h22.1.2 竜ヶ岳4

元日へ
 

 ふと目が覚めた

 あれ、


・・・






もう4:07じゃないか!



 おっかしいなあ〜、一昨日2:50にアラームをセットしたよなぁ

 あ、そうか今日は土曜日だ。アラームは平日に鳴ることになっていた。休みに入ると曜日の感覚が無くなっちゃうんだよね〜

 この失敗ってh20の年末の展開と同じ・・・ってことをレポに書こうとこの時に思っていた。(マヂです)



 でも、不幸中の幸い。まだ、間に合う!!

 大急ぎで布団をたたみ、ベッド周りを整理して、1階へ。昨晩の約束より1時間遅かったのでどうかなと思ったが、ペアレントはこの日も笑顔で見送ってくれた。ホントにプロ意識を感じる方だ。
「また、お世話になりに来ますね。行ってきま〜す」(小声だけど)

 ☆もう一度貼ります。石和温泉YH とっても寛げるステキな宿です。

 さすがに朝ご飯を何処かのお店で食べる時間はとれず、コンビニオニギリを車中で運転しながらになった。



 それでも本栖湖には5:15頃到着。昨年の元日同様に本栖湖の公衆トイレで出すモノを出し、大急ぎで例の場所を目指した。今まではヘッデンを点けたハイカーの行列が出来ていたが、この日はまばら。逆に言えばtantoを停める頃に7,8人は通過した。彼らは間違いなく私と同様に元旦をずらしてのダイヤ目当てだということだ。昨晩の内にパッキングも済ませておいたし、昨日朝の反省からペアレントに熱湯をテルモスに入れてもらっておいたので、割に早く出発することが出来た。
5:35 出発!
運転中も見えていたが、今日も(ほぼ)満月が明るかった!
 この日はラジオを聴きながらの歩き出した。そう、今日は土曜日なので(そのお陰で失敗したばかりだが)丁度土曜朝イチエンタが始まった。MCの堀尾さんと田中さんのトークはともかくノムさん生島淳さんなどのレギュラーゲストのコーナーがお気に入りだ。

 渋滞もなく、快調に歩くことが出来た。私にしては珍しく数人を追い越して進んだ。登り始めの予定では石仏の東屋で一発目を撮れたらと思っていたが、空の色を見て気が変わった。
6:20

一発目この日の出前の青から赤に変わっていく空の色を撮りたかったのだ。
今日は広角レンズを持ってきており、この画角で撮ることが出来た。
これが昨年の画像。いつも使っているレンズでは目一杯引いてもこの画角。一応昨年の経験を活かすことができたかな。
また、これは6:34に撮影している。昨年は早く”や”さん(HP)、ダマチョさん(HP)と合流したかったので、色が変わってくる時間帯はまだ急いで歩いていた。今回はビビっと来た地点で三脚を出したのだ。
昨晩の予定では、暗いうちに石仏の東屋に着き、朝霧高原の夜景も撮るつもりだったが、これだけ撮れたのならまあ良しとしよう。
 丁度この頃、イヤホン越しだが、女性に「どこまで行けばダイヤを見れるんですかぁ」と聞かれた。
 N「あと10分くらいで石仏です。そこの少し上が真ん中ですよ。」と答えると
 「うわ〜やったぁ、ちょ〜やる気でたぁ♪ありがとうございましたぁ」
 暗がりだが、若いカップルであることは分かった。この山は普段登らない人も来るんだよな〜

 テルモスのお湯を一口飲んだら三脚を畳んでザックに付けて、再び歩き出した。そう、ここでもたもたしていたらアレを撮れないかもしれないのだ。
6:33 石仏に到着。先程のカップルはここに居た。

もうこんなに明るいので富士を眺めていても特に変化は無い。ダイヤは7:45頃のはずだ。先を急ごう!
6:47 途中で既に三脚をセットした人たちに挨拶しながら登った。このジグザグ道はどこから撮ってもダイヤになることはどの人も分かっているのだろう。
昨年先輩二人と一緒に三脚をセットしたのはこの辺かな〜と思いながら先へ進んだ。
6:59 うぉっとぉ〜、凍ってる!!

もうヘッデンが要らない位の明るさだったが、昨日の蛾ヶ岳と違い、今日はアイゼンを持ってきていない。(レポを作りながら思い出したが、もし西肩峠から山頂までの急坂が・・・と思い、昨日はアイゼンを用意しておいたのだ)
ちょっぴり心配だったが、まあ登りでは気をつければ大丈夫だし、降りる頃には溶けるだろう。
7:03 北側登山道への分岐へ。
ズーム!
同じ頃、”や”さんは御殿場から『まんまるおっ月さん』撮影していた。→レポ
うーん、さすがだぁ。でも、勿論向こう側からダイヤは撮れないしね。正月休みにこの晴天。どこで撮るのか・・・富士キチは奥が深い。
この分岐はお気に入り撮影ポイントの一つだ。

