h22.5.2 雲取山から石尾根縦走
(雲取山2、七ツ石山2(この数え方でイイのか?)、鷹ノ巣山、六ツ石山)
前日へ
ふと目が覚めた。枕元の携帯を見ると1:40。とりあえずトイレに行くことにした。靴下を履き、ダウンを着て、ヘッデンを点けて・・・
ところが、結果としてヘッデンは要らなかった。なんと、廊下は勿論、トイレまでの数mはバッチリ常夜灯で照らされていたのだ。また、ここのトイレはなんと水洗!(さすがに画像がないので、こちらを見て下さい。)なるほど、さすがは宮様がご宿泊されただけのことはある!?
用を足して手を洗おうと足下の雪を触ってみた。するとカチンカチンに凍っていた!前夜はさらっとしており、手洗いに丁度良かったのだが。前日のスリリングな下りの経験で、日の出の時間に山頂に行く計画はとっくに諦めていたが、朝食後でもアノ道を山頂まで登るのはやはり無理か。
布団に戻ってもしばらくは眠れなかった。今日(もう日付は変わっている)は長距離を歩くのだから、ちゃんと休んでおこうと思ったのだが、ダメだった。変な緊張感があったのだろうか。
うとうととした頃、部屋の灯りが点いた。携帯を見るとまだ3:30(だったかな?)いくら山の朝は早いとはいえ、先輩、早すぎますよ!それでも殆どの人が4:00前には荷物整理を始め、4:10頃に布団は綺麗に片付いた。(前日の画像参照)
4:25には「朝ご飯ですよ〜」とスタッフの方の元気な声が聞こえてきた。 ご飯に味噌汁、鮭、海苔、卵、そして納豆!これぞ日本の朝ご飯って感じだね。 |
日の出を待つ人達。ラッキーなことにそれ程寒くなかった。 |
4:46 「ほら、あそこ〜」と誰かが指さした。 |
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日の出マニア(?)の私としても初体験の色だ。 | |
夢中でシャッターを切った。 | |
後で分かったが、アイスランドの火山の影響もあるかもしれない。 富士と絡めて撮りたかったが、仕方ない。 |
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数m移動して、樹木を入れてみた。 |
まずは水の補給!今日は長丁場になりそうだからね。 それにしても蛇口をひねると水が出てくるなんて、ホントに素晴らしい! また、昨日同様に日焼け止めを塗っておかないとお肌に良くないし、これを飲んでおくと、疲労の具合が違うのだ。 |
5:36 いざ出発! | |
5:40 昨晩は『これ・指導標』の奥から降りてきたが、あのアイスバーンの急坂を登る勇気は無い。多少遠回りだろうが、この指導標を左折する『まきみち』を行くことにした。雪はあるだろうが、アノ道よりはマシだろう。 | |
わっちゃ〜、注意しないとこけそうだ。 | |
おいおい、トレースはあるけど、大丈夫かな・・・ | |
足下を見ると谷! 一歩一歩トレースを辿っていった。昨日のような急坂ではなかったが、そこそこ傾斜もあり、デンジャラスな所も3、4カ所あった。 20分程で先を行く若いカップルを追い越した。このまき道を通る人は誰も居ないのかと思っていたので、少し安心した。 |
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太陽に向かってGO! ・・・ なんて気分にはなれない。 この辺りもず〜っと緊張しっぱなしだった。 エアリアには『シラビソ、ツガの原生林』とあり、確かにステキな風景なのだが、うっかりしているとこけそうだったので、コンデジを出す気分になれなかった。 |
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6:12 お、ようやく雪が無くなった! ザックを下ろし、ウィンドブレーカーを脱いだ。スポドリを飲んで休んでいると先程のカップルに抜かれた。「ようやく雪が無くなりましたね!」と声をかけた。 雪は数十m先でまた出てきたが、先程までのようなデンジャラスな所は無く、進むことが出来た。 |
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6:30 お、ようやく! 人の声も聞こえてきた。これで昨日来た道に戻った訳だ。 ※エアリアのコースタイム30分の道を50分かかったことになる。 |
本日最初の富士! 先程の色合いの中で見たかったが・・・いやいやこれで良かったのだ。 |
6:43 昨日と同じく非難小屋の温度計をチェック! 4℃は昨日と同じだが、日差しがある分、昨日よりも随分暖かく感じた。 |
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山頂までのわずかな距離でも多くの人とすれ違った。ホントにここは人気の山だ。 | |
2回目の記念撮影。昨日よりもクリアで上機嫌だ! |
まずは定番カット! |
南アルプスがズラリ! 手前は飛竜山。昨晩宿で一緒だったMさんはあそこを目指して歩いているのかな・・・ |
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そのさらに右(北)は奥秩父だろうか。 一応ここ、雲取も奥秩父の東端だよね |
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北岳をズーム! | |
霞んでいるが、甲斐駒もこの通り! |
7:05 非難小屋から見下ろす。向こうへ行くのか〜 この坂を登ってくる人も多く、挨拶しながら登り優先で道を譲りながらのんびり降りた。 その後は10分程横移動。 |
7:20 富田新道との分岐で足が止まり、もう一度デジイチを出した。 昨日も14:14にここで撮影しているが、ここはなかなかのポイントだと思う。 |
