h22.8.8 茅ヶ岳標柱再建(茅ヶ岳4)
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今回の山行の目的はこれ!
http://blog.goo.ne.jp/yamanashi100yama/e/713b9a255bd70642032c8dc8605aa600

ネット仲間の吉野さん(HP)のブログをちょくちょく覗いているが、7.13のレポでまた標柱がやられた事を知り、都合が合えば必ず参加するつもりでいたのだ。

吉野さんと標柱の件はかずさん(HP)と一緒に撥岩へ連れて行ってもらった際(h21.5)に一度書いているので、それを貼りたい。

Y「最近茅ヶ岳には標柱を直しに行く時しか登っていないんだ。せっかく建てた標柱(レポ)を引っこ抜かれたときは頭にきて50kgのセメントを入れてやった。(レポ)今度は標柱を抜けなくなったから、字を削りやがった。今度は字を直しに行ったんだよ。(レポ)多分、同じ奴がやりやがったと思う。おかしな深田百名山のファンが居て、こんなもの立てやがってと考えたんだろうね。」

h20.1.2に行った際の画像。その前年の11月に建てられたばかりでピカピカ!
事前に吉野さんと連絡を取り合い、5日の時点では「7日は別の山に登り、車で甲府で入り、19時頃病院で待ち合わせ」と計画していたが、実のところ、電話しながらもなんだか腹の調子がイマイチ良くなかった。出勤した6日も腹痛が治まらず、職場の傍の内科へ直行。診断は夏風邪。処方箋を飲んだところ、不思議なくらい良くなった。でも、さすがにこれでは仕方ない。7日に山へ行くことは諦め、午後、電車で甲府へ行くことを決断し、7日昼までは休むことにした。

駅すぱあとでダイヤをチェックしたところ、国分寺を16:19に出れば、高尾で甲府行きに乗り換え、甲府に18:21着。これはちょうど良い!

高尾の直前までは順調だったが、車内放送で「上野原、四方津間で倒木があり、中央線は大幅にダイヤが乱れておりま~す」
あちゃ~、でも仕方ない。結局高尾駅のホームで表示の出ている『17:17小淵沢行き』を待つことにした。podcastを聞きながらなので、時間を持て余すことはそれ程なかったが、次々増えていく人でホームはスゴイ状態になっていた。目の前をあずさの上り電車と下り電車が通り過ぎたので、倒木は撤去され、電車は走っているようだから、まあどうにかなるだろう位は分った。
結局この八王子から来る小淵沢行きの混雑を避け、その次の17:29発の甲府行きに乗ることにした。これなら確実に座れるし、寝すごすことも無いだろう。ラッキーなことにboxシートに足を延ばして座ることが出来、割と快適な時間を過ごすことが出来た。

18:24に吉野さんから電話があった。電車遅れと、大月付近にいることを伝え、甲府に着いてからまた連絡することを約束した。
18:53 春日居町駅付近で
なんだかスゴイ焼けだ。これはカメさんには堪らないだろうな・・・
19:07甲府駅着。
待ち合わせの信玄像。ライトアップされているとは!

お爺ちゃんが近寄ってきて、「登って来たのか?」と尋ねられた。「いや、明日です。今日は知人の所に泊まります」と返答。確かにこの時間にこの山の格好をしていたら、降りて来たのかと思うだろうね。
数分して、吉野さん登場。今日は病院が当直で、急患の対応に時間がかかったとのこと。忙しい最中に時間を割いてもらって感謝だ。
夕食は吉野さん行きつけの炭火焼いけ田へ。
店内には『標柱再建人求む』のポスター!
また、吉野さんのフォトアルバムも置いてあり、いつでもお客さんが見られるようになっていた。
この画像右側には店主が書いた
『店終い 言えぬ店主の 気の弱さ』
の一句が貼ってあった。いい味出してるぅ!
焼き鳥、焼き豚、どれも美味しかったが、中でも『甲州ワインビーフ』は噛むとジュワ~肉汁がしたたるような触感で感激。

調子にのって『望の富士山』の名刺も出し、この店の宣伝もすることを約束した。
炭火焼いけ田のご主人如何ですか!
宿泊は病院の近くの吉野さんのアパートへ。ご本人は『避難小屋』と謙遜して書いているが、とてもきれいな部屋だった。シャワーを借りてひと汗流し、吉野さんの山用のエアーマットと枕を借り、ザックに入れてきたタオルを被って就寝。

翌日は4時起床。まだ身体が起きていない感じだったが、4:30過ぎには駐車場へ。
駐車場から空を見上げる。昨日の夕焼けもそうだったが、これはスゴイことになっているのでは・・・
帰宅したら、掲示板に多くの方々が力作を貼りに来ていた。特に今日は山中湖や梨ヶ原では赤富士&檄焼けになっていたようだ。
段々病院の方々が集まってきた。「こういうモノです」と名刺を配り、望の富士山をアピール。
車3台に分乗して出発。私はMさんの車に載せてもらった。
途中コンビニで、休憩。すかさず、トイレ(大)へ!

