h23.7.9 海沢から大岳山
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久々に動ける土曜日の到来。数日前まで天気予報がイマイチで行けるかどうか不安だったが、金曜日の予報では曇りマークに変わった。これじゃあ、富士は見えないだろう。そこで、展望が無くても楽しめるコースを考えたところ、今週見たcyu2さんのレポの通りに行くことを決めた。前日にこのレポ(これ以降CRで表記)をプリントアウトし、アレとアレを買い、準備OK!
当日は4:30に起床。真っ先にアレとアレを保冷バックに入れた。HPの10万ヒットのお礼をカキコし、国分寺5:48の中央線で立川へ。青梅線に乗り換えた時点で大勢のハイカーが乗り込み、その他の客を捜す方が難しいほどだった。青梅で乗り換えて白丸駅に到着したのは7:14だった。

とりあえずcyu2さん情報の通りに奥多摩側にあったトイレで小用を済ませ、首にまく(商品名忘れた)タオルを水道水に浸した。
これもcyu2さん情報の通りに登山届けを提出。

駅を一歩出たところで日焼け止めを塗り、久々に堀尾さんを聴きながら出発。
トンネルを通過。

青梅街道は結構車通りが多いのに、路肩の狭いところもあり、ヒヤヒヤさせられた。薄曇りだが、アスファルトの照り返しがキツイ。先が思いやられる感じだ。
大きなザックを背負った若者(多分)が数m前を歩いていた。彼もこの橋を渡ったので、「海沢ですか?」と聞こうかと思ったが止めた。
交差点に到着。前を行く若者が予想外の方向へ歩いていったので、不安になり、駐在所で海沢への道を尋ねた。Tシャツにジャージ姿の若いお巡りさんに地図を書いてもらい、その道へ。どうやら上記の若者の目的は海沢ではなかったようだ。
8:00 左側は工事中。お巡りさんの指示通りに右側の細い道へ。『アメリカキャンプ村』の看板が出ていた。
ここにあった指導標。なるほど、CRにあったのことだな。
(今回は彼女のレポ以外に情報が無い。今回のコースはガイドブックにも出ていなかった。)
キャンプ村を過ぎ、ボロイ舗装道を進んだ。道の脇から水の音が聞こえ、少し気温が下がった気がした。
またまたトンネルを通過。

トンネルを抜けて直ぐ『林道海沢線』の標示があった。
その後は延々林道歩き。2,3回八王子ナンバーの車に抜かれた。ドライバーはハイカーっぽく無かった。地元車か?
木陰が日を遮る所は良かったが、数百mは日が当たる所があり、相当キツカッタ。朝冷やした筈のタオルは殆ど効果無し。くっそ〜安物買いの何とやらだったか・・・

この頃ラジオは永さんに変わった。そういえば土曜に歩くのはホントに久しぶりなので、彼の番組を聴きながら歩いたのは何時以来だったっけ?
9:00 お、着いた!
CRにもあった地図。
上の画像に写っている車はここの東屋の修理(?)をしている工事の方々のものだった。
長〜〜〜い舗装道歩きでへろへろだ。保冷バッグに入れておいたオニギリをここで食べることにした。この後、登山を始めるとご飯を食べるのは無理だろう。今までの自分の夏の登山を振り返ると、今食べるのがベストだと判断した訳だ。
永さんの話を聞きながらオニギリを頬張っていると、ソロ男性が到着、数分後に男性グループが到着した。先月の三頭山西尾根と同様にこのコースはマイナーで人は殆ど居ないと思っていたが、それは間違いだった。この後も多分十数人が同じコースを歩いて行き、殆どが私を追い越していった。
この中の何人かは私と同様にCRに触発されたかな?
9:18 スパッツとステッキ、クマ鈴をセットしてリスタート

あれ、この指導標には『海沢の滝』ってあるけど、一つ増えた???
十m程先には『海沢滝方面』の指導標・・・

それはともかく、ここにあった『滝に用の無い人は』には笑った。滝に用が無いのにこのコースを選ぶ人が居るのだろうか。
CRに『ものすごいもののけ度』とあったが、まさにピッタリの感じだった。数分歩くと、滝の音とハシゴが見えてきた。
ちょ〜キモチイイ〜!!
標示は無かったが、CRにある『三ツ釜の滝』だろう。

滝撮りがメインの筈だが、今回はゴリラどころかデジイチも持ってきていない。昨晩デジイチとゴリラとアレを入れたらザックが重くなり、今回はイイかと諦めたのだ。
9:30 急階段を登ってリスタート