ここからは昨日辛かったあの急坂を一気に下りる! この急登も多くの人が登ってくる。やはりデカイザックを背負う人はとても辛そうだったが、その一方で小さなリュック程度のみを背負う人や、中には手ぶらの人もいた。間違いなく、この下の奥多摩小屋付近でテン泊なのだろう。 |
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7:36 ヘリポートとテント場が遠くに見える。 |
ここから見る富士もイイね〜 |
昨日七ツ石山で出会ったあのオレンジ帽子の子ども達を発見。(ズームで撮影・これって隠し撮り?)彼らは今日もハイテンションではしゃぎ回っていた。 |
木の幹を額にしてみた。ホントにここは富士好きには堪らない道だ。 |
8:04 さあアレが七ツ石山だ! | |
昨日はここを一気に降りたんだよな・・・ これくらいマゾじゃなきゃ山じゃないのだぁ〜 きつかった・・・ |
8:30 2度目の七ツ石山山頂 昨日ほど混雑していないが、それでも7,8人が休んでいた。
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富士は勿論 | |
南アルプスもズラリ! 雲取よりも前の山が邪魔しないかも |
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白嶺三山 | |
上画像の右(北)側、鳳凰かな。 甲斐駒は木に邪魔された。 |
8:44 七ツ石小屋との分岐 昨日はここを右から登ってきた訳だ。今日は直進! |
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真っ直ぐな道を進み、ゆる〜く登る。
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何処にも標示は無いが、ここが千本ツツジだろう。防火帯の広〜い道だ。鼻歌でも歌いたくなっちゃうくらいだ。「歩こう、歩こう、私はぁ、元気ぃ〜♪」
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んん、山が二つ見える。あの右くらいが鷹ノ巣山だろうか? |
千本ツツジの丘を降りていくと右側から人が・・・あれ、向こうにも道があったのか? |
9:10 上画像の『これ』に近寄り、太い矢印を見ると、先程まで居たのが、千本ツツジである事と、向こうが高丸山だとわかった。そして、細い字で『まきみち』とある。 丁度通りかかったソロの男性に聞いてみた。 「鷹ノ巣はあれ(右の山)ですかぁ〜?」 「いや〜、違うね。まだまだ遠いよ。おれは尾根道を歩いたことあるけど、結構アップダウンがきついんだ。」 |
こうして決めたまき道だったが・・・ | |
途中これくらいのアクセントはあったものの | |
単調な道はとても退屈だった! きつくても尾根道を歩いた方が楽しかったかな〜 朝方は聴いていなかったラジオをつけ、子ども電話・リアルを聴かないと歩き続けられなかった。 |
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ラジオが安住に変わる頃、ようやく尾根道に合流。 | |
10:02 鷹ノ巣非難小屋 小屋の前のベンチでは十数人がランチタイム中だった。 |
ベンチ前の案内図をパチリ。イイ感じじゃん! |
10:08 始めはこれくらいだったが、 | |
10:10 すぐに傾斜は急になった。 これくらいマゾじゃなきゃ山じゃないのだぁ〜 |
登る、登るぅ〜 って大袈裟に書いているけど、このときやあのときの方がきつかったと思う。 それに安住は最近聞けていなかったが、今日は素晴らしかった。彼が子どもの頃、鯉のぼりを買ってもらえなかった・・・という話だがホントに面白く、登りのきつさを忘れさせてくれた。 ※詳しくは→こちら |
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登るだけじゃつまらない。見事なブナも撮っておこう。 |
10:31 よ〜し、山頂が見えてきたぁ | |
鷹ノ巣山山頂(1736.6m) 頂上は7,8人がランチタイム。ここは関東百名山でもあるし、奥多摩ガイドブックでもページ数が割かれる人気の山だ。金森さん(HP)はこちらのページのように何度も登っている。今回、雲取に行く際に私も是非登りたかった山だ。 |
コンパスと比較して、東側に見えるアレが水根山で、石尾根縦走は向こうに行けばイイとそれ位は分かった。 さあ、そろそろ出発するか! |
10:59 再びあのマゾ急坂を下りる
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11:16 なになに『水場200m、峰谷(奥部落)』とあるな。 その方向へ進むと、鍋を持った人が登ってくる。水場を尋ねると道の左脇で、直ぐに分かるとのことだった。 |
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11:23 丁度先客が水を入れているところだった。どうやら非難小屋付近でランチの人達らしい。そうだよ、ザックを置いて、ペットボトルだけを持って、ここまで来れば良かったのか。 水を汲むだけじゃ勿体ない。ついでにこれに十分水を含ませ、顔を洗った。ここの水もとってもキモチイイ〜!! |
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11:53 鷹ノ巣山のまき道を直進。水根山付近で尾根道と合流。 『石尾根縦走路』を確認して、リスタート! ※この画像のコメントがこれでイイのか自信ありません。 |
12:02 そして・・・ 分かっていたが、ここも歩き易いが退屈。安住が終わった後のラジオはもうつまらないので、podcastで大竹まことを聴きながら進むことにした。 この付近で名案を思いついた。首に巻いていたこれをはちまき状態にして額に巻いてみた。う〜ん、見てくれは悪いが、この方が冷え冷え感がある。 |
