h22.10.2 稲村岩尾根から鷹ノ巣山2
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 そういえば8月の杓子山以降tantoでの山行が続いていた。そして、この土曜日の天気予報は曇りで、富士を見るのは難しいだろう・・・これは久々に電車で行くしかないぞ!

電車なら、心おきなくこれが出来るってもんだい!

8月の富士登山撤退後に、sanpoさん金森さんと反省会
それに曇りの日に行きたい山は決まっていた。7月にcyu2さん鷹ノ巣一本勝負を読み、「いつかやってみたい」とコメントし、こういうチャンスが来るのを待っていたのだ。
また、彼女のレポにもあったように朝のうちは晴れていても、頑張って急登をこなして山頂に辿りついてから富士は見えなかったのでは、あまりにも悔しい。ならばこの曇り予報の方が、登ることに専念できるかなと考えた訳だ。

当日は4時起床。5月の川苔山では国分寺5:08に乗ったが、奥多摩駅でかなり時間に余裕があったし、バスに乗る時間は20分強なのだから、もし座れなくてもイイかと考え、この日は国分寺5:48に乗ることにした。

立川で乗り換え、爆睡。乗り換えた青梅でも爆睡。あ~電車ってイイなあ。
7:17 奥多摩駅

予想通り多くのハイカーで賑わっている。まずは改札を出て、トイレへ。
登山届を投函・・・cyu2さんのレポにあったので、今日は必ずと思っていた。

ホントは毎回出さないと行けないのだろうが、十二ヶ岳登山口新道峠にはこのような提出先は無かった。こういう時って、交番(駐在所)に出せばイイのだろうか。でも、車で登山口に向かうのは夜や未明のことが多い。予め調べておかないと難しいよね。

車で登山する方で、良いアドバイスのある方は教えてください。
7:25 東日原行きのバスへ。5月はぎっしりになったが、この日は座席が大体埋まる程度。また、半分位は途中の川乗橋で降りた。
7:47 東日原バス停

まずはスパッツを履き、周りのハイカーの様子を窺った。どうやら向こうが登山口・・・彼らの歩く方へ出発!(それでイイのか?)

今日は歩きだしからイヤホンで堀尾さんを聴きながらのスタート。日曜は安住以外は聴きたい番組は無いが、今日は久々に土曜のソロ山行だ。夕方までTBSラジオを聴けるのだ♪
なるほど、ここがcyu2さんのレポにあった駐在所か。
駐在所の前にあった案内板

8:03 どうやらここが登山口。階段を下りた。

今回はガイドブックやレポのコピーを持参せず、エアリアしか持ってきていないので、細かいところは着いてみないと分らない。そういえば御坂の山が続いていて、地図は殆ど見なくても良かったので、知らないルートを歩くのは久しぶりだ。
おお、稲村岩がデカイ!

ここで、ストックとクマ鈴を出した。
小道を数十m進むと登山道へ。川沿いの道をほぼ平行移動。
8:11 巳ノ戸橋を渡る。

この付近で何だか先程からベタベタしているカップルを抜いた。こら、山に来て何しとんじゃい!?
8:13 いきなり急登のスタート!

今度は黙々と歩くおっちゃんに抜かれた・・・あ、彼が普通か。こうやってあちこちで足を停め、パチリパチリやる私は相変わらずのカメだった。
8:23 最初(?)の標柱

ここで最初の休憩。スポドリを飲み、ラガーシャツを脱ぎ、Tシャツ一枚になった。
8:31 大岩の脇を通る。

木の枝に赤テープた岩にペンキでが付けられていた。
お~、なかなかイイじゃないか~♪
沢を渡る。今日は水量が少ないが、大雨の後などは大変だろう。
ゴリラポッドがあれば・・・いや、そもそも今日は富士が見えないだろうから、デジイチを持ってきて居なかった。

ラジオは永さんに変わっていたが、イヤホンの音と沢の音を聴きながらのんびり進んだ。
「こっちへ行くな」ロープだよね。
お、キノコ!
道幅が狭くなり、結構登りにくい道を進む。

何だか足が重い・・・
9:11 お、なんだこりゃ?