なるほどね、こうして滝壺が3つあるから三つ釜なんだ。
このハシゴからほんの数分でこの分岐へ。勿論ネジレノ滝を目指すことにした。
あの階段の向こうかな。ってことはここに戻ってくる訳だからザックはデポしよう。
お、ここもイイ感じ・・・でも、ここがネジレノ滝で有るはずがない。
CRにある『ちょっとちがうかな』がここで、本物はこの先なのだ。Hgさんの掲示板でのやりとりをチェックしていたので間違いない。
さらに先へ。そういえばザックを置いてきたので、クマ鈴の音がしない。ちょっぴり不安になり、ラジオをスピーカーにしてみた。しかし、水の音で殆ど聞こえない・・・これって役に立ってないよな〜
何ぃ〜、こっちからも大滝に行けるじゃないか〜
ザックを持ってくれば良かった・・・うまくいかないね〜
おいおいこんな所を通るのか?でも、どうやら滝の音はこの先から聞こえるし・・・
あった・・・標柱があるからここなのだろうが、こんなにちっちゃいとは思わなかった。
でも、目線を下げるとなかなかイイ感じかな〜
少しひいてみるとこんな感じ。でも、三滝に数えるほどのスケール感はないよな〜
戻るときに若いカップルに出会い、滝の場所を尋ねられたので、この先だと教えた。たしかに先程の分岐以降何も標示がないから不安になるよね。
※ Hgさんによると本物のネジレノ滝はさらにこの先とのこと。う〜ん奥が深い。
この日見つけたのはヤマアジサイばかり。CRにあったアカショウマは分からなかった。
登山道へ復帰。木橋を通過。
画像の年配男性は挨拶したと思ったらあっという間に先へ・・・今日はデジイチを背負ってないのに、カメだった。

あ、あればCRにあったステップのついた一枚岩だな。この男性が慎重に通っていたので、私も慎重に・・・なるほど、このステップは歩き易かった。
10:15 分岐へ

CRに倣い、ザックをデポして下へ
この先は結構な急坂、急階段だった。今度はザックを置いてきて正解だった。
滝壺には女性コンビが2組。上にも書いたが、このコースは人気があるな〜
大滝とはいえ、スケール感はイマイチ。
滝そのものよりもこの緑との組み合わせがイイね〜
急坂を登り返して先程の分岐へ戻ったら、壮年の夫婦が休んでいた。
んん、手話
「コノ下ガ滝デスカ?」←この雰囲気わかりますか?
奥さんの質問に答えたが、どれくらい伝わったのだろう。それよりもコンデジの画像を見せることにした。
N「せっかくだから見ていけばどうですか?
「オリタラ、戻ッテ来ルノガ大変ダカラ」
彼らは先に進んでいった。

この先の悪路の前にエネルギーを補充しておこう。今度はジャムパンでブランチ。
10:42 リスタート

悪路といってもそれ程ではなかった。
とにかくあちこちにヤマアジサイ

ギンバイソウ・もうすぐ咲くとのこと。
Hgさん有り難うございました。
なかなかイイ感じだ〜

とこの付近は余裕があった。
CRにあったモノレール

ワサビ田はどこなのか分からなかった。
段々道が荒れてきた・・・
11:34 大岳山まで1.4km

CRによればここからが『今日の頑張り所』か・・・

途中で水が流れているところを見つける度にタオルを冷やし、首を保護しながら進んだ。それにしてもこの安物はあっという間に乾いてしまう。次回からは使えないな〜
キツイ・・・

この付近で上から降りてきたソロ男性に出会った。頂上まであとどれくらいかを聞いたが、「標高差300mだからあと50分くらいでしょうか」と正確な返答が返ってきた。相当山慣れた人のようだ。さらに「今日はこのコース結構登ってきますね」とのこと。確かに先程から何人に抜かれただろうか。

座れそうな石を見つけ、一休み。パンを食べてみたが、飲み込めない・・・相当バテていた。

ゼリードリンクを飲んで見たが、効いてきた感じも無かった。
お、トラロープ!これもCRにあった。たしかこれを越えると尾根に・・・

相当へばっていた。
12:24 よし、あと800mだ!

レポを作りながら見直すと先程の1.4kmの標柱からここまで50分もかかっている。いかにヘバってか分かるよな〜

この分岐の前後で若者が追いついてきた。「いや〜キツイですね〜」と声をかけると、「そうですね」とだけ答えてあっという間に見えなくなった・・・
たった800mなのに随分長く感じた・・・
『←大岳山・鋸山→』の指導標。ようやくメインルートだ!
女性グループに出会った。多分鋸尾根経由で奥多摩駅へ向かうのだろう。

