h22.12.5 高川山4、多摩川
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今回はsanpoさん08年1月のレポ金森さん06年1月のレポを参考に高川山からむすび山を経由して大月まで歩くことをメインにした。

前日は貫井神社から帰宅して山の準備をさっとして、レポを軽〜く作るつもりだったが、ついつい気合いが入り、1時間半もかけてしまった。22時過ぎにベッドへ。

当日は4時に起床。昨晩作ったカレーを食べ、掲示板にカキコして、アノ時の失敗を繰り返さないように早めに出発!

・・・

ラジオを忘れた〜〜〜

山靴を履きかけた所で思い出した。結んだ山靴の紐を解くのって面倒だ。2階に戻り、ラジオをポケットに入れ、山靴の紐を結び直し、リスタート!

早歩きだ〜〜〜!

この日もpodcastでDigを聴きながらだったが、意識して急いだので、十分少々で国分寺駅へ。駆け込まずに5:29の下り電車に乗り込むことが出来た。高尾までDigを聴くのを中断し、爆睡。高尾で大月行きに乗り換え、再び爆睡。
大月では次の松本行きが来るまで時間があり、トイレ休憩。

6:45 大月駅

山々が赤く染まる。う〜ん、tanto泊で暗いうちから登っておけばよかったかな〜とちょっと後悔。
7:00 初狩駅
目の前の滝子山が光る!

初狩駅
早朝は駅員が居ない。

多分この駅で下りたのは私の他にソロの男性ハイカーが2人。そのうちの1人に声をかけたところ、彼は小平にお住まいで、この山は初めてとのこと。

集落を進む。

自徳寺霊園付近から
霊園の脇を通り、荒れた林道を進む。途中で群馬ナンバーの4WDのゴツイ車に抜かれた。へぇ〜遠くからわざわざこんな所にと思ったので、印象的だった。
7:20 車が2台。ビビッと来た。暗いうちから登り、富士を撮っているのだろう。
かくいう私も7年前の12月、ここで車中泊し、暗いうちに山頂を目指したのだ。撮影後は往路を戻り、岩殿山にも登ったっけ。その時はとにかく富士を撮影することのみが楽しく、行き帰りは通過するだけだった。そして、レポを作る事なんて想像すらしていなかった。すごい昔のことのようだ。

テルモスのコーヒーでブレイクタイム。フリースを脱ぎ、ステッキとクマ鈴を出した。
7:28 「男坂・女坂」と沢コースの分岐

h19.4と同様に男坂へ。
ここは3年ぶりだが、坂だけあって、なかなかの斜度だ。
と、このときは思っていた。まさか、数時間後にもっと急な坂があることは想像もしていなかった。
滝子山って格好いいね!

そんなに気に入っているなら行けばイイだろって声が聞こえてきそう。
んん、もう上から下りてくる人が居る。どうやら年配の夫婦だ。旦那さんがゴツイ三脚を担いでいたので、間違いない。

N「今朝の富士山はどうでしたか?」
「とてもキレイでした。でもピーカン過ぎて。山歩きには良いのでしょうが」

その後次に下りてきた夫婦とも同様の会話をした。そうなんだよね。雲が適度にある方が絵になるんだよね。カメラマンって贅沢だよな〜
3組目の夫婦(?)と挨拶した際に年配の男性がにこやかな表情をしていたのが印象的で、すれ違って数m進んだところで、振り向いたところ、彼もこちらを見ていた。

「前に会ったことがありますね」

N「え、ホントですか?分かりますか?」

彼の所に近づいた。

「ホームページを持っていますね」

N「え、うれしいな〜」ポケットから名刺を出した。

「そうそう、のぞみさんだ。」

N「あ、のぞです。どこでお会いしましたか?」

「何年か前の秋、雁ヶ腹摺山でお会いしました。その時に話をしたのを覚えていたのです。」

N「え〜、あの時ですか!」

「あの時『お湯が沸いたよー』って女性の言葉があったけど、あの中に居たのです。」

「あなたのレポは面白いですね。『カップ麺タイム』とか、『出すモノを出す』とか・・・」

N「うわ〜、読んでくれてありがとうございます。今日の事も書きたいのですが、お名前を・・・」

この方は大月のNさん。前回の雁腹も今回も写真教室(講座)で生徒(?)さんを連れて来ていたとのこと。帰宅してからお名前をググった所、コンテストで入賞されている達人だった。しょ〜もないホームページだが、こんな達人に読んでもらえていたとはホントにうれしかった。