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んん、背後に人の気配・・・ な、なんだ〜、マウンテンバイクじゃん! |
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緩やかにアップダウンはあるものの単調な道が続く | |||
12:29 何か標示があると思って近づいたが、これがあるだけ、
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12:31 お、ワクワクするような急坂! そして、この先に先程のチャリダーの若者が立ち往生していた。カメラを向けたりすると失礼かと思い、無事を祈りながら (つまりは何もせず)、「お先に」と声をかけ、注意深く降りた。 |
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急坂を下りきった先で指導標。『六ツ石山』方面へ進む。 しまった逆側が何処を指していたのか、撮っておけば良かった。 |
んん、また背後に人の気配・・・お、さっきのチャリダーさんだ! N「よくあそこを降りましたね〜」 「いや〜、前来たときはあんなんじゃなかったんですけどね〜」 彼の返事の意味は良く分からなかったが、とにかくスゴイ! 大分前方で彼の様子を見ていると、登ってくるハイカーが居ると自転車を脇に寄せ、ちゃんと道を譲っていた。んんイイ奴じゃん! |
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途中で反対側から歩いてきたベテランハイカーさんに六ツ石山はそろそろかと尋ねると、 「あ〜、もうすぐだよ。道は捲いているから、登る必要があるけどね。」 とのことだった。エアリアを観てぼんやり納得、どうやらこの(←)右の上側に山頂があるのかな |
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13:07 お、『あれ』が六ツ石山分岐だな。 | |||
頂上へはわずかな登りだ。 | |||
本日4つめのピーク、六ツ石山(1478.8m)
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13:46 奥多摩駅へGO! | |
急坂を下る! この辺でデカイザックを背負い、登ってくる人に挨拶した。近くで見るとどうやら外人さんだ。こんな時間に登ってきて彼は何処を目指すのだろう。 |
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14:19 この付近は横移動。 | |
14:24 凹んだ道。低い所は歩きにくいので、高い所を選んで進んだ。 | |
14:31 やけに落ち葉が深い。 | |
14:39 植林帯を進む。一本道で方向は間違っていない筈だが、エアリアを見てもどこまで来ているのか、ちっともわからず、イライラしていた。 | |
14:43 たまに見かける指導標もこんな感じ。 駅まで○kmって、入れて欲しい! これって、甘いかな。 |
目の前を桜吹雪・・・ お、ヤマザクラじゃん! ついつい足下ばかりを見て歩いていたが、こうして目線をあげると被写体はあるってもんだよね。 |
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新緑も眩しい! |
15:02 ぐるっと回り込み、下へ進むと分岐に出た。 『奥多摩駅方面』を示す方向へ左折。ちなみに反対側は『三ノ木戸方面』を指していた。 |
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15:05 橋を渡る。なんだか、駅が近づいてきた感じだ〜 | |
神社の脇を通過。この傍に廃屋もあった。 | |
15:09 お、下が見えた!といってもこれはコンデジのズームを思いっきり使っており、まだまだ降りなければならないようだ。 ここでザックを下ろし、パンを食べ、一息ついた。 長かった石尾根もあと少しで終わりだぁ〜多分!? |
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多分こっちだ! | |
これって道? 木の幹にテープが捲かれているが、登山道かどうかは怪しかった。 |
でも、オッケ〜♪ | |
『こっち』から降りてきたけど、多分正しい道は『これ』だったかな? | |
でも、舗装道を数十m進むと『ここ』には『六ツ石山』と書いてある。どうやら先程の道はそもそも間違っていたようだ ・・・ 結果オーライ♪ってことにしよう。(15:25) |
15:42 舗装道の左手に奥多摩駅を示す指導標があり、階段を下りると、ステッキをしまったことを後悔するような傾斜の下りになった。 神社の脇を通過。 |
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15:53 再び舗装道へ。ここは左折。 | |
首にゴツイカメラを下げ、三脚を背負ったおっちゃんに抜かれた。 自分でも分かるくらいに遅かった。駅は、まだぁ〜? 15:59 元巣の大杉を通過。この先に『奥多摩駅近道』の指導標があった。 |
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青梅街道に出た。氷川大橋を渡る。 | |
16:07 奥多摩駅 ゴ〜〜〜ル ガッツポーズをしたい気分だったが、人が多くて恥ずかしいのでやれなかった。 レポを作りながら改めて時間をチェックすると15:25からここまで40分余りかかった訳だ。随分長く感じたなぁ〜 |
ホリデー快速到着! ようやくアンテナが立ったので、あちこちに写メール。国分寺で寝過ごさないように気合いで起きたまま車中を過ごした。 |