自分で運転する時は韮崎側から深田公園を目指したので、それほど距離のあるイメージは無かったが、甲府側から行くと昇仙峡ラインはヘアピンカーブの連続で、車酔い寸前。運転するのと、後部座席に乗るのは全然感じが違う。

深田公園で甲府エルクのスタッフや別の方々と合流&トイレ休憩。ここで、挨拶をしている間に先程コンビニで買ったおにぎりを頬張った。

公園から10分ほど走り、大明神林道へ。ここが山頂への近道であることは以前吉野さんに教えてもらっていた。
ステッキ、スパッツ、日焼け止めなどを用意。



何か運んでいくものは無いのかを尋ねたが、エルクのスタッフや吉野さんが持つので要らないとのこと。せっかく今回はデジイチを持ってくるのを止めて、背中のザックはスカスカなのだが・・・もっとも病院の山初心者の皆さんや女性陣の背中はデイパック位だったので、大勢いる皆さんはほぼ同じ条件なのだが。コレでイイのかな
6:10 出発。
ゆっくり歩くとのことだったが、以外に皆さんはさっさと歩く。
途中で望の富士山を見ていると話しかけてくれたベテランさんと話した。後で吉野さんに教えてもらったが、この方は花にとても詳しく、吉野さんが知っている人の中で一番とのこと。
6:37 一回目の休憩。
緑の季節に来るのは初めてだ。何だか新鮮だった。
薄曇りで気温が上がらず、快適に歩くことが出来た。
どこで深田公園からの道に合流したのかは分からないが、途中で見かける景色はそういえばと感じるものになった。
そうだよ、この大岩の脇を抜けたら・・・
7:00 女岩

勿論ここの美味しい水をカモノハシへ!

(h20.1撮影)
ところで、『これ』にあるように、このコップは吉野さんの知人が数個置いてくれていたのだが、記念に持っていく奴が居るとのことで、この日は1個しかなかった。好意を仇で返す奴が居るんだな~
N「ここからホントの登山道です。楽しくなりますよ~」と病院の若者に講釈(エラソーに!)
女岩から数分は手を使うところもあり、傾斜がキツイ。先頭を歩く吉野さんはレンズをこちらに向けていたので、その様子は彼のブログでアップされると思う。(多分)
7:27 休憩。
N「あれ、○○さんやエルクのスタッフはどうしたんですか?」
Y「きっと彼らは時間調整しているんだよ。俺たちと一緒じゃ遅すぎるって」

なんて話をしているときに上からエルクの若者が降りてきた!
「水を置いてきました」
彼は開店時間の前に店に戻るそうだ。
確か駐車場の時点では一緒だったが、水を○ℓボッカして、もう降りてきたってことか~、スゴ~~~~イ!
Y「オレが初めて来た時はこんなに整備されていなかったんだけどな~。今はこうして歩きやすいようにジグザグに道が付けられているんだ。」
私が歩いた晩秋~初冬は木々の葉が無いので、それ程気にならなかったが、なるほど緑の季節の今は、それがよくわかる。」こういう地道な努力が茅ヶ岳の人気を高めているのだろう。
グループのスピードが落ちた分、花を撮る余裕が出来た。

ソバナ
この山にもいっぱいあったシモツケソウ
フシグロセンノウ
花々を撮影する吉野さん。
端が切れているが、このでかザックが分るだろうか。勿論、今回のグループの中でも最大だった(と思う。)彼の背中にはカップラーメン20人分、工具・・・といつものゴツイ三脚があり、勿論愛用のゴツイデジイチを首からかけて歩いている。これでも「テント泊に比べれば軽いもんだ」とのこと。
8:00 稜線へ
8:05 深田先生の碑へ

ここで休憩
ここから見ると金峰山が近い!
ウスユキソウ

吉野さんが前に来た時よりも減ってしまったそうだ。
ママコナ
花の写真を撮ったり休憩していると・・・

後ろから追いついてきた人が・・・あ、Tさんだぁ
Tさんにはお世話になりっぱなしなのだ(1回目2回目3回目
茅ヶ岳の麓にお住まいのTさんには今回の件をメールで伝えてあり、頂上で9時とボンヤリ約束をしていた。てっきり明野側から登ってくるのかと思ったが、深田公園に車を置いて、追いかけてきたようだ。私は彼のことを他の人に話すときに『仙人』のようだと紹介するのだが今回も時間を考えるとそのようだ。
T「先生にお酒をお供えします。」
Y「後は一本道だから適当に登れば頂上だ。適当に行ってくれ」
との隊長の号令でそれぞれがスタート。私はTさんと一緒に登るが、私がステッキを使ってえいや~と登る岩の道もTさんはひょいひょいとスピードが変わらない。この日も仙人の歩き方だった。
オオバギボウシ
さすがに4回目なので、どこで眺望が良くなるのかは分かっている。そう、ここで・・・









いやった~!