お礼を言ってリスタート。

大岩 h19.4のレポには出てこない。同じルートの筈なのだが・・・記憶って曖昧なものだね。
青いロープ!

うわ、こんな登り有ったっけ?
8:16 急坂を登り切った所に女坂との分岐を示す標柱があった。

ここで本日最初の富士とご対面だ。コンデジでパッと撮り、先を急ごうとしたが、デジイチでじっくり撮ろうと引き返した。

ズーム!

この天気なら頂上でもクリアに見えるだろうが、まだ太陽の位置が低いこの時間の方が陰影がついてイイ感じだ。うん、引き返して正解だった。
8:28 後は緩やかな登り

太陽を目指してGO!
8:36 山頂に到着。初狩駅を7時に出発だったが。途中で話し込んだり、デジイチを出して撮っていた時間を差し引けばこんなモンだろう。
山頂には先程初狩駅で見かけたソロ男性2人と年配夫婦。そういえば先程の群馬ナンバーに乗っていた夫婦だ。彼らは沢コースだったのだろう。
旦那さんに記念写真をお願いし、その後彼らの分を引き受けた。
この夫婦は大月市秀麗富嶽十二景の完登を目指して、群馬から高速でこの付近まで通っているツワモノだった。今日はこの後奈良倉山に向かうとのことだった。N「4年前に行きましたが、最短コースなら30分位ですよ」とアドバイスした。そういえばもう、奈良倉に行ったのは4年前だ。今度は最短距離ではなく、縦走の途中に通りたいな。
勿論富士の大観を撮影!

ズーム! 京王線や職場からも遠望できたし、ライブカメラや他の人のサイトなどで、雪が降ったのは分っていたが、生で見るのは先月7日以来だ。やっぱり富士はこれくらい白くなっている方がイイな〜

この山は富士以外にもぐるり360度の展望が広がるのだ。7年前は早朝だったので、もっと見えていたのだろうが、その当時は富士にしか興味が無かった。
山名盤の通りに見える!右端は10月に歩いたお坊山か〜

間ノ岳                               観音のトンガリも見える。
 
そして甲斐駒♪(ズームして、トリミングしています。実際は二つ上の画像のように小さく見えるだけです。)

三つ峠(9回も通ったので一番最近のものを貼ります。)
百蔵(8回も通ったので一番最近のものを貼ります。)
三頭山など
右手前は九鬼山。麓は道志の集落
今日は午前中で降りるつもりだったので、コッフェルを担いできていない。パンとテルモスのコーヒーでブレイク。

んん、これはなんだ?

『ビッキー』とマジックで書かれた木箱を開けてみた。
ビッキーへの愛情が満載のアルバムが入っていた。
このアルバムの他には想い出ノートも入っており、ビッキーがいかに多くの人たちに愛されていたのかが良く分った。
詳しくはこちらのブログをご覧ください。
富士も甲斐駒も見ることが出来たので満足。だが、今日はここからがメインなのだ。
むすび山経由で大月駅を示す指導標のCTは160分」分を示していた。金森さんのレポ(これ以降KRで表記)を見ると9時10分に高川山で、休憩を含め大月駅に丁度12時に着いている。私はどれくらいかかるかな・・・

