h22.10.11 笹子雁ヶ腹摺山3、お坊山
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土日の連休は出勤だったが、日曜の午後から天気は回復し、仕事中も体育の日のクリアな空を期待してワクワク感いっぱいだった。しかし、昨年の小金沢の帰りのように大大大渋滞にハマるのはもうごめんだ。今回は電車とバスで行ける山にしよう・・・帰りの電車に乗りながらも、行き先が決まっていなかった。(Kさんその節は・・・)帰宅して、とにかく山の準備をし、鷹ノ巣レポを仕上げ(21:25!)、その後行き先を考え始めた。
望の富士山をざ~っと見返して、ビビっときたのが、h19.6のレポ。ここなら駅から歩きだせるので、朝の電車にちょっと余裕がもてるのと、富士だけでなく南アルプスの展望も得られるだろう。何より前回の稲村岩尾根、前々回の毛無山などのM気をぞくぞくさせる急登があったことを思い出したのだ。(これでイイのか?)ガイドブックのコピーと金森レポを用意し、お坊山方面まで行ってみようと計画し、23時にベッドへ。
今回はそれ程朝早い電車で無くてもイイ。5:29国分寺発に狙いを定め、4時起床。朝食後に出るものが出て安心し、間に合うように自宅を出たはずだったが、podcastで聴いていた聞かせられないラジオが面白過ぎて、なんだか早足のスピードが鈍ったらしい。駅まであと少しの時点で時計を見るともう間に合わないことに気付いた。まったく何やってんだか・・・まあイイかと開き直り、ローソン100に寄り、パンやチョコを調達。次の6:48に乗った。
笹子に行くには八王子6:35の松本行きに乗らないといけないので、寝過さない様に聞かラジのボリュームをあげ、ふと見ると、立川の手前で富士山が見えた!これは期待できそうだ~
八王子で降りてトイレを済ませた後、下りホームで松本行きを待つことにした。この松本行きは6両編成の為、混雑したことを覚えていたのだ。予想通りその後2度着いた高尾行きからはハイカーが降りてきて、この下りホームはザックを背負った人がひしめき、妙な雰囲気を醸し出していた。
予定通りにやって来た電車に乗り込むとアラームを笹子到着の3分前にセットして爆睡。電車ってイイね。
7:33 10人程のハイカーが降りた。ここは笹子雁以外に滝子山や本社ヶ丸など色んな山へアプローチがあるが、笹子雁で一緒になる人も居るかな? ホームからはクリアな青空に緑の山々が見え、テンションの上がるスタートになった。 |
駅前にあった地図 |
駐在さんは居なかったので、机の上に登山届を置いておいた。 前回の鷹ノ巣に行く際は駅にポストがあったが、今回は何処で出すべきなのか出発前はよく分らず、ぼんやり笹子雁の登山口にポストがあったという印象だったが、ちゃんと出せて良かった。 |
これは予想よりも暑くなりそうだ。ふと目についたのが、この看板。そういえば、道志道などでよく見かけるが、ネットで検索すると(Wiki)山梨県であちこちにある理由がわかった。 ザックにはスポドリ900mlとカモノハシに水が800ml位あったが、さらにミネラルウォーターを520ml買った。また、これを飲むことを思い出した。前回のヘろへろを繰り返したくなかったしね。 |
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8:15 舗装道歩きにうんざりし始めた頃、笹子峠への分岐へ到着。 | |
この分岐から百m程で登山口。聞かラジを聴くのはここまでにし、スパッツ、ステッキ、クマ鈴などを用意。 その間に後ろから男女のグループとソロの年配女性に抜かれた。この山は賑わいそうだな。 8:20 登山開始! |
始めは植林帯の緩やかな登り | |
8:45 最初の鉄塔。スポドリを飲み、一休み。 | |
この先から急登が始まるんだよね。 | |
9:13 まだまだ続く急登 この前後で年配男性に抜かれた。やはり私はカメなのかな~ |
9:24 平坦になった。 | |
9:41 下る・・・せっかく登ったのに損した気分だった。後から見直せばh19.6のレポに記述もあったが、すっかり忘れていた。 |
緩やかな登りの途中で、木々の切れ目を見つけた。 これは上が近いってことだよな。急登が続いてヘろへろだったが、元気が出てきた。 |
9:49 その考えは甘かった。またまた急登! | |||
9:55 んん、明らかに人為的に切り開かれたポイント。今度こそ、アソコが近いかな?