今日はこの通りの曇天だったので、半分諦めていたが、ラッキーだ。
北東側
金峰山や奥秩父の山々もこの通り。
東側
黒富士や太刀岡かな?
お、ここのシモツケソウは鮮やかだ!
タチフウロ
なんてのんびり撮影しながら、グループの最後に頂上へ
8:38 2年ぶりに来たが、随分周りの木々が伸びた。
金峰山
頂上からだと大分手前の木々が伸びて、撮りにくい
北岳がちらっと
甲斐駒
金ヶ岳の左に八ヶ岳
あれ、オマエは何をしに来たんだ!

って怒られそうですね。
作業開始前

既に吉野さんとエルクのスタッフが補修を済ませている。
鎹(かすがい)を打ち付ける。
山梨日日新聞の若手記者が取材に来ていた。彼も登山の経験は殆ど無く、キツイとこぼしていたが、こうして作業する吉野さんの話を聞きながら、メモを取っていた。この標柱の記事はこちら
添え木を外す
切断されていた部分には『化粧まわし』をつけ、ピンで固定
N「せっかく来たので、何かお手伝いさせて下さい。
Y「じゃあ、これで表面を磨いて下さい。」
病院の若手と一緒にサンドペーパーで表面をゴシゴシ

この作業は他の何人かで交代して行った。
クルマユリの蜜にキアゲハが寄ってきた。山頂のアイドルだった。


エルクと病院の女性陣がラーメンを調理。実は出発前に吉野さんから山頂でラーメンを聞いた時、季節的にどうかなと思っていたのだが、この時は薄曇りで美味しく頂くことが出来た。この後、インスタントコーヒーも頂いた。

それにしても、これだけの料理をする為の水を担いで来た皆さんに感謝感謝である。ちなみに女岩で汲んだ水では無く、2ℓ入りのペットだった。元はどれだけあったのだろう?
N「富士はシャンプー中ですね。」


「この後は天気が崩れるかもしれないね」
オカトラノオ
字をもう一度書き直し
ニスを塗って
完成!

吉野さんのゴツイ三脚にカメラをセットし、セルフタイマーで記念写真

彼のブログで後日見られると思います。
サンドペーパーをかけただけでは申し訳ない。ラーメンで使った紙カップなどのゴミをザックに入れて持ち帰ることにした。ザックはパンパンになったが、重さは楽ちん。でも、せめてこれくらいしないとね。
グループは行きと同じでは無く、防火帯の尾根道で帰るとのこと。
Tさんは行きと同じ道で帰るとのことだったので、記念撮影をお願いした。
次はかずさんと彼の所へ行くことを約束し、分れた。
こんなことをやっていたら、グループが見えなくなった。エルクの定連さんのSさんが「なぁに、すぐおいつきますから、のんびりいきましょう」一緒に歩いてくれた。彼はトレランを得意とし、ハセツネランナーでもあり、先週も南アルプスの山々を(文字通り)縦走してきたそうだが、今日は私にあわせてくれた。
S「この分岐を行くと千本桜方面です」
ツリガネニンジン
ここにもシモツケソウ
結構斜度のある道を下る
この付近から防火帯の道に変わった
なかなかイイ感じ!
オミナエシ
ここにもウスユキソウ
この鮮やかな色のカワラナデシコは気にいった
草むらを下る
お~、イイ眺め♪

一輪だけ咲いていたリンドウ
かと思いきや
キキョウ
今回も花の名前は”や”さんに教えてもらいました。有難うございました。
11:44 深田公園を示す指導標があったが、ここは左折

すぐ目の前が林道
車へ

Sさんの背中には先程外した標柱の添え木
その後はそれぞれの車に分乗。またMさんの車で病院へ

病院に戻り、再び吉野さんのアパートでシャワーを借り、病院の若手2人と一緒に○ッパ寿司へ

昼食後、甲府駅まで送ってもらった。

吉野さん、今回は殆どお手伝いなかったのに、楽しく登山をし、すっかりご馳走になってしましました。ホントに何から何まで有難うございました。

吉野さんのレポはこちらです。吉野さんの茅ヶ岳への思いが熱く語られています。

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