h21.7.26 百蔵山6
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 海の日に大菩薩に行ってからの1週間は『戻り梅雨』なんて怪しい言葉がニュースで出てくる位の毎日だった。アノ日食の大騒ぎ(YouTube)も関東では薄曇り、私自身も仕事中で帰宅してからテレビで観ただけだった。
 そんな中、25日の土曜日も曇り、にわか雨ありの予報で自宅に居たが、朝起きると晴れ。布団を干して、選択などをした後、レポをやっていたら天気雨・・・日曜日の夕方から用事があり、天気予報もイマイチだったので、、明日はどうしようかなんて考えていた。ぼーっとプロ野球のオールスターをのんびり観ていた21時過ぎになり、ふと思い立った


やっぱり行こう


 山の準備は30分もあればイイ。我ながら早くなった。それに足りないものは翌朝ショップ99で買えばいいのだ。そして行き先は百蔵!ここはもう5回歩いているが、今回も金森さんのに載っていた06年7月が気になっていたのだ。ただし、暑い中大月グラウンドへの舗装の急坂を登るのはうんざりだ。そこで、00年12月を参考にして、福泉寺まではバスを使い、そこから大同山経由で山頂を目指そうと考えた。ここは去年のGWに下った道なのだが、なかなかの急坂で楽しそうだ。(マゾ・・・)

え、扇山への縦走はしないのかって・・・

夏はムリ〜 そりゃ〜マゾを通り越してきつすぎだよ。

 当日は5時起床。平日とそれほど変わらない。何しろ猿橋からのバス時刻をチェックしたところ国分寺は6:53でイイのだ。のんびり掲示板にカキコして、6:30に自宅を出発。予定通りショップ99でペットボトルのスポドリを買い、中央線へ。いつもはもっと早い時間に乗るので時には酔っぱらい、そして私のようなハイカーが目立つのだが、今回は部活の中高生が大勢乗っていた。

8:12 猿橋駅
さあ、アレに登るぞ〜

バスを待つ数分の間に急いで日焼け止めを塗った。今日はケアをしないとすごいことになりそうだ。そして虫よけシールを帽子(マリナーズキャップ)の前後に貼ってみた。

8:18定刻に浅川行きのバスは到着。乗客は年配男性ハイカーが一人だけだった。
8:32 福泉寺前
降りたのは私一人。上記の男性は権現山かな?
おっと、猿橋駅からここまでは230円なり。パスモでピピっとさせたが、料金もレポのために欠かさずチェックなのだ!(自己満足?)

降りる際、運ちゃんからの「暑いので気をつけて」の一言が嬉しかった。今回も感じたが、富士急の路線バスの運ちゃんはステキだ!
福泉寺の参道を進み、右へ

ひまわりを前景に岩殿を撮ってみた。イイじゃないの〜

・・・

この道では無いよな。
来た道を戻り、洗濯物を干していたオバチャンに道を尋ねた。どうやらバス停からバスの進行方向へ数十m進んでから右折すれば良かったようだ。去年通った道だから覚えているだろうと思ったが・・・下りと登りは違うんだよな〜
ちなみに上記の金森さんのレポにはちゃんと書いてあった。斜め読みしただけだからこうなるのだ。プリントアウトしておけよ!
この鳥居を左に見て坂を登る
ここで指導標を発見。左には古い民家
竹藪でようやく日陰!
ホントに有り難かった〜

水道設備を回り込むようにして登る

この付近から去年下ったときの記憶がよみがえってきた。
8:59 舗装道終点。この指導標には『←百蔵山』と『福泉寺(前)』とある。

ストックを出し、クマ鈴をセット。そしてスパッツ!目の前の登山道は雨露で濡れていたからね。
そうそう、ここから富士を撮ったよな〜


昨年GW撮影
9:13 植林帯をのんびり登る。
『百蔵登山道 ヤジロ』とある。ヤジロって何?