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10:11 マイクロウェーブ反射板 ここで初めて富士の姿を見られる筈(h19.6) |
あれ、富士は木々に邪魔されて、見えない。あの時よりも木々が伸びたのかな・・・ とりあえず、南東側をパチリ。エアリアを見ると高川山や鶴ヶ烏山かな?(曖昧) 麓は中央高速だよね。 |
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上画像から数m登るとちゃんと富士が見えた。3年前はここでEOSを出したが、(上画像と色が違うのが分りますか?) もうすぐ山頂だとわかっているので、今日はこれ一枚を撮って先へ進んだ。 |
10:15 先程のポイントからほぼ平行移動で山頂に到着。登山口から1:55か。エアリアのCTが2時間丁度なので、まあまあのペースだろう。前回と違うコースなので比較できるかどうか分らないが、リベンジ出来たかな? 先客は二人(ソロ)と大型犬一頭。一人と一頭は間もなく笹子峠側へ下山。もう一人はお坊山方面へ出発した。 |
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ガイドブックによるとこの先にクサリ場があるようだ。早めに背中を軽くしておこう! 日差しはあったが、まだカップ麺の美味しい気温だったし、二つ用意したオニギリの内、一つを豚骨スープに入れ、おじやにした。前回へろへろになったのはシャリバテも原因の一つだと考えた訳だ。今日はピークをあと2つ(以上)越える予定。私は燃費が悪いので、パンやおにぎりを少しずつ食べようと計画してみたのだ。 |
雪が無いので、今日はイマイチ。もう少し雲が演技してくれたらな~ | |
間ノ岳や北岳にも雪が無い? | |
上画像の右(北)側 鳳凰と甲斐駒 |
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ついつい甲斐駒をズームしてしまう。雪が無くても存在感あるよね~ |
10:52 指導標の示す方向へGO! | |
数十mでこの指導標。ここから急下降。 降り始めて数歩で足をとられ、尻もちをついてしまった。傾斜よりも滑りやすい土に注意が必要と気を引き締めて進んだ。 |
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お、ここはロープ!先程こけたばかりなので、慎重に降りた。 |
11:07 ここからまた急登。 後ろに居た彼に道を譲った。まあイイさ。競争じゃないからね。
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また下って | |
登る これが大変だった。登り下りとも距離はそれ程でないが、傾斜がキツイのだ。 |
11:26 平坦になり、少し気持ちが安心。でも、米沢山まではまだまだありそうだ。 | |
ハート♪ この白いキノコはあちこちに生えていた。 |
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11:34 分岐?直進方向には×マークがあり、ここは左折するしかなさそうだ。 スポドリを飲んでいるとソロ男性と女性コンビが追いついてきた。先程雁腹の山頂に居た人たちだ。挨拶をして先に出発した。 |
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あれが、米沢山だろう・・・ うわ~、あれを越えるのか! |
『ここ』を進むのかと躊躇していたら先程の女性コンビがさっさと追い抜き、右側の○印方向へ進んだ。 右側は切り立っている |
むむ、鎖場! ガイドブックにも載っていたので心の用意はできていたが、ロープよりもクサリの方が迫力があるよね。 画像の最初の鎖は握らなくても大丈夫だったが、 |
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ここわぁ~~~ すいすい登る女性陣にとても追いつけない。鎖を頼りに必死で登った。 |
12:09 米沢山に到着!達成感あったな~ 先客は先程の女性コンビの他にソロ男性が一人、彼にシャッターをお願いした。 スポドリを飲んで休憩していた頃、「大変だったわね~、でも、CTが1:20のところを1:10で来たからイイペースね♪」と彼女たちの話が耳に入って来た。私は・・・デジカメで時間をチェックしたところほぼ時間通り。そういえば彼女たちの方が雁腹の山頂を後から出発して、追い抜かれたんだよね。 ※ちなみに金森さんは50分で歩いている。速すぎでしょ!! |
富士の見え方はこんな感じ。 | |
ズーム! 冬枯れの頃はもっとイイだろうな。 |
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八ヶ岳! 雁腹で見えなかっただけに嬉しい。 と思っていたが、これは甲斐駒甲斐駒 |
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12:20 お坊山に向けてGO! 今度のCTは50分なので、気楽だったが・・・ |
