h22.7.18 朝日岳2、国師ヶ岳、北奥千丈岳(前編)

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 秦野コンビとの呑み会で「時間が会えば一緒に山へ行きたいね〜」と話して分かれてから、翌日に「大弛集合、国師へ」は決まった。

 我々が行くのを待ち構えたかのように天気予報は3連休の土曜日から好転し、気象庁も関東地方の梅雨明けを発表した。

 17日は午前中が仕事の為、16日金曜夜に大体の準備を済ませた。うきうきだった。翌日は15時頃には自宅を出発する予定だったが、結局仕事が長引き、出発は17時になってしまった。明るさが残っている内に峠に入りたかったが仕方ない。また、予想通り、自宅から国立府中ICまでの道が檄混み!podcastを聴きながら進まない車の中でじりじりしていた。

 中央道に乗ると、上り線はずらりと繋がっていたが、下り線はそこそこ流れていた。八王子を目指して走っていたとき、目に飛び込んできたのは・・・

富士山♪

 そういえば明るい時間に中央道下り線に乗り、しかも天気が良かったの多分初体験。また、多摩川(府中)から見えるのだからここ(中央道)から見えるのは不思議では無いのだが、なんだかテンション上がりまくりだった。八王子料金所を過ぎてからも何度も見えており、ウキウキだった。

 去年6月かずさんと一緒に行ったときと同様に勝沼ICで降り、とりあえず夕食タイム。食うかいさんとメールのやりとりをして、翌朝9時に峠で待ち合わせを約束した。
19:06 夕食後に空を見上げると檄焼け!

後で分かったが、furutaさんはほぼ同時刻に山中湖でスゴイ画像をゲットしていた。昨晩の予定では夕焼けの時間は高い所に居る筈だったが、仕方ない。
19:37 牧丘トンネル手前。(地図
おお、分かりやすいじゃん!!
 『琴川ダム』の標示を目指してひたすら登る。このダムはあのお風呂の傍にあるんだよな。『焼山峠』の分岐を過ぎ、さらに上へ。ここから上は自分で走るのは初めて。昨夏食うかいさんに大弛から連れてきてもらったときは4人でしゃべりながらも随分距離があることは分かっていたが、(Wiki)実際に自分で運転してみるとこれがまた長く感じた。『大弛峠まで○km』の標柱を数えて、励みにしながら進んだ。途中で大きなシカと遭遇。カメラを出す間もなく行ってしまったが、明日は明るい時間に会いたいななんて思ったりもした。単調な運転は眠気を誘ったが、メントール系の飴をなめ、podcastの音量を大きくし、窓を全開にして風を通し、必死に運転した。

 20:30過ぎに峠の手前へ『左側に止めて下さい。』『ここは転回スペースです。駐車しないで下さい』などの標示がずらり。上のwikiにも書いてあるが、ハイシーズンには路肩への縦列駐車がずらりと並ぶことは情報として知っていた。駐車場に着き、停められるかどうか心配だったが、ラッキーなことに1台分だけポツンと空いているところへ停めることが出来た。
 一旦外に出るとTシャツ一枚では寒い位だった。薄手の長袖を着た。空はビックリするほどの☆☆☆!これはアノ人は嬉嬉としてシャッターを切っているだろうなあ。(アノ人が誰なのかもうお分かりでしょうが、あえて書きません。)
とにかく眠かったので、アラームを翌日1:30にセットし、準備OK!
春分の日以来の車中泊。標高2200mがどれくらい寒いのか分からなかったが、とりあえず持ってきた毛布一枚で丁度良かった。
時々入ってくる車の音が気になったが、どうにか寝ることが出来た。
1:30のアラームでどうにか起きた。さすがに眠いが仕方ない。
食事はこれのうち、オニギリ2個。この後1時間ほどの登りには足りないかもしれないが、さすがに胃腸が動いてくれなかった。
←アルミの保温バッグに昨日買ったオニギリやパンを入れておいた。暑くなってもとりあえずは防げるだろう。
2:23 出発!

数十m進み、『金峰山→』の標柱を見て少し進んだところで、気になった。ヘッデンの灯りが暗いのだ。これでは不安だ。引き返して、車内灯で電池を交換した。予備を持ってきていて良かった。
携帯ラジオでこれこれをスピーカーで鳴らしながら進んだ。さすがにクマ鈴だけでは不安だったのだ。先程はシカだったけど、夜の夏山は逆に怖かったのだ。

登り始めはこんな感じ。昨夏雨の中、降りてきた時の事は思い出せず、結構きつかった。寝不足もあったが、なんだかテンションが上がってこなかった。

登り一辺倒ではなく、途中で緩くアップダウンがあった。これも覚えていなかったので、くじけまくりだった。あ〜、今思い出しても情けない。
3:08 ケルン

たしかここが朝日峠。ポケットにエアリアはあったが、とにかく先へ進んだ。
途中でカロリーメイトやアメで、エネルギーを補給したが、相変わらずテンションが上がってこない。困ったな〜
ここは何処?

途中、岩がごつごつしたところへ出た。展望が良さそうだ。後ろはボンヤリ赤味が差してきた。日の出に間に合わない。急ごう!
左側の樹林の間からは高い所に灯りが・・・ああ、富士山の山小屋だ。よ〜し、これは見えるぞぉ〜、カメラを出したい衝動もあったが、とにかく先を急いだ。
3:50頃 朝日岳山頂を通過。

お、開けた。アノ人はどこだ・・・










あ、居た。ベンチ付近から下がったところで、身体はシートにくるまり、レンズだけが見えている。
N「お早うございま〜す」

「あ、のぞむさん」

アノ人が誰なのか、もうお分かりですね。
ヒント
@夜行性で徹夜で夜の富士山を撮るのが好きな人。
Aのぞむ、秦野コンビとも仲良し

え、こんなヒント要らないって









そう、アノ人は

ダマチョさん(HP)
N「お待たせしました〜。昨日のメールでは3時に着くはずだったんですが、遅れちゃいました」

D「いや、今回はヒットですよ。昨晩は○○で・・・・」嬉嬉として成果を語るダマチョさん。梅雨期間はさすがのダマチョさんもヒットが無く、久々のチャンスにホントに嬉しそうだった。

よし、それでは私も!三脚を延ばし、デジイチをセット

・・・

あれ、リセットされている。なんじゃこりゃ?

