h20.11.22 茅ヶ岳3、金ヶ岳2
前回へ サムネイルをクリックすると大きくなります

 この勤労感謝の日の連休はかずさん(悠遊趣味)を誘った。彼とは1年前に大菩薩を歩き小屋泊まりデビュー、そして秀麗富岳十二景完登を果たし、今年のGWは車2台作戦で毛無〜雨ヶ岳の縦走を果たしたが、今回は交通費を節約し、タント1台で茅ヶ岳を目指すことにした。

 当日は3時起床。朝食は勿論納豆!出すモノをちゃんと出し、雲一つ無い星空に胸をときめかせ4:30には自宅を出発。府中本町(彼の最寄り駅からは武蔵野線で16分)で待ち合わせ。約束の5:02に彼を乗せ、国立府中ICから中央道へ!やはり3連休の初日だけあってそこそこに交通量も多かったが、山の話をしながら快適なドライブだった。

 ボンヤリ見えていた南アルプスの山々に光が当たり出したのが釈迦堂〜一宮御坂付近(だったっけ?)。ピンク色に染まる甲斐駒や鳳凰三山を見ながら助手席で撮影するかずさんが羨ましかった・・・是非彼のサイトをご覧くださいね。

6:45 韮崎ICの傍
ICから一番近いここでトイレ休憩。でも、せっかくだから何か買おうかな・・・とのんびり店内をうろうろし、車に戻ると・・・

向こうから甲斐駒や鳳凰三山が見えるよ」とのこと
あのほんのわずかな間にさすがだね!

朝食がまだだというかずさんは「弁当を食べているから撮って来たら?」とのナイスな申し出。
それでは・・・と車からデジイチを取りだし、早速彼の指す方へ歩いてみた。
セブンから百m程戻る。
成果はこの通り。ピンク色の時間には撮れなかったが、これだけクリアな山々は撮ることが出来た。かずさん有り難う!
これは茅ヶ岳からの大展望が楽しみだ!
7:32 出発
セブンから深田公園までは15分程で到着。すでに7台の車が!
「今日はきっと多いね。バスもくるかもよ・・・」

すでに山靴を履いてきたかずさんと違い、ウエアを着て、山靴を履いて・・・と私は用意に時間がかかった。

「じゃあレポの為に写すからかずさん先に歩いてね!」
お、霜柱!

こりゃ〜上は寒いね。きっと・・・
7:58 大明神林道
先月吉野さんが教えてくれたんだけど、深田公園の先に林道の入口があって、ここまで近道があるんだよ。でも、今日はかずさんがガイドブックの通りに歩きたいって言うからね・・・」
そう、彼のサイトを見ると薮道(カッコ良くいうとバリエーションルート?)ばかり歩いているようだが、初めての山はガイドブックの通りに歩きたいのだそうだ。山行歴10年以上で500回を越す彼だが、不思議とこの茅ヶ岳は未踏だそうだ。
8:23 「あ、ケルン」とかずさん

私はこの林道歩きは3回目だが、前の2回とも薄暗い時間に歩いていたので、そういえばこんなモンあったかなという印象しかない。彼と歩くと新たな発見があるなあ
8:31 「お、やっと女岩に着いたよ〜」

女岩では2グループ、5人が休憩中。

「この水が美味しいよ!」とかずさんにコップを差し出し、
「シャッターを押して下さい。」といつもの調子でパチリ
10分程休憩
8:47 リスタート 「ここからがホントの山道だよ〜」
3年前はこの辺でカモシカと目があったんだ〜。でも今日は人が多いから無理だね〜」
「ゴメン、ザックからタオル出して〜」とかずさんに頼んだ。女岩までは薄暗い林道歩きだったが、この時間になると汗が目にはいる程、気温が上がってきたのだ。

「一枚脱いだら〜」との彼の提案はもっともなのだが、私のウエア(画像参照)を脱ぐと胸ポケットのデジカメが出せなくなったりと不便なんだよね。腕まくりと胸元を開けることで我慢しながら登るしかないのだ。
結局ザックを下ろしたが、その隙?に数人に抜かれた・・・