ここも急下降! |
左(北)側が開けた |
楽チンな道で、被写体を探す余裕が出来た。 |
12:35 ササヤブの平坦な道。 |
うわ、また急登!甘くは無かったか。それに登らなきゃお坊山に行かないよね。 |
12:50 多分ここが1412mP 一旦下る。 |
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また急登! |
登る途中で振り返ると富士がデカイ! ふと時計を見ると13時を過ぎている。キラ☆キラを聴かなきゃ! |
13:08 お坊山(西峰)到着! 先客はソロの男性。しばらくしてから男性コンビ(親子?)が追いついてきた。 |
これくらい雲が有る方が変化があってイイね。 | |
南アルプス方面は雲が出てきてしまった。 上のコメと矛盾? でも、言いたいことは分りますよね。 |
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上画像の右(北)側 赤岳がデカイ! と思っていたが、これは甲斐駒 パッと見ると似ていませんか?勿論エアリアは持ってたけど、そう思っちゃったのです。 |
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五丈岩を発見! | |
甲府市街(多分)をズーム |
なんてことをやっていたら、山頂に残っているのは私一人。そろそろ下山することにした。出発前に山頂の様子をパチリ。 13:41 出発 |
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山頂から数分で、展望の良い所に出た。先程の女性コンビがベンチで昼食中だった。挨拶して通り過ぎようとすると 「あら、峠へはこっちよ」とのアドバイス。 確かに大鹿峠を示す指導標があった。これはちょっとわかりにくい。 (エアリアにも注意書きがあった。) お礼を述べて出発。 |
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どうやって降りたらイイのか分からない・・・ 小島さんと大木さんの会話を聴きつつも、注意して赤テープを探して進んだ。 |
途中から分りやすい道になった。この倒木は慎重に通過。 |
14:02 分岐
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キノコ? | |||
色が変わりかけのマムシグサ |
緩やかに下る。なかなか着かないな~ |
14:25 と思っていたら着いた。先程の男性コンビが休憩中。
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あの特徴のある形は滝子山だよね。また、あそこにも行ってみたいな。 |
ここが最終チェックポイントだ。背中の食料を片づけよう・・・ クリームパンをただ食べるのは勿体ないので、ホットコーヒーも楽しんだ。 まったりしている頃、先程の女性コンビが降りてきたが、彼女たちは休まずに通過していった。 片づけをしている頃、年配男性が反対側から到着。(しまった、ルートを尋ねておけば良かった。)軽く挨拶をして出発。 |
14:53 ゴム(?)階段を登る。この階段は送電線鉄塔付近に設置されているアレだ。 |
数分でここへ
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ゴム階段を下る。ってことは・・・
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15:30 キラ☆キラがデイ・キャッチに変わっても、この巡視路が続く。歩きやすく楽ちんだ。ここは下山道にとるのはイイが、登りに使うと退屈だろうな。 |
15:41 植林帯を進む。
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15:45 やった~、集落が見えた!
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15:50 ゴールが見えた。良く見ると先程の女性コンビだ。追いついたのか? 二人はシャッターが閉じた酒屋の自販機の前に居た。バスの時刻を尋ねると16:15とのこと。バスが無ければ駅まで40分の舗装道歩きだったからラッキーだ。 私も350mlの缶ビールを買い、バス停で一緒に待つことにした。 ホントは風呂に行きたかったが、ここから田野の湯まで3kmとの表示もあったので、さすがに諦めた。 |
お約束! ここでも、望の富士山の名刺を渡した。 おつまみをご馳走になった。有難うございました! N「登山後のビールってホント美味しいですよね~♪」 汗びっしょりのウェアとカメラマンベストを着替えにトイレへ。着替えて戻ってくるともうバスが・・・あれ? 「このバス(時刻表)で駅まで行くそうよ」と声をかけられ、大急ぎで乗り込んだ。運ちゃんによると「2つの路線があって、これ(甲州市営)は300円で、上(裂石)から来る方(民営)は500円だ」とのこと。そういえば去年の7月に同じ話を聞いたな・・・ |
駅から。今日はステキな焼けを撮れそうだ。 |