あ、これが稲村岩なんだ。
ザックを下したが、こういう時は座らない方がイイ。立ったまま○○パン(忘れた)を食べ、一休み。

ここは木陰で結構涼しいので、もう一度ラガーシャツを着た。

エアリアのCTを見ると起点(東日原?)から0:55とある。コンデジの画像を辿ると先程の登山口から1:05ってことか。う~ん、何だかさっきから調子が出ないし、おっちゃんにも抜かれたからなあ。待てよ、ここから鷹ノ巣山まで2:10ってことは・・・まあ3時間あれば着くかな~
こうしてグダグダしていると先程下で抜いたはずのベタベタカップルに抜かれた。
9:28
さあ、ここからが本番だ!
と威勢よくスタートしたもののほんの数mで足が停まった。

なんだかおかしい。足が進まない・・・

さっきパンを食べ、スポドリを飲んだのになあ・・・

暑くて食べられ無い時の為に用意しておいたアミノバイタルゼリーを呑んでみた。

ドーピングが効いたかどうかわからないが、とりあえず上へ行く元気が出た気がする。
なんだこりゃ~

相変わらず重い足を引き上げるように進んだ。
登りはキツイが、良く見れば緑もキレイだ。あ、なんだか余裕が出てきたかも
なんだこりゃ~

語彙が無くて・・・

でも、ず~っとこんな道なんだよね。
り~ん、り~ん

んん、上から鈴の音がする。あ、あの人か!(10:36)
あっという間に近付いてきた人を見るとどう見ても70代(以上)の男性。
N「早いですね。小屋泊まりですか?」
「いや、朝東日原から登りました。ピストンですよ」
N「え~、もう降りて来たんですかぁ」
「登り3時間ってとこかな。朝6:30頃には出ましたから。山頂には7,8人居たかな。」
N「ヒルメシクイまでまだまだですよね~」
「そうだな~、大分先ですね。頑張ってください。」
彼はスゴイ勢いで降りて行った。速~い

待てよ。あんなに速い人が3時間なのか・・・
え、エアリアのCTと同じ位じゃないか。奥多摩のエアリアってCTキツクないかい?

その数分後にもう一人上から降りてきた人と話した。彼らは10時前に下山ってことだろう。随分忙しないなあ。
まあイイ。今更CTを気にしたって仕方ない。緑を楽しみながら行こう

・・・

あ、バレます?
こんな余裕は無かった。長い登りは先月の富士昨夏の金峰山一昨年GWの三の塔から表尾根などがあったが、いずれも小屋や展望ポイントがあったので、休みをとりながら、キツサを紛らわすことが出来たが、この登りは変化が無く、単調なことに参ってしまった。

イヤホンでラジオを聴いていなかったら我慢できなかった気がする。この頃永さんのゲストは北山修さん。彼の話はこの番組で何度も聴いているが、今回画像を調べてみて、初めてこういう顔をしているのかとわかった。
11:00 お、この木はイイね~。近寄って見上げてみた。

お、今度は後ろから鈴の音。うわ、デカイザック!
今度は多分私より若いガッチリしたレスラーのような人だ。
N「テントですか?」
「ええ、」
次の言葉をかける間もなく、のっしのっしと歩き去ってしまった。テントを背負っているのに早いな~
相変わらずこんな道が続くが・・・


被写体になりそうなものを見つけると嬉しい

もう数週間でここは紅葉の道になるだろう。その頃は随分印象は違ってくるだろうな

・・・

いや、もうこのマゾな道は2度と来ない!
お、この苔むした感じがイイなあ。ローアングルで狙ってみた。

また下から来た人に抜かれた。まあイイか。
11:12

こうして大木を撮るだけでは、その大きさが伝わらないなあ。

お、また下から人の声。年配の夫婦に声をかけ、旦那さんに撮ってもらった。
これで大きさが分かるでしょ!
せっかく(?)ザックを下したので、ここでも一休み。
11:34

そろそろ稲村岩から2時間か~
11:48 お、ここは?