「きっと頂上は混むだろうね〜」
9:24 稜線
「ここよりも深田久弥の記念碑で休もう。そこの方が展望がイイよ」とかずさんをせかした。
「ほんの数分だからね!」
←「ほら、いいでしょ!向こうに金峰山が見えるんだ。」
ここで年配の夫婦の記念撮影をかってでて、シャッターをお願いした。
「頂上までもうすぐだよ〜」

しかし、私のこの記憶は怪しかった・・・

「まだ着かないの〜?」と尋ねるかずさんに

「あと少し!」と答えるが、なかなか着かずのくり返し。

道案内の筈なんだけどね・・・
「今度こそ!」と答えた所、見通しの良い露岩に辿り着いただけだった。

「あれ〜、また〜?」

「はいこっち向いて〜」とお茶を濁して先へ・・・
9:50 「ほら、今度こそ見えた!」

3度目の正直だったかな・・・

茅ヶ岳頂上(1704m)とうちゃーく!
お約束の1枚!
八ヶ岳もキレイだ!
山梨百名山の標柱はこの通り・・・
吉野さん(レポ)が苦労して塗り直したのだ。今度こそイタズラされずに多くのハイカーが記念撮影を楽しめるとイイなあ
頂上には次々とハイカーが登ってきた。

今日の大展望に皆歓声を上げていた!
え、出し惜しみするなって・・・その大展望を早く見せろって?












へへ、ではどうぞ!!(クリックするともっと大きくなります)
北岳 鳳凰三山(?) 甲斐駒と鋸岳
甲斐駒の圧倒的な存在感!ここ(茅)にくると他の山々より沢山写しちゃうんだ!
富士は逆光気味 瑞牆山 金峰山
そして、前回、前々回とクリアーでは無かった八ヶ岳をパチリ!赤岳がデカイ!
あれ〜、八ヶ岳の左奥に見える山々は何だろう?
「あ、北アルプスが見えているんじゃない?」と近くにいたハイカーが大声で話しているのが聞こえた。
入笠山の奥に乗鞍岳 穂高、槍ヶ岳(多分)
N「PLフィルターを使ってみてよ」
K「お〜、スゲー、これはイイね」
N「レンズの径が違っても使えることを先月習ったんだ。いいでしょ」
K「お〜、オレも帰ったら買うよ〜」
10:20 「よ〜し、次は金ヶ岳だ!」
N「茅までの登りは簡単だけど、ここから急にレベルが上がるんだよね〜」

K「うわ〜、ホントだ〜」
一度下りきってから数十mは平坦な道、そこから再び登る!
10:41
K「うわ〜、スゴイ岩だね」
N「あ、ホントだ。前回来たときは気づかなかったよ〜」
そして、この岩の真下が・・・
N「ほら、石門だよ〜」
B先に私が通る所を後ろからかずさんが撮り、反対側から彼を待ち受けて撮影。
今度はこんな所を登るのだ!2度目だが、やはり大変だ!
K「お、ここはイイね〜、登ってみな〜い」
N「え、コワイから止めとくよ〜、でも何かポーズとって〜」
←これは何?

うわ〜、イイ眺めだ〜
下から見ていたら・・・ やはり、うらやましくなった




@A登ってみるとこの絶景!B足元は・・・
←彼を撮ったら、勿論自分も写るのだ!(実はこのポーズを含めて3カット撮影している)
N「今度はアレに登るんだよね〜、でもあれは南峰で、北峰はその奥だよ。」

先に降りたかずさんと撮りっこ。彼のサイトを見ると私の位置が分かるかな・・・
11:04 さあ登るぞ
11:19 う〜ん、まだまだ
11:24 観音峠からの道と合流
吉野さん情報ではこのコースもオススメだそうだ。(レポ

もっとも「ここから先は岩場や木の根につかまりながら登るような急峻な道となる。金ヶ岳山頂の手前に小ピークがあるが、ここへの登りが一番きつく、鎖も設けられている。ここを登り切ると、一旦下りとなり、金ヶ岳山頂への最後の登りとなる。急な道だが、鎖はない。登り切って茅ヶ岳からの道と合流」と本人も書いているけどね。
11:25 N「この付近が南峰なんだけどね〜、山名標が無いんだ〜」
K「お、ここは眺めが良さそうだよ」
私は前回気づかずに通り過ぎた所なのだが、ここでも彼のお陰で絶景ポイントを発見出来た。)

私が撮っている所もこの通り。有り難う!
茅と重ねて
富士の右に毛無山〜雨ヶ岳
南アルプスもズラリ
あれ、甲斐駒の雪が減っている?
次はいよいよ北峰を目指そう!

