h23.8.9 甲斐駒ヶ岳
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2:50にアラームが鳴った。ボリュームは最小にしたが、枕元の携帯を探すまでに数秒かかってしまった。周りの人を起こさずに済んだだろうか。
ヘッデンを持ち、外のトイレへ。
個室に入るが、やはり出ない・・・食べないと無理か。
布団に戻り、枕元にまとめておいたザックを取り出し、食堂へ。
3時になると味噌汁のサービスがあると昨晩知らされていた。 それを当てにしていた7,8人のグループが既に一つのテーブルを囲んでいた。 私は彼らと別のテーブルへ。朝食の弁当を頂くことにした。冷えた鮭にご飯はイマイチだったが、熱い味噌汁はとても美味しかった。 |
3:45 出発!(2:50に起きたのに、遅すぎる?まあ私ならこんなもんでしょ) 私の他にもヘッデン歩きの人達が5,6人。食堂にも十数人がスタンバイしていた。山小屋の朝は早いな〜 宿から左(東)へ。林道を歩いた。数m先を歩く2人を追いかけてあるけば大丈夫だろう。(こんなんでイイのか!) |
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3:52 『仙水峠へ 2.5km』 | |
3:56 駒仙小屋 先行していた2人は壮年の夫婦だった。彼らもここは初めてとのことで、ここからどう行けば良いのかヘッデンで道を探した。 ほんの数分後、ベテラン風のナップサックを背負った男性2人が後ろから歩いて来た。私と夫婦は彼らの後についていくことにした。(またかよ!) |
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3:58 分岐 (右へ行くと栗沢山(アサヨ峰)) 前を行く男性2人はヘッデン歩きなのに、結構早く、話しかける余裕も、写真を撮る余裕も無かった。昨晩小屋のオニーチャンが話していた『「オーバーペース』だと思ったが、まだ暗いうちに彼らを見失うと道が分からなくなると思い、必死だった。 |
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4:21 この画像の数分前から男女のグループと合流した。多分大学生のサークルだろう。先頭の男子が遅れがちな女子にアドバイスをしたりしていた。 この画像の所はロープもある岩場になっていたが、数m前の男子が女子にアドバイスしたようにロープは使わなくても通ることが出来た。画像上に蛍光テープが光っている。このテープがこの朝宛にしていた男性コンビのものだった。 つまり、この時間は男性コンビ、大学生、私の一団はそれ程離れていなかった。 丸木橋を渡り、河原沿いを進んだ。 |
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4:30 仙水小屋 大学生のグループはここで休んでいた。小屋の前の水場でペットボトルに水を補給した。ここの水も美味しかった。次回はここで汲んでいこう。 |
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先程まで当てにしていた男性2人を見失ってしまったが、この小屋付近にはヘッデンをつけて歩いている人が居たので、とにかく先を急ぐことにした。 小屋から緩い傾斜の登りを進んだ。分岐のような所でソロ男性と「こっちですよね〜」など話をした。結局真っ直ぐすすんだ。 |
4:41 樹林帯を抜けると岩がゴツゴツした所へ出た。先行する男性を追いかけて進んだ。(こればっかり) お、イイ色じゃないか〜 日の出には間に合わなかったが、まあイイ。今回はこれが精一杯だったから。 |
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もうヘッデンは要らない明るさになった。 う〜ん、何処へ行けば良いんだ。
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終わりかけだが、この付近でシャクナゲを見つけた。 |
お、摩利支天が見えた!