9:20 下山開始。
始めはこんな感じ♪
9:29 指導標に従って進むと2分後に次の指導標。
KRに書いてあったように、この二つの指導標はほんの十mしか離れていない。そんなにここは迷いやすいのか?
9:34 岩がごつごつした下り。なかなか緊張した。
9:47 トラロープも張られている。慎重に降りた。おいおい楽しいじゃないか♪
9:56 傾斜が緩んだ。
10:00 今日も安住を聴き始めた。今朝のオープニングトークは「時候の挨拶が上手に使えると格好良い」だった。リスナーからのメールで『スタッドレスタイヤに履き替えている親子が居ました。もう冬ですね』などを紹介し、「こういうさりげなくて、それでいて季節感を感じるのがイイんですよ〜」だった。

このような他愛無い彼のお喋りを聴きつつもこの付近も急坂。足下に気をつけて降りた。

※8時過ぎに会った大月のNさんが「ラジオを聴きながら歩いている様子も書いていますね。」と話していたので、今回も書いてみた。Nさ〜ん、読んでますか〜?
落ち葉がぎっしり。楽し〜♪
10:19 急坂を下りきったところに指導標
右に行く道はあるが、指導標は2方向しか指していない・・・
KRには『雨乞池への道を分ける』とあったが、この道のことだろうか。右へ行く道はなんだか廃道っぽいのだが。
10:23 KRには『田野倉駅への道が分岐している』とあったが、画像右側の指導標が田野倉へのルート。これだけしつこいくらいに指導標があったし、時々KRで確認していたので、エアリアは持っていたが、殆ど見ることは無かった。
10:26 スゴイ急坂

この画像のほんの少し前に私を追い越して行ったソロ男性はあっという間に降りて行った。余程慣れているのだろう。
トラロープの向こう側から登ってくる二人組。(多分50台位、いやもっと上か)

勿論登り優先(怖くて行けなかっただけ)だ。彼らを見ていたが、『3歩進んで2歩下がる』状態だった。傾斜だけでなく、この付近の地面は湿っており、踏ん張りが効かない。「こりゃ〜キツイ!」と声をあげながら登って行った。

彼らの後に私は下るが、やはり踏ん張りが効かない。ずるずる下がっていく感じなのだ。ロープが無ければどうにもならなかっただろう。
下りきって今降りてきた急坂を見上げてみた。

下りでもこんなに大変だったのだ。さっきのベテランコンビは頑張ったな〜

10月の稲村岩尾根などで、急坂を登ることで大汗をかき、M気を満たしたつもりでいたが、ここに比べれば大したことないかも・・・そういえば夏の高座山の急登もすごかったか。
10:41 今度は登り。
10:47 登りついた所は何かピークを示す表示があるかと思ったが、何も無し。その後これくらいのコブ(?)を何回か上り下りすることになる。

11:01
カロリーメイトとコーヒーで一休み。
今来た道を振り返ってみた。あれが高川山なのかな。そういえば初狩駅から山頂までが約1時間半でCT通りだったのに、山頂からここまでがもう1時間40分か。KRを見ると金森さんは天神峠まで1時間5分で着いているんだよな・・・峠はまだ先だろうか。
上の休憩をとってからほんの目と鼻の先に祠を発見
11:03 数m先が天神峠だった。
屈強な男性4人が休んでいた。「こんちわ〜」と挨拶したと同時に「むすび山は向こうです。」との返事が返ってきた。画像の奥には道があるようだったが、ここは直進。
岩殿クラブの指導標がP8とある。かずさんのレポで読んだが、このPはピークでは無くポイントを示しているとのこと。
現在位置が分れば随分気持ちが違う。KRにある峯山はもうすぐだろう。
右(南)側が開けて気持ちのイイ道を進む。
h17..11はあの辺の道から九鬼山に登ったのかな〜

この頃安住のゲストコーナーに出演していたのが、福島大学の白石豊さん。岡田武史さんやオリンピック選手、プロ野球選手のメンタコーチングルを行っている彼の話はとても面白かった。中でも、「よく、『集中しろとか、落ち着け』という指導者は居るが、じゃあどうすれば集中できるのかを子どもたちに伝えることのできている人は少ない。」には痺れた。その通りだよな〜。