←11:40
前回は「この下りを見てぞっとした」と書いたが、凍っていなければそれ程大したことのない下りだった。
本日最後の登りだ!・・・違ったけどね
11:50 お、人が居るぞ!
@金ヶ岳北峰(1764m)とおちゃーく!
K「本日の最高峰だね」
Aかずさんはいなりずしだったが、私は勿論コレ!
北峰からは木々が邪魔するが
これはこれで、イイアクセントだよね
南アルプスがずらり・・・ 地蔵の尖りもこの通り 甲斐駒の雪が・・・
N「やっぱり雪が溶けてるよね〜」
K「そうだね。あそこは岩だから風で飛ばされたのかもしれないよ」
と実際に行ったことがあるから分かるんだよね。さすがだね。

改めてレポを作りながら見直すと、10時頃の茅、11時半頃の南峰、そしてこの12時過ぎの北峰からそれぞれ撮った甲斐駒を比べると、雪が消えているのが分かる。今日はこの違いが分かる位に温かいのと、この時間でもこれだけ見えるってことはホントにラッキーだって事だよね。

さ〜て、下山はと・・・

金ヶ岳では私達二人が居た時間に都合10人程が昼食をとっただろうか。
その殆どが来た道を引き返した。つまりは深田公園に戻るピストンなのだが、私達はあらかじめ明野方面に降りようと相談していたのだ。
ところが・・・




何い〜「崩落の恐れ・・・危険な個所」だと〜!
でもまあ、明野方面に降りていった人もいるしね・・・
とにかく電話してみよう!
私のソフトバンクは予想通り圏外だったので、かずさんのドコモを借り、電話してみた。
実は今年の1月にここ(金ヶ岳頂上)で話が合い、一緒に下山した地元にお住まいのTさんに車で送ってもらう約束をしていたのだ。今回急にではなく、1月以降度々メールでやりとりをしていたので、電話で話をしても久々に感じる事はなかった。
N「今金ヶ岳を降りる所です。えーっと下山は・・・」
Tさん「金ヶ岳からなら1時間半位ですね。じゃあ2時頃にまた電話して下さい。迎えに行きますから」
N「有り難うございます!ゆっくり行きますが、下山したら電話します。よろしくお願いします!」
12:39 下山開始!
「Tさんに教えてもらった撮影ポイントがあるんだよ。」
「ほら、ここ!」

金ヶ岳から←くらい下がった所から↓の大展望!
富士と茅を重ねて 北岳 ここからも甲斐駒
12:56 NとK「うわ〜、おっかね〜」
N「でも、Tさんはさくさく降りていったんだよ〜」
そうなんだ、Tさんはこういう所も全くペースが変わらなかったんだ。あの時、着いていくのが大変だったんだよね。
ちなみに、かずさんは登り直してモデルになっている。
レポの為にそこまでするか〜!
有り難う!!(強制はしていませんよ。念の為・・・
「ほら、ここが八ヶ岳の撮影ポイントだよ。でも、前回は雲がかかっていたんだ〜」

金ヶ岳から←くらい下がった所から↓の大展望!
この通り! 赤岳の雪も消えたよな・・・ 八ヶ岳の左奥に北アルプス
さて、八ヶ岳を撮り終わったら、次はいよいよコレだ!
ここが山頂から300m下の崩落現場だよな。怖いけど、恐る恐る近付いてみた。
@A足元はこの通り。おー、こわ〜
B13:09 数m先にも侵入禁止のロープ(
今度は「滑落注意」だと〜
@左側は崖!ロープを頼りに恐る恐る進む・・・
Aかずさんも慎重に・・・
13:18
K「☆の裏側に出たね。本来はこっちの道だったのを付け替えたんだね。」
N「そ〜か、でも、あのコースも怖かったね。」
13:28 時々アップダウンはあったが、後はほぼ平坦な道