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日の出には間に合わなかったが、これで十分かな。 雲の感じがイイね |
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鳳凰のオベリスクも見える。 ここはイイ所だ〜 |
記念写真をお願いし、名刺を渡した。 N「ホームページにこのことを書かせて下さい。差し支えない範囲で何か情報を下さい。」 「え〜、長野県佐久市のヤマネコにして下さい。」 |
標柱付近から見上げる。 アンダーになっているが、右側にはケルンが数個 |
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エアリアを見ると東側は奥秩父なんだろうが、良く分からなかった。 | |
この雲の感じがステキで、いつまでも見ていたい感じだった。 | |
広角で | |
上画像の右側 |
食うかいさんのオススメがここから見る摩利支天だったが、彼の言う意味が良く分かった。ホントに大迫力だ。 |
5:20 リスタート | |
食うかいさんから『峠から駒津峰は急登』と聞かされていたが、のっけからキツイ! |
樹林が切れたところで振り返ってみた。栗沢山がデカイ。ここから見る甲斐駒もすてきだそうだ。 そうそう、日焼け止めを塗っていなかった。油断すると大変だからね。 |
延々と続く急坂
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両側に木々があり、日差しを遮ってくれた。少し楽だった。 |
6:16 昨日歩いた仙丈! |
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峠から見上げていた栗沢山の見えが変わってきた。 |
上画像の右上。あれがアサヨ峰だろう とこの時は思っていたが、なんと北岳だと教えて貰いました。 |
○○山岳会とワッペンをつけた年配のグループに追いついた。 「オニーサン若いから先へ行きなさい。」 「ありがとうございます。」 頑張ったけどきつかった。 |
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手を使わないといけないような登り。こりゃ〜きついわ |
左(西)側が開けた。 すっげ〜!雲海じゃないか! |
あれが、ピークか? もう一気に登れる所まで来ていたが、ふと気になって右後ろを振り返ってみた。
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6:58 駒津峰(2740m)到着 仙水峠が2264mなので、標高差は500m弱しかないのだが、随分きつく感じた。エアリアのCT1:30のところを10分オーバー・・・でも達成感のあるピークだった。 |
鳳凰に左肩を隠されている。 ここはわずかだが、 権現岳より高い。 つまり、今までで最高地点からの富士を見たことになる訳だ。 |
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仙丈の見え方も40分前より変わった。 左下の分岐は双子山方面を指している。 |
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中央アルプス方面 大雲海が広がっている。下界は曇っていたのか。 |
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右下の三角錐が鋸岳・・・近くに居たベテランさんの話ではそうなのだが |
7:23 リスタート! |
急下降! 慎重に・・・ |
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岩場登り | |
慎重に |
7:42 ここに赤ペンキの『→』を発見。 多分ここまで一切案内は無かった。一本道とはいえ、一人歩きにはちょっと不安だった。 |
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ここは足の置き場を探さないと降りられなかった。 怪我をしては元も子もない。慎重に・・・ |
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7:56 なんじゃありゃ! |
岩の間を通過すると広場になっていて、ザックが数個おかれていた。少し先には分岐が見える。どうやらここが六方石のようだ。 このちょっと一休み・・・ 数分後賑やかな声がして、年配男女グループが到着。 この先で直登コースをとるか、巻き道をとるか、相談していた。 「○○さんはどんなときも直登を選ぶからね〜。あたしには無理だわ〜」 すごく楽しそうだった。 |
これが直登コースか・・・ 昨晩ヨッシーさんは「始めがちょっと大変だけど、ど〜ってことない。ウチの息子が中学生の時、一緒に登ったくらいだ。」と話していた。 出発前に色々なサイトをチェックした。凄く大変だった人や、ヨッシーさんのように楽しんだ人も居て、感じ方はそれぞれだったが・・・ |
8:06 巻き道へGO! エアリアには『初心者向け』とあったが、足場を探さないと降りられない岩場があったり、結構大変だった。 すぐ後ろに賑やかなグループが来ていたので、頑張って先へ進んだが、到底初心者向けとは思えない道だった。 ※レポを作りながらこちらのサイトを見つけた。これは詳しい! |
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樹林帯を抜けた。 この前後で、私が道を間違え、年配グループに先に行かれ、彼らの後ろを歩くことになった。丁度良い。彼らの方が早いだろう。 |
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左側が甲斐駒だろう。なだらかな斜面を進んだ。
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幅の狭いところもあったりして・・・ ところで、この付近は自然の造形だよね。洒落た事するな〜 |
8:25 先程通ってきた駒津峰からの道を振り返る。頑張ったな〜 その左には仙丈。 上に行くまで晴れが続いてくれるとイイなあ。 |
8:27 上が見えた! ・・・ ここからが長かった。 この花崗岩の白い地肌が甲斐駒ならではの筈だが、感動よりも急坂と踏ん張りにくい足下にきつさばかりを感じていた。あ〜情けない |
8:39 ロープが張られている。右側はガスが湧いてきた。帰りに思ったが、ガスガスで何も見えなくなったら、これは凄く重要なのだろう。 | |