私の拙い文章ではイマイチこの面白さを伝えきれない。
こちらのブログをご覧ください。とても上手くこの放送の内容、面白さを語っています。
振り返ると再び富士が見えてきた。あの辺が頂上かな。もう少し行けばもっと見えるだろう・・・
11:17 あれ、着いた・・・峯山(584m)
指導標はあんなに賑やかだったのに、山名標はこれか・・・
せっかく辿りついたが、ここからは枝が邪魔で富士が見づらい。先程富士が見えた所に十m位バックした。
 

右(南東)側が開けた道をのんびり進む。
向こう側が中央線。左が百蔵で右が扇山だよな〜
11:48 ぼろいベンチ。これは座れないよな〜
11:55 三角点
12:04 なるほど、これがsanpoさんのレポにあった『おはぎ岩』だ!

この岩の傍の木に岩殿クラブP3の表示あり。もう少しだ!
12:16 ようやく岩殿クラブの指導標がP1になった。
12:22 あれ・・・着いた。それにしても長かったな〜
向かって右にベンチがあったので、とりあえず汗ビッショリのウェアを脱いでTシャツ一枚になった。非常用(?)に入れておいたカモノハシの水を一気飲み。うまかった〜。
正午過ぎで、太陽は真上。デジイチでPLを利かせてもこんなもの
ここにあった案内表示。
ベンチとアンテナがあるだけ
木々が伸びて展望もイマイチ。
むすび山から住宅街まではほんの数分だった。この画像を撮ったところで、クマ鈴を外し、ステッキをしまった。
少し先にあったしつこい位の指導標。
大月駅を示す方向へ進む。市民病院の脇を通る。
甲州街道に出た。桂川に架かる大月橋を渡る。
橋を渡って右側にあるこちらの食堂でランチ。
店内は家族連れが二組。焼き肉定食を注文した。←の通り結構こってり系でボリュームもあり、なかなか美味しかった。
この味付けならビールにあいそうだが、おいていなかった。店内に貼ってあった地元新聞の記事によると、この店は小林雅英の母校都留高校の生徒たちの憩いの場になっているとのこと。
食後、大月駅へ。次の高尾行きまで30分以上あることがわかり、コンビニでアイスを食べた。この時間はそれくらい暑かった。
中央線で高尾へ。さらに立川で降り、モノレールで甲州街道駅へ。駅の自販機でコーヒーを買い、テルモスに入れた。
駅から日野橋までは十分弱の距離だ。
15:33 日野橋

三脚を担いだ人を発見!
日野橋を渡る。河川敷ではモトクロス?や少年野球の子どもたちがこの時間でも楽しんでいた。
三脚を担いでいた人に声をかけたところ、(仮にAさんと呼ぶ)Aさんも『日野でダイヤモンド富士を探そう』を見て、ここに来たとのこと。Aさんのデジカメで昨日の分を見せてもらったところ、とてもクリアに写っていた。
この周辺にはカメさんが7,8人。自転車や犬の散歩などで通りがかった人に「今日は何があるんですか?」と声をかけられた。そりゃ〜そうだ。知らない人が見たら奇妙だよね。
着いてからしばらくは眩しすぎて富士が何処にあるのか分らなかった。Aさんがあの鉄塔の少し左と教えてくれた。ちなみにAさんはサングラスをかけていた。さすが準備万端だ。
デジイチで目いっぱい絞り、撮影。
15:51
N「あ、見えました〜」
16:01
16:07
N「あの雲がちょっと邪魔ですね〜」
16:09
16:10
ダイヤの瞬間はこの通り雲にやられたが、その後のなんともいえない色に魅かれ、撮影タイムを続けた。。
16:11
16:12
16:16 コンデジで
16:17
16:21
16:22 Aさんに挨拶をして引き上げることにした。この多摩川土手からは柴崎体育館駅も見えている。それならいっそ立川まで歩くことにした。先程乗った時にあっという間に着いたのを覚えていたのだ。
16:50 立川駅へ
朝の高川山から長〜い距離を歩いて大月へ。そして多摩川でダイヤとてんこ盛りの一日だった。

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