じた。たまに吹く風は快適だったのが救いだったが、舗装道の照り返しがキツク、とても暑く感じた。
13:03 大野貯水池
ここがサクラの名所であることぐらいは知っていた。確かに桜並木が続いている感じだ。

ググった所かずさんのレポがヒットした。

途中で『サクラの町上野原』の看板を見つけた。町をあげて桜をアピールしているようだ。→上野原市のサイト
2時間前に見えていた小島。
橋が架かっているが、入り口には鍵がかかっていて近づけなかった。あの鳥居には何か謂われがあるのだろうか。
貯水池の先で県道507へ。『四方津駅1.8km』の標示を見つけた。あと30分弱で着くだろう・・・

ここからが長く感じた!(またか)ホント、舗装道歩きってつまらないよね〜

こう感じたのは音無しだった為。先月府中から稲城の温泉まで90分歩くなど、長時間の舗装道歩きは苦手ではない。今から思えばザックにしまったipodを取り出して、聴きながら歩けば良かったんだよね。前述したようにラジオが壊れていたので、今日は音無しで仕方ないと思っていた。ipodのことはすっかり忘れていたのだ。
13:34 甲州街道・四方津駅はこの信号を渡り、左奥にあった。
駅に着き、時刻表をチェックした所、次の高尾行きは13:58だった。時間に余裕があったので、汗臭いウェアとタイツを着替えるためにトイレへ

これが失敗!勿論(?)個室は和式便器のみ。そして、狭い!今までは温泉で着替えていたので腰掛けて脱ぐことができたが、壁に寄りかかりながら履き替えるのはホントに大変だった。先程の談合坂のトイレは洋式、しかもオムツ替えスペースもあり、十分な広さがあった。先を読むのが下手だな〜
※タイツを利用する皆さんはどうしていますか?行きはともかく、帰りは楽になりたいですよね。

やってきた高尾行きはハイカーで満載!(後で調べたところ小淵沢からやってきていた。納得)乗り込んだ車両に空席はなく、隣の車両でようやく席を確保できたほどだった。

ZZZ

終点で〜〜〜す」車掌に起こされ、高尾で乗り換えた。連絡していた東京行きは座れなかった・・・

自宅には15時過ぎに到着。無事に約束を果たすことができた。

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