8:47 この前後で先程先行したグループの一人、ピンクのウェアのおしゃべりオバチャンが休憩していた。 「置いて行かれちゃったわ〜、あの人達早すぎるのよ」 こちらもカメだ。何となく、彼女と一緒に上を目指すことになった。 途中で腰掛けた年配女性が1人。仲間は先へ進んだが、もう無理なので諦めたそうだ。 「私も置いて行かれちゃったの。でも、せっかくここまで来たからね〜」 |
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ゴールが見えてきた。 でも、ここからがきつかった。先に行きたい気持ちはあっても、足が重く感じた。 この付近では続々と降りてくる人達に出会った。 同行のオバチャンは上の台詞を繰り返していた。 「あとちょっとですよ!」とオバチャンを励ましつつ、半分強がりながら楽しく歩けた。 「一緒に歩けて心強いわ。」 「仲間が居るとがんばれますね。」 |
大岩に突き当たり、道が湧かなくなった。なにやら標示のあった方へ進んでみたが、進めない。 「オニーサン、こっちに赤い・・・」 「あ、そっちですか!」 助け合いつつ前進した。 この前後で、駒津峰で身軽になった○○山岳会の皆さんと遭遇。とても満足したお顔をしていた。 |
9:00 あと少し! 頂上の少し前でよじ登るところがあった。最後まで大変な山だ。 |
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9:02 ゴール! 「あら、遅いと思ったら若い愛人を見つけたの!イイわね〜」 このノリに乗じてお願いした。「一緒に写って下さい。」 「あら、羨ましい。ほら、もっとくっついて〜」 |
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「オニーサンこっちの方が高いわ。今度はこっちで」と勧められた。 甲斐駒ヶ岳(2967m)登頂! |
山頂の様子。ハイカーで大賑わい。直登コースをで登ってきた猛者も居たようだ。
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辛うじて北西側はこれ位見えていたが、山座同定をする気にはならなかった。 最後に残っていたリームパンは食欲が無く、食べきれなかった。半分を |
ヤマネコさんの後を追い、山頂となりの小ピークへ寄ってみた。 何ここは?→駒ヶ岳神社奥宮とのこと。調べないと分からないね〜 |
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分岐へ戻り下山。 | |
続々と登ってくるハイカー 「速いですね〜」 「いえ、朝早かっただけで、足は遅いんです。」 このグループがそうなのか、覚えていないが、昨晩長衛荘で一緒だった20人くらいの関西の団体とも出会った。 |
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アレが摩利支天か。肉眼では登っている人の姿も見えていた。 |
10:10 六方石 行きよりもここにデポしている荷物が増えた気がする。ドリンク休憩。 続々と登ってくるハイカーと出会った。中にはペットボトルだけをもった人も居たが、片手が塞がった状態で良くここまで来たと思う。 |
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降りるときに苦労したけど、登りも大変・・・ |
雲の様子がステキで撮ってみた。 |
駒津峰までもう少し・・・ こんなヤセ尾根を通ったのか〜 後ろに気配を感じた。軽装の年配男性だったが、道を譲るとあっという間に進んでいった。速かった。 |
10:48 駒津峰 ここは日影がない。双児山への道の途中で休むことにしよう。 |
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向こうが双児山だよな〜 画像には肉眼ではこの山を登っていくハイカーが見えたのだが、私の前後には人の気配は無かった。 |
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足下はゴロゴロした小岩。両側はハイマツと休めそうな所はちっとも無かった。
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右側の谷は? エアリアで見ると南アルプス林道なのだがどうだろうか。 |
しばらくは水平移動だったが、11:30頃から登りになった。 | |
途中で先程のグループを抜いた。 | |
11:45 あれ、もう着いた! 双児山(2649m) 駒津峰の下りから見ると随分登り返すように見えたが、わずか15分ほどだった。 |
ガイドブックには『眺めの良い山頂』とあるのだが、この時間はこんなもの |
府中(国分寺)から来たこと、昨日は仙丈にに登ったことなどを話すと、彼らは昨日午、北沢に入り、仙水小屋に泊まり、未明から歩き出した。私とは甲斐駒の下山時に出会った。俯いて歩いていた。その後、連れと一緒に摩利支天に寄ったことなどを聞いた。以降彼のお住まいから川口さんと呼ぶことにする。 | |
川口さんのペースはとても速く、とても一緒について行けなかった。 しばらくして彼の連れというちょび髭の男性が追いついてきた。(同様に根岸さんと呼ぶ) 根岸さんはちょっと具合が悪く、スピードが出ないとぼやいていた。 |
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後半は根岸さんと一緒に歩くことになった。 川口さんはスゴイ健脚で、とっくに日本百名山は制覇、蛭ヶ岳、鳳凰三山は日帰り、白根三山1泊2日・・・などの武勇伝を聞いた。 根岸さんも時計を気にしつつ下るが、このルートは一切指導標が無く、現在位置が良く分からない。私の高度計を見つつ、これは間に合わないかな〜と思っていた。 ※ガイドブックの中にはこちらを登りに取る方が短時間で駒津峰まで行けると書いているモノもあったが、私はイヤだ。このルートは見通しも悪く、元気な時間はつまらないだろう。でも、ヘッデン歩きには向いているか? 根岸さんの「アイツ(川口さん)なら、きっと間に合う。連れが来るからって運転手に話せば、待ってくれるかも」との言葉を半分信じて急いだ。 これで2日連続で下りは大急ぎだ!(ダッシュするほどの脚力は無かったけど) |
13:10 バスは? |
左が根岸さん、真ん中が川口さん ツマミのスナックを頂いた。実は私もツマミは持ってきたが、甲府に置いてきた。ああ・・・ |
15:26 バスが到着。結局この回も3台の増発になった。 林道を走るバスで、がたがた揺れたが、ビールのお陰もありしっかり爆睡! |