(今から思えばこれがケチの始まり?)

もう一度時間をセットし直した。これがあっていないと撮影時刻が分からなくなっちゃうしね。

4:01
4:04
ところで、この画像、明るく補正していますが、やけに暗いと思いませんか?

撮影しながらも、肉眼よりも暗く出てくることに???を感じていました。
理由は簡単でした。でも、何枚か撮影してからようやく気付きました。

PLフィルターを付けっぱなしでした・・・トホホ

D「この雲海はきっと御坂山塊より下は何も見えませんよ。今日はここで大正解ですね。」

確かに!ダマさんが得意とする○○や、○○では何も見えなかっただろう。

4:20頃、下からつまり
←の急坂(昨年夏撮影)をソロの男性が登ってきた。話を聞くと、彼は金峰山の山頂で一晩を過ごし、ここまで戻ってきたそうだ。
ダマさんよりも上手が居たか〜
彼は私たちの傍に三脚をセットし、一緒に撮影をすることにした。
4:29
4:37
4:40
4:44

南アルプスと右側に五丈岩
上画像の右、右端には八ヶ岳
南アルプス
五丈岩をズーム!
富士山をズーム!
時間はやや前後するがこんなことがあった。

んん、

電池の残量がありません。

なんだとぉ〜、ヘッデンに続き、またかぁ〜、
エネループが切れたのだろう。カメラバッグから予備電池を出し、交換した。数枚撮影。

電池の残量がありません。

むむぅ!こりゃ駄目だぁ〜〜〜

そういえば、さっきのリセットからなんだかおかしかったのだ。せっかく担いで来たのになぁ〜

雲海に光が回ってきた時間帯で、デジイチを使いたかったが、仕方ない。コンデジで撮ることにした。
4:50
南アルプスにも光が
ダマチョさんに教えてもらったポイント。
シラビソの立ち枯れがイイ感じだ。
魚眼レンズを使って撮影していた先程の男性に声をかけてみた。
N「ひょっとして、ホームページやブログをやっていませんか?」
「いえ、やっていません。でも、のぞむさんですよね。
N「え〜、わかりますか〜」
「さっき話しているのを聞いていました。私は『相模のtake』でヨッシーさんの所に投稿しています。」
私は記念写真マニアなんです。お顔にはボカシを入れますので、一緒にお願いします。

レポを作成中(19日夕刻)に早速この朝の成果を貼りに来てくれました。これからもよろしくどうぞお付き合いの程を
takeさんを見送り、私たちも峠に戻る準備を始めた。でも、その前に
N「これは
影朝日
岳ですよ。」
大弛へ向けて出発。

5:23 N「ここの標高(2579m)は金峰山(2599m」)とそれ程変わらないんですね。」
D「ここもイイね〜」

ああ、デジイチがあれば・・・
N「ほら、ここから瑞牆がみえるんです。さっきトイレに行ったときに発見しました。」

ダマさんの瑞牆山レポはこちらです。これはスゴイ!是非ご覧下さい。
朝日岳山頂東ノ肩
畳状の岩場・ここからの眺めも素晴らしい。ここは東側が開けており、日の出の時刻を狙うのも面白そうだ。ああ身体が幾つあっても足りないよ。

レポを作りながら、.これに気付いた。予め分かっていたら、東側に国師などが見えていたはずなので、撮っておけば良かった。このときは南側の富士山に夢中だった。
もう一枚、手前の岩を入れて・・・

大菩薩の様で、なかなか気に入った。
D「のぞむさん、ほら、咲いているよ。名前は・・・」

シャクナゲですよ」私たちより数分先に出発して、ここで撮影していたtakeさんが教えてくれた。
5:43 峠へ向けてリスタート
ダマさんは早い。あっという間に鈴の音が小さくなる。

途中で十数人の登ってくるハイカーと出会った。
速いですね〜」
N「ええ、朝早かったので」
この返答って間違っていませんよね。
6:03 ケルン(朝日峠)
D「のぞむさん、ほら、下りで30分だから、上りで30分はキツイね。オレじゃ無理だな〜」
ダマさんについて行けない私にはもっと無理無ぃ〜
D「ここで昨日撮影したんです。」
ダマさんのデジイチのファインダーを見せてもらったが、ステキなアングルで、イイ色になっていた。彼のレポのアップが楽しみだ。

※彼のレポはこちらです。
再び大弛を目指す。チラッと写っているのが登ってくるハイカー
この辺は階段状になっている。そういえば暗いうちの登りは大変だった。でも、ダマさんは速い。
6:39 車の音が聞こえる。目の前が峠だ。
ダマさんの新車の前で。

このステッカーは効き目抜群で、幅寄せしてくる車は無いそうだ。

食うかいさん、はるさんが到着予定9時にこの車の前で集合することにして、それまでお互い車で寝ることにした。
ダマさんの車からtantoまで十m程しか離れていなかった。暗いうちは気付かないもんだね。
8:45にアラームをセットして、休むことにした。窓を数cm開けておいた為、外は賑やかだったが、意外に風が通り、車内は快適。目をつむるのに時間はかからなかった。
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