古い指導標だがこうやって立てられているので安心だ。

適度に爽やかな風もあり、気持ちのいい登りだ。
9:42 金比羅宮(エアリアにも書いてある)
不動尊が奉られている
ペットボトルのスポドリで一休み。そういえばと携帯を確認するとどうにか3本立った。集落から1時間弱しか登ってないが、softbankにしては上出来だ!?
巨大なヤマユリ
あちこちに咲いていた。

大月市の花だそうだ。

(これは下山途中で発見)
9:53 『百蔵山登山道はこの道、尾根道に出ること』と書かれた指導標の直ぐ上にはこの祠。

そうそう、思い出した・・・
この辺から急坂なんだ!
10:04 急坂終了!

もう一つの葛野集落からの道に合流

レポを作りながら確認すると10分程しかなかったのか・・・、別にロープがある程でもない急坂なのだが、結構キツく感じたよ。
のんびり平行移動・・・
ここで聞いていた安住のオープニングトークは靖国神社みたま祭りについてだった。中でも『ギャルが多い!』『見せ物小屋』『私は右翼だと気づかされた』『逆鉾のストップウオッチ』について語る辺りではすごいハイテンション!
私はこういう安住の大ファンだ。
わずかにアップ(左画像)ダウンがある。昨年も大同山がどこなのか分からなかったが、越えた小ピークのどこかなのだろう。
10:39 和田美術館からの道に合流

あとはわずかに登るだけだ!
ところが、そのわずかの登りが長く感じられた・・・

情けないが、結構へばっていた。

金比羅宮の後は休憩はとっていなかったが、アメを5〜6個なめ、ソイジョイを一つ食べていただけではパワーを補い切れていなかったのだろうか。
11:00 百蔵山頂 

お、先客が居る。仲間では無く、ソロの男性が二人のようだ。

期待せず、右側に目をやると・・・
お、見えるじゃないか〜
ズームで!

お、南側には白い筋が見える。
ひょっとして残雪かな?
少し引いてみた

ここは6回目だが、こんなに緑の生い茂る季節は初めてだ。
今日はこの気温だからガスってムリだと思っていたんだよね〜。なので、デジイチは持ってこなかったのだ。くそぉ〜・・・って贅沢だよね。
今日は百蔵だけなので、クリームパンでブランチ!?

先客の内一人は数分で行ってしまったが、品川から来たという年配男性(以降さんと表記)と話をした。彼はこの付近の山が気に入り、もう十何回来たとのこと。そして、「隣の扇山は大月カントリークラブの残飯を狙ってクマが降りてくる」さらには「小熊に出会ったときは手を叩いて、大きな音をさせたら逃げていった」との武勇伝には驚いた。

彼も20分程で先に降りていった。
山頂にはノカンゾウがあちこちに咲いていた。
そしてオオバギボウシはまだ花が開く直前のものが多かった。

これだけではつまらないな〜と思っていたら度良くが!

「座布団持ってけ〜」と誰かの声が聞こえそう・・・
安住を聞きながらのんびりしていたが、もういいか。

11:57 下山して昼食と風呂だ!

今回も花の多い(はず)の道を行こう

12:05 行きに通った分岐へ戻る
12:16 第一富士ポイント


昨年GW撮影
花が咲いてないな〜と思いながらぐんぐん下った。
しょぼいフシグロセンノウをようやく見つけた

あ、これじゃ〜レポにならないなと気づき、下ってきた道を見上げてパチリ
12:38 水場 そういえばさんはここで水を汲んだって話していたっけ。

ちゃんと柄杓も置いてあるぞ
冷たくて
美味し〜
水場から百m程で駐車場へ。(もっともここは市のものではなく、私有地らしい)