引いて撮ってみた。本栖湖はまだ薄暗い。
画像左端が八ヶ岳。竜ヶ岳に登ると、ここで最初にヤツを見られるのだが、今日は雲の中だった。
茅の上の雲』がイイ感じだ。

・・・

分かりますか?
昨日登ったパノラマ台、その奥には台形の三方分山、さらに奥には瑞牆や金峰も見えていた。そして右側に十二ヶ岳の凸凹・・・山頂もステキだが、この分岐も素晴らしい展望ポイントであることがおわかり頂けるだろうか。

この頃十数人の団体さんが到着。リーダーらしき人が「あれが○○です・・・とガイドしていた。」
7:16 山頂手前の樹林帯(?)そういえば、昨年の元日はここで金森さん(HP)が声をかけてくれたのだ。→彼のレポ

この付近も日陰でご覧の通りだったので、足下に気をつけて進んだ。

この樹林帯を抜けて、山頂までのほんの数百mの間にササヤブの中で三脚をセットした方々を数人見かけた。なるほど、この付近から撮るアングルも良さそうだ。これは参考なる。でも、今日はまずアレを撮りたいのだ。先を急ごう!
7:22 山頂到着!
三脚が数個セットされており、20人ほどがダイヤを待っていた。
ダイヤまであと20分少しだ。勿論それも大切だが、ここまで来たのはアレの為なのだ。
おい、いい加減にしろって・・・


へへ、


広い山頂の西、南アルプスが見える側へ移動!




もうお分かりですね。アレとは・・・











影富士
 昨日の朝、ヨッシーさん(HP)に『竜の山頂なら富士と真反対の方向に影富士を見られる』とアドバイスをもらっていたのだ。そのレポでも『富士と蛾ヶ岳の影が・・・』と書いたが、正直どれが影富士なのかイマイチ分からなかった。石仏の少し上から撮れば、真ん中ダイヤであることは先程のカップルに教えた通りで、』山頂からのダイヤはやや右』であることは分かっていたが、昨年と変化をつける意味でも今回は山頂に行きたかったのだ。それにしても朝1時間寝坊したが、この通り影富士まで撮ることが出来、結果オーライとなった。

 南アルプスは雲に隠れており、白嶺三山付近はあまり見えなかった。
 比較的見えた悪沢、赤石付近にはこの通り満月が!

悪沢をズーム

多くの人たちが山頂に居たが、こちら側にいたのは3,4人だった。その中の一人、やはり三脚にデカイカメラをセットしたベテランさんに
「影富士はこの後上に行きますか、下がりますか?」とお間抜けな質問をした。

「下がっていきます。だって太陽が昇っていくでしょう」とのお答え。

そりゃ〜、そうですね!」我ながら頭悪ぅ〜、上の画像を撮れてホントに良かった。

では、上画像のほんの数分後に下がった影富士をズームしてみた。

いや〜、楽しいなあ

・・・

ふと気付いた。先程のベテランさんも含め、周りに人の気配が無いのだ。

うぉっとぉ〜、ダイヤを忘れてたぁ(まぢです)

三脚にカメラをセットしたまま肩に担いでダ〜ッシュ!!
7:32 山頂の様子。先程より人が増えている。
そして、殆どの人達が富士をガン見している。
(当たり前)
アングルを探し、ササヤブの中へ!

先程登ってくる時に三脚をセットしていた方々の真似をした訳で・・・

もうこんなに光芒が富士の裾野へ拡がっている。もうすぐだ〜
7:34

ズーム!
さあ〜、いよいよその時が近づいてきたぞぉ〜
うーん、ドキドキしてきたぁ〜
7:38
7:40

この辺から大体十秒ごとに絞りとアングルを変え、夢中で撮影

(選ぶのが大変だった。)
ダイヤ
少し引いてみた。
ササヤブを入れたことで竜ヶ岳の雰囲気が出ただろうか。
ササヤブも輝いた!
せっかくなので(?)このササヤブに居たままで周りを撮ってみた。

富士の右(南)側に駿河湾                   雨ヶ岳と高デッキ
  

 ササヤブから山頂広場に戻った。今回も山頂標との記念写真のシャッターを引き受け、代わりに私の分もお願いした。(イマイチなので載せないけど。)
まだ8時過ぎだ。さすがにラーメンタイムには早いので、テルモスのお湯をもう一度沸かし、今度はドリップコーヒーを淹れることにした。丁度先程の若いカップルと目があった。「おかげさまでダイヤを見れました〜♪」とのこと。
シャッターをお願いした。メロンパンとコーヒーを持ち、お約束写真!
 いつも通りならここから次のポイントを目指すのだが、今回は違った。実は3年連続で1月2日を年末年始山行の最終日にしている。3年前は天気がイマイチだったので、渋滞を避けYHを朝出発したが、何となく物足りない感が残った。そこで、一昨年茅ヶ岳まで行き、大展望に満足の山行だったが、場所が場所だけに下山後に韮崎から高速に乗ることになった。不安は的中し、大失敗。昨年はその反省を活かし、三ツ峠を下山後、昼過ぎに富士吉田を出たのだが、やはり渋滞に掴まった。いくら何でも今年はその失敗を繰り返したくなかったので、10時半には出発しようと思っていた。
 8:35頃下山開始。今回の年末年始山行は縦走が一回も無く、すべてピストンだった。当然行きと同じ景色だし、それほどビビっと来る光景にも出会えなかったので、下山時は写真を撮らず、さっさと降りることが出来た。
 今回は富士も逆光だし、予定通り早めに降りれるかな・・・との決意はほんの10分で翻された!
8:43