CRの通りに行くつもりだったが、どうしようかな〜〜〜
13:02 久米さんのオープニングが始まる頃、ようやく山頂へ。
まずは記念写真と思ったが、中学生男子が大勢居る。部活なのか、男子校なのか分からないが、彼らが山頂を占拠している内は標柱に近づけそうも無かった。その後、引率の先生の指示で下山していった。個人的見解だが、団体さんは山頂を少し外したところでランチにして欲しいと思う。
てな訳で、標柱との記念写真は後にして、頑張って担いで来たアレをようやく食べることにした。山頂からちょっと外れたボロイベンチが空いていたので、ザックを置き、保冷バックからアレを取り出した。
CRにもあったし、矢車草さんのレポでも絶賛のオールフリーを山の上で試してみたかったのだ。
なるほど、二人が褒めるだけあって、そこそこ美味しかった。

ローソン100で冷やしうどんは売っていなかったので、蕎麦で代用。具がないのは寂しいので、かき揚げを入れてみた。

さすがに105円の味で、蕎麦はイマイチ、いやイマニくらいだったが、オールフリーと麺類の相性がイイことはよくわかった。
さて、この後どうしよう・・・

CRを改めて読み直すと、彼女たちは大滝10:30→山頂12:15、つまり105分のCTを私は10:42→13:02なので、160分かけていることになる。彼女達が下山に3時間かかった鋸尾根を通るのは無理だろう。また、ペットボトルスポドリ1gは先程飲みきってしまい、オールフリーの他にはカモノハシに入れてきた予備水が500_gのみだ。さらにラジオで何回となく聞いた天気予報では、『夕方になると内陸部は雷雨』。これが一番効いた!

・・・

鋸尾根は次回(?)の宿題にしよう。

雷雨に遭わないように早めに下山できるロープウェ〜を目指すことにした。
順番待ち数分でとりあえず記念撮影。
13:30 下山開始。4年前の1月もこのコースで下山したが、なんだかあっという間だった気がしていた。レポを作りながら読み直すと2時間丁度なので、たいしてかかっていないのだが、この時はもっと短いと思って居た。

この付近は岩がちな急坂。こけないように気をつけながら通過した。
大岳神社。なんだか晴れてきて、東京方面が見えてきた。まあイイ。ケーブル駅付近でも見えるだろうと撮らなかった。
14:14 芥場峠
渋滞中。十数人の若者グループだった。このルートはホントに人が多い。
14:29 ロックガーデンの分岐。
ここの東屋で一休み。涼しくて先程喉を通らなかったパンの残りを食べた。

この時間は青空が拡がり、すっかり行楽日和だった。予定していなかったが、せっかくなので、ロックガーデンを歩いてみることにした。
ロックガーデン→岩石園か・・・片仮名と漢字で随分印象が違うね。

ここの情報は何もなかったが、ここにも滝があるようだ。うん、今日は滝巡りの日にしよう。
綾広の滝・観光客で賑わっていた。外人さん4人組がはしゃいで記念撮影中だった。この後、彼らとあちこちで出会うことになった。
桂の巨木・下に見える人との対比で大きさが分かるだろうか。
足下に被写体を探しながら楽しく歩いた。
15時になり、宮川のパカパカの時間だ。この日のテーマは『いい歳して、怒られたバカ大人』これを聞いたのも久しぶりだったが、この日に登場する皆さんのバカッぷりがおかしく、ニヤニヤしながら歩いていたと思う。
天狗岩の前に『七代の滝5分(だったかな)』の標示があった。これはいくしかないっしょ!
ザックをデポするかどうか迷ったが、ここは人通りも多いので、5分で着くならと背負っていくことにした。
5分の筈が延々と続く急階段・・・登ることを考えるとやっぱりザックを置いてきた方が良かったかな〜
滝壺に行くにはここを通ればイイのか。なんだか混雑しているので、少し待つことにした。
滝から流れてくる冷たい空気で気持ち良かった。
あと少しで売店が有るはずとペットボトルに移した水を飲みきった。

お、先程見かけた外人さん達だ。
数分後戻ってきた女性が足を滑らせ、ジーンズが破れた。ザックからバンドエイドを出して、近寄ると、「大丈夫です」と日本語。彼氏は欧米人だったが彼女は日本人?いや日本語の上手な中国人か?
彼女の失敗を見て注意深く滝壺へ近づいた。なるほど、この付近はつるっと滑りそうだ。
今度は日本人女子2人がはしゃいでいる。彼女達が楽しむのを待って滝壺に近づいた。
滝そのものは小さかったが、水しぶきがスゴイ。
※この時点では小さい滝だと思って居たが、調べてみるとそれは勘違い。七代→大小七つの滝とのことだった。私が見たのはその一番下だったってこと。(御岳山マップ)上を見ていれば違ったのだろうが、この時はちっとも気付かなかった。やはり下調べは大切だな〜

滝から先程の階段へ戻ろうとすると、。チワワ(多分)を抱きかかえたカップルが居た。歩かせりゃいいのにな〜と思って居たら、女性がすってんころりん。なるほどこの付近はアブナイな〜