13:33
このように山頂まで○kmの表示がほぼ100m毎に付けられている。ただし、下山する人への表示はその後も一切無かった。
13:39 単調な下りが続く・・・
14:04 途中で真っ直ぐ進むべきか?それとも・・・と迷う所があった。なにしろ、指導標が木の幹に変な方向を指して着けられていたのだ。
K「下から登ってくるならこの向きじゃ見えないよね〜」

結局テープを頼りに尾根を外れた所があった。

N「間違えたら戻ればイイヨね・・・」

ここで尾根を外れたという証拠写真をパチリ
結局、この道で正解!

K「さっきの所で真っ直ぐに進むとコレ(←)を降りないと行けなかったんだね。だから巻道が付けられていたんだね。」
14:14 その後は再び単調な下り・・・

さすがに飽きて、一休みしてコーヒーブレイク・・・

この付近の何でもない所で、2回こけてしまった。傾斜はそれ程でもないのだが、意外に滑りやすかったのだ。トホホ・・・
足元の枯れ葉を撮影するかずさん。どこに被写体があるのか分からないよね。彼のサイトが楽しみだ。
14:41 そういえば、しばらくの間無かった指導標。
K「さっきあったのは1.6kmだったよね〜。なんで、こんなに中途半端なんだろう?」
14:44 林道へ いやった〜、ゴール!!
早速Tさんに電話しなければと思った瞬間、手を振るTさんと目があった。
何〜と、すでに車で迎えに来てくれていたのだ!
N「うわ〜、有り難うございま〜す」
Tさん「さっき電話で金ヶ岳と茅ヶ岳を聞き間違えたのかと思いました。」
N「いや〜、さっき友人とTさんはすごく早かったんだと話していたんですよ〜。お待たせしてすいません。」
Tさん「いや、こうして待つのは苦じゃないですから」

おそらく14時頃から待って下さっていたのでは・・・ホントに有り難うございました。

Tさんの車で林道を抜け、深田公園まで乗せてもらった。
15:14
深田公園にはまだ10台程が停まっていた。丁度金ヶ岳の山頂で話をした年配の夫婦が降りてきたところだった。

Tさん車の後ろを追いかけ、まずTさんのお宅へ。そこから百楽泉はホントに目の前だ。歩いても10分かからない位だろう

「風呂から出たら遊びに来て下さい。お茶でも飲んで下さい。」との有難いお言葉
「では、後でお邪魔しま〜す」
15:37
百楽泉は今回も地元の人が殆ど。窓からズラリと並ぶ南アルプスを眺めながらの〜んびり今日の登山の疲れを癒すことが出来た。皆さんココはオススメですよ!
入浴後の風景。(16:20頃)
16時半頃Tさんのお宅へ
居間の壁には剱岳を初めとする北アルプスなどの巨大な白黒写真が並んでいた。すご〜い!
20代から登山を続けてきたというTさんが写真を撮り始めた頃はカラーフィルムは無かったそうだ。
前回山を歩きながら○○山岳会に入っていたと聞いたが、そこでの冬山トレーニングの話など多くの山の話を聞くことが出来た。
ところで・・・
かずさんはTさんが話す北アルプスの山々の話にも「あ、それは○○から○○のコースですね。」と殆どの場所で話ができるのだ。Tさんはかずさんのお父さんと同年代なのだが、Tさんのようなベテランに負けない位の山をこなしたかずさんは凄いなあ。
炬燵で暖まりながら、リンゴやお菓子、コーヒーを頂きながら楽しい時間を過ごすことが出来た。
Tさんホントに有り難うございました。

甲州街道へ出て、石和を目指す!
何個所か渋滞はあったが、どうにか18時過ぎに石和温泉YHに到着。
かずさんはなんと中学生の頃ホステラーだったそうだ。
今回も美味しい夕食でした!

二人とも疲れており、一風呂頂いた後、20時過ぎにはベッドへ
HOMEへ   翌日へ

かずさんのレポはこちらです。併せてご覧下さい。(h21.3.20追記)
inserted by FC2 system