最近太陽を入れて撮るのがマイブーム!
そこから目と鼻の先、北口下山道との分岐へ戻って来た所で、ザックにしまったばかりだが、もう一度デジイチを出した。

瑞牆と金峰。朝よりも八ヶ岳や瑞牆、金峰がクリアに見えている、
   
そして十二ヶ岳の凸凹の凸凹、朝は薄暗かった本栖湖もgood!
  
9:02 うぉっとぉ〜・・・と書いたが、もっとアブなかったのはこの画像の手前数mだった。写真を撮っていてこけたら・・・と撮らなかったのだ。
その後はこのように霜が溶けた状態の道になった。もっと酷い状態を予想していたが、それ程泥んこにならず、比較的楽に歩くことができた。
この頃登ってくる人達と出会った。7,8人だったかな。とっくにダイヤは過ぎているが、これだけの大展望が得られるなら、上に行っても楽しいだろう。
9:25 石仏の東屋へ
またまた先程のカップルと出会った。そういえば先程の分岐で撮っていた時に彼らは先に降りて行ったのだ。
なんと今度はチョコを頂いた。天然系の彼女はイイ人だ〜
N「朝声をかけられてから、まさかと思っていたけど、3回も話せたので・・・」
そう、望の富士山の名刺を渡した。
彼らは富士が見える所へドライブには行っていたが、なんと今回が初めての登山だったとのこと!

N「このホームページには楽ちんな山からキツイ山まで出てきますよ。勿論すべて富士の見える山です。」
(書いていて自分の行動が恥ずかしくなってきた。何やってるんだろう・・・まあイイか。)

N「今回の事を書きたいのですが、イニシャルか何か手がかりを教えてくれませんか?」

「あ、イイですよ〜、私は『celma』、こっちは『太郎』と書いて下さい。」彼らはmixiをやっており、そのHNだそうだ。

 山に入ると私は若い方で、出会う人達の殆どが先輩だ。若者と話すこと滅多にないが、今回彼らとの話はとても楽しかった。(うーん、アラフォーなもんで、こういう書き方になっちゃうなあ。)

 「私たちは遅いからきっと追いつきますよね〜」と先に出発した彼らに追いつくのは無理だと分かっていた。彼らは行きの私をイメージしていたのだろう。行きは目的があって急いでいたが・・・

 なぜなら、この先に被写体がいっぱいあることが分かっていたから!
先ずは木々の間から見える本栖湖!

デジイチで絞りを開いて撮るのが楽しいのだ。
上画像の左(西)側

お、よく見ると山頂では雲の中だった(角度的に見えなかった?)鳳凰がクリアだ。
鳳凰をズーム!

10:03 石仏からずっと下ってきたが、ここでわずかに登る。
ここは登山口から一番近い富士見ポイント(多分)で、ベンチが設置されている。
この年配の夫婦の後ろ姿が絵になったので、パチリ
このベンチ付近から再び本栖湖、その奥の鳳凰を撮ってみた。

んん、よく見るとその左(南)側に見えるのは・・・
白嶺三山♪いやった〜、山頂では雲の中だったんだよね。

 先程書いたが、ここは登山口から最初の休憩ポイントでもある。小学校低学年くらいの兄弟を連れた親子も登りついて富士に気づき、歓声を上げていた。
10:33 登山口へ、tantoまではここから数十m
さくっと着替えて風呂には寄らず帰路へ!

え、珍しいって?こうしてあちこちで写真を撮っており、下山に2時間もかけたのだ。登りよりも時間がかかったと言う訳だ。でも、この時間はとても楽しかったので、後悔していない。快楽におぼれ(?)風呂に寄ってしまったら、3年連続で渋滞にはまるの事は目に見えている。その事態はもう勘弁なのだ。
 行楽帰りの渋滞を心配したが、鳴沢、河口湖周辺までは139号は順調だった。しかし甘くなかった。富士吉田市内に入った頃に動かなくなった。しばらくしてその理由が分かった。
 交通整理の警備員の姿が見えたのだ。そうか〜富士浅間神社に初詣でのお客さんだ。ここが大変だったが、仕方ない。この付近は抜け道が無いのだ。
 その後、山中湖から先、道志道に入ってからもは順調だった。道の駅 道志でお土産を買い、ひたすら家を目指した。カーラジオでは各地の高速道路の渋滞が延びていると伝えていた。しめしめと思う卑屈な私・・・
 相模原市内、八王子市内では多少の渋滞はあったものの14時前には帰宅。

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追記 富士吉田の渋滞を抜ける裏技をFurutaさんに教えていただいた。今度試してみたい。
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