登る途中でも数人のハイカー(観光客)とであった。手軽に自然を楽しめるコースとして人気があるんだな〜

分岐に戻ったら、後はケーブルを目指すだけだ。


数分のんび歩いたところで、急に空が暗くなってきた。

ヤバイ

・・・

ポツポツ(相変わらず幼稚な擬音)

夕立だ〜〜〜

大急ぎでザックからレインウェアを出し、上だけ着た。なぜ下を着なかったのか、良く分からない。あたふたとザックカバーを付けてとにかく進むことにした。

ザザッ〜、ザッ〜(相変わらず幼稚な擬音パート2)

数分間は視界が効かないほどの大雨になった。

しばらくして、小屋(?)に到着。多くの人が雨宿りをしており、大混雑状態。何だか近寄りがたくさらに先へ。

数分後にトイレを発見し、そこで雨宿りすることにした。ビチャビチャになったズボンをレインウェアに履き替えた。なぜ先程履かなかったのか、自分でも良く分からなかった。
16:26

トイレから撮影。この時間の様子がわかるだろうか。

のんびりしすぎるとロープウエーやバスの時間に間に合うかどうか自信がなかったので、とにかく先を目指すことにした。
数分後、急に小降りになり、神社や売店に着く頃には青空が見えてきた。文字通りの夕立で30分位しか降らなかったようだ。
ケーブル手前で。肉眼では東京の街並みがはっきり見えていた。
ケーブル駅に着くと次は17:30で、最終の路線バスに連絡する便だった。急いできて良かったってことか。

自販機でジュースを買い、グビリ。美味かった〜。
17:10の臨時便で降りることが出来た。ご覧の通り大混雑状態。!
画像ではイマイチだが、雲海になっていた。

先程の外人さん達とここでも一緒になった。多分アルコールの入った絶好調オジサンが、そのうちの1人に話しかけ、この霧の様子は英語で何て言うのか・・・って感じの質問をしていた。
「ムズカシイデスネ〜。foggy・・・」
何だ彼も日本語上手じゃん!
ケーブル駅に到着すると、3分後にバスが発車するとのアナウンスがあり、皆小走りで急いだ。運良く席が空いていて、レインウェアを着たままでちょっぴり罪悪感があったが、ゴアテの威力だろうか。もう殆ど水分を含んでいなかったし、疲れていたので、このまま座らせてもらった。バスは続々乗り込んでくる人達を乗せ、相当混んだ状態で駅へ。つくづく座れてラッキーだった。

駅前の食堂でこの付近に日帰り入浴の出来る旅館を尋ねたが、無いとのこと。出発前のプランでは鋸尾根→奥多摩駅→もえぎの湯&ビールだったが、風呂が無いのだからどうしようもない。このまま電車に乗ることにした。

改札でダイヤを調べると次の青梅行きが到着する2分前!何だこのタイミングの良さは・・・

やってきた青梅線に乗り込むと、何だか雰囲気が・・・

ひょっとして大岳山頂で出会った中学生男子では?

夕立に遭わずに下山できたのだろうか?だとしたら結構早いな・・・いや別の団体か?

いずれにしても座ることもできず、騒然とした車内で、podcastでキラキラを聴きながら青梅に到着するまでの時間を過ごす羽目になった。う〜ん、この年頃の子のテンションってついて行けないんだよな〜

青梅で乗り換えた立川行きでは運良く座ることが出来た。うとうとしている内に立川へ。

10分弱待って特快に乗った。先程までの青梅線と違い、真っ赤なレインウェアの私は相当浮いていたと思うがまあイイ。

乗り込んですぐに車窓からずらりと並ぶ丹沢の山並みと見事な富士の姿が飛び込んできた!
今乗っているのが、各駅だったら、国立で降りたい気分だったが、仕方ない。

国分寺駅に到着して、マルイへ。エレベーターで最上階を目指したが、屋上は17時で閉鎖されていた。

諦めて行きと違うエレベーターに乗り込むと、これはガラス張りになっており、外を見ることが出来た。
どうですか〜この執念・・・

アホですね。
cyu2さん達の1.5倍くらいの時間がかかり、より一層カメぶりを露呈してしまった。さらに、オールフリーが美味しいことは分かった一方で、缶を山へ持って行くことの効率の悪さが良く分かった。次回からはカモノハシいっぱいに予備水を積んでいこう。
そして、先週の蚊除けブレスレットの他に、ヒンヤリ効果の持続しないタオルなど、山で使えないことも良く分かった。また、強烈なスコール体験は改めてゴアテのレインウェアの性能を試すことが出来たように思う。
これら全てが8月にアノ高い山に登る為の情報収集だということにしよう。

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