少し先のタンクの所にさんが休んでおり、彼に挨拶をして先へ
舗装道へ出たので、クマ鈴を外しステッキをしまった。


山の中には無かったが、この道の両脇は賑やかだ。

(結構付近の人々と出会ったので不審者だと思われてはまずいと、写真は撮っていない。)
舗装の急坂
宅配便の3輪オートバイがエンジンを呻らせて登ってきた。エンジンがついていても辛そうだ。
やっぱり下ることにして正解だよな。
そういえば、猿橋の付近で何を食べようかな〜と思っていた頃、
『昔ながらの洋食屋』との看板が目に入った。
洋食屋 キッチンカンパーニュ

この店の前はすでに3回通っていたが、朝は開いていなかったので、営業している時間に通るのは初めてだ。洋食屋【キッチンカンパ
入ってみたところ、客は他にいない。長い白髪を束ねた年配のマスターが一人。
ランチ1000円か〜、ちょっと高いな〜・・・でも、冷房も効いているし、せっかくだからここにしよう

よし、『ポークカロリー焼』にしよう。カロリー焼って何が出てくるか分からなかったので、これを注文してみたのだ。
おお、肉厚〜!

カロリー焼きは脂身が多く、ボリュームがある。とても美味しかった。

マスターと話をしながらのんびり食べることにした。この店はやはり山歩きの帰りに寄る人が多いとのこと。ここはテラスからは富士がドカーンと見えるステキなロケーションだ。マスターは東京の出身だが、この地が気に入ってここにレストランを建てたそうだ。

望の富士山の名刺を渡し、リンクを貼る許可を確認した。このレストランよりもフレンチがメインらしい。
再び舗装の急坂

おなかいっぱいだ〜・・・ちょっと食べ過ぎた。
県道505を左折。上に見えるのは中央道
13:53 上画像から5分ほどでここへ
階段を下りてみた。

ただの民家があるだけだ・・・

どこ?

調べておいた電話番号にかけてみた。

N「入り口はどこですか?」

「あら、ごめんなさい。今迎えに行きます。」

出てきたのはオバチャンというよりもお婆ちゃん。(以降さんと表記)

N「入り口が分かりませんでした。」

小さい商売だから広告を出していないですよ。最近インターネットを見たという若い人が増えたのよ。お客さんもそうかしら?」

N「ええ、そうです。あれ、料金は良いんですか?」

「後で良いのよ。先にお風呂をどうぞ。」

・・・

その商売っ気の無さは後で分かった。

広間の奥にお風呂はあった。どうやら年配の女性の話し声が聞こえる・・・
浴槽は大人二人でいっぱいくらいの大きさだ。

隣の女風呂との敷居が低い・・・思わず腰をかがめて歩いてしまった。
低い天井を見上げて、今日の山の疲れ、暑さでへばった体を癒すことにした。

これがこのお風呂から見える唯一の風景!

(隣の声が響かなくなるのを待って撮影。さすがに気を遣った)
風呂を出て、先程の広間に戻ると60代から70代のオバチャン達が5人寛いでいた。あのせまいお風呂に5人?

どうやら各自が持ち寄ったお漬け物やお菓子にお茶。そう、ノンアルコールだ。

な〜るほど、ここは地元のオバチャン達の憩いの場なんだな・・・

「お兄ちゃんもお茶にする?」と声をかけてもらったが、これは遠慮してさんの所へ。
入浴料金1000円を支払い、一緒にビールを注文した。大瓶のみで650円なり。そう、これもネットで調べておいたのだ。

さんはその場でキュウリを切ってくれた。この浅漬けはビールのつまみというよりもお茶に合う感じだった。でも、それが丁度良かった。さらに、オバチャンからお煎餅もいただいたが・・・実は先程のカロリー焼でおなかいっぱい!ザックの中にはピーナッツも入っていたが、それは要らなかったのだ。
おばちゃん達とさんに挨拶し、15時過ぎに出ることにした。

暑ぅ

駅までは20分弱。せっかく気持ちよく汗を流したのに、再び大汗をかいてしまった・・・
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