ようやく現在位置がわかったぜぃ。

多分、ここまでくればもう少しだ。ソイジョイをかじり、リスタート
数十mは平坦な道で、ちょっとだけ楽だったが、
11:54 う~ん、やっぱりこうなったか~

急坂もこうして撮るとイイ感じでしょ。
12:15 もうすぐの筈が長いなあ

この付近でも数人に抜かれた。今日はホントにカメだ。

この頃、永さんのゲストは菅原洋一さんだった。実は二人は同じ歳とのこと。
会話の中で「ハンバーグ顔」と評された彼の顔をチェックして見たがどうだろうか。Wikiにも出ていたけど。はて?
12:27 これでもか~と続く急坂
12:31 

お、ようやく・・・
やはり富士は見えないけど・・・
さっきのおっちゃんが登山口から3時間の所を稲村岩から3時間かかった訳だ。
う~ん、今日は曇りがちだったので、それ程気温が上がらずに済んだ。真夏に歩いたcyu2さんより遥かにコンディションは良かったはずなんだけどな~

でもまあ、途中から何だか調子が悪かったのに、辿りつけたのだから、達成感はあったと言えるのかな~
止まると汗がひいて背中が冷たくなってきた。フリースのベストを着て、コッフェルでお湯を沸かした。先週は汗をかきながらだったが、今日はカップ麺を食べるのに適した気温になった。今日は食欲もあり、オニギリも一緒に食べることが出来た。
稲村岩でパンを先にせず、オニギリを食べたらもっとパワーが出たかなと反省。
のんびり久米さんを聴きながらガスが晴れるのを待ったものの
 
やはり富士は見えず・・・まあこんなものかな。        こうして青空は見えているのにね。
 
13:28 下山開始

下山ルートは何本かあるが、今回は西へ。GWはここを登ってきて、再び下った道だ。
ここまで読んでみて、何故このルートを選んだか分ったアナタは通です!
これは?
そうそう、この道も巨木が多いんだ。
お、これもイイね~(語彙が無い。)

この木を下から見上げてみた。存在感あるな~
13:48 鷹ノ巣避難小屋

トイレを利用。小屋からは人の声がした。
このルートを選んだのはここの美味い水を飲みたかったから。

私の直後にここを通った年配男性はこの水を直接美味そうに呑み、スゴイ勢いで歩いて行った。
14:00 ここからは未知の道。

この浅間尾根を選んだのはこの水もそうだが、登りがマゾなのだからエアリアで見る限り最もバス停に近いという理由だったのだが・・・
14:19 薄暗く変化の無い下りをひたすら進む。といってもまだ20分位だった。
山火事のほかに転倒、滑落注意ってことは、実際に事故があったのだろうね。
14:32 ちょっと道幅が広くなった所にはこうして白テープで案内があった。このコースは指導標は殆ど無いが、一応エアリアの実線だから?
ここは急下りだったが、先週に比べたら大した事は無かった。
14:56 この付近は植林のジグザグ道
15:01 お、神社か?
エアリアを見ると『浅間神社』とある。ん~、この神社が尾根の名前につながるのかな?
この神社について検索していたらcyu2さんのレポに行きついた。そこには「すごく気持ちのよい尾根」とあったが、冬枯れの時期と今とでは随分印象が違う。今の時期は展望が無くつまらないと感じた。
下から見るとこんな感じ
おいおい、まだ3km以上あるのか?

もうそろそろ平地だろうから1時間弱で着くだろう。
15:18 麓の集落が見えた。
お、ここから舗装道か?

近付くと砂利道だったが、まあいいだろうとステッキを仕舞い、クマ鈴も外した。
未知の道の脇にはヒガンバナ
舗装道に出て、十分ほど進むとこの分岐へ

『峰谷バス停』はこっちか・・・
え、まぢ~~~~

ちょっと自信なかったが、進んでみた。
あ~、良かった。冬枯れの季節ならともかく、今の時期は下草を刈っておかないとわからないよ。

ここからはとりあえず舗装道だったが、
15:41
え、まぢ~~~~
ホントにこっちなの?
でも、書いてあるしな~
民家の軒先を通った。
再びこんな道へ。普通「バス停」の表示があれば舗装道を指すよね。

何だか心配になり、再びクマ鈴をセット!
お、また民家が見えた。
15:58 なるほどね、下から来る人には一応表示があるのか。下から来た人も今の道は驚くだろうな~
また舗装道になり、すぐにバス停だろうと思ったが、大間違い。人が居ればバス停の位置を聞けるのだが、これが全然人気(ひとけ)が無いんだよね~。とりあえず分岐らしきものは無いので、こっちで正しいと思われる方向へひたすら舗装道を歩いた。 この聞いていたのは宮川のパカパカl行進曲。今日は『思春期で大失敗』相変わらずのバカ話しだったが、退屈を紛らわすのには十分だった。
16:10 ここは何だ?でも、バスの発車まであと10分!

バス停まであとどれくらいかかるのか、さっぱり分らなかったので、とりあえず急いだ。
16:14 お、バスが見えた!
バス停には先客が二人。夫婦かと思ったが、違うらしい。鷹ノ巣山頂で私のわりと傍で昼食をとっていたとのこと。
N「いや~、ここまで長かったですね~」と同意を求めたつもりだったが、
「え、そうですか」とつれない返事。
う~ん、休憩を含め、鷹ノ巣から2:50かかった。行きと違い、それほど遅くなかったはずなんだがな~。このコースのエアリアのCTは1:40・・・やっぱりこのCTきつ過ぎじゃないの?

大急ぎでジャムパンを平らげ、バスに乗り込んだ。すでに5,6人のハイカーが出発を待っていた。

16:20定刻に出発したバスは30分弱で奥多摩駅へ。

GWは石尾根を縦走して駅に着き、あまりにヘろへろになり、断念したが、今日こそはあそこへ是非行きたいのだ!

駅から青梅街道沿いに十分弱歩いた。
17:02 もう、おわかりですね。行先はもえぎの湯

ここは超人気の温泉であることは分っていたが・・・
うわっちゃ~

まあイイ。待っている間はmixiでも見ているか・・・
受付に辿りつくと「混雑していますが、ご利用になれます」との返事。ラッキーだ!

背中のザックを見て、大きめのロッカーのカギを渡してくれた。なかなか目が行きとどくじゃないか!

浴室では洗い場渋滞が起きている程だったが、ぬめっとした肌触りのお湯は心地良く、今日のマゾ急登の疲れを癒すことが出来た。

入浴後は勿論食堂へ。そこそこ混雑していたが、窓際の席が開いていた。
勿論生ビールを注文。すぐ飲みたくなるのを我慢し、豚キムチビビンバが来るまでにmixiの日記をアップした。先に呑んじゃうと絵にならないからね。
今日のお楽しみはこれ!
(ね、料理と一緒の方がイイでしょ)


この為に頑張ったのだ
奥多摩駅の手前では若者たちが騒いでいたが、行きと違って駅は閑散としていた。
19:24 青梅行きへ。不思議と眠気はそれ程なく、青梅と立川で2度乗り換え、帰宅は21時過ぎだった。

先週のように日曜でしかも車だと疲れていても運転しなければならないし、翌日は仕事と結構シビアだが、こうして電車での山行、しかも土曜日ってイイなあ。
そういえば富士の見えない山行で、前半はヘろへろだったが、終わり良ければ全て良しとしよう。

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