h19.12.24 富山 (千葉県)
前回の富士は12.8 サムネイルをクリックすると大きくなります

ハ〜クションビキン



























 それは一発のくしゃみから始まった。23日の朝パソコンで遊んでいたときだった。


 あ〜やっちまったか〜


 実は過去に数回ぎっくり腰をやったことがあるのだが、それは毎回重いモノを持ち上げたなんて言うことではなく、咳き込んだときだったり、くしゃみだったり、ふとしたときに起こるのだ。過去の経験からこれはヤバイかもと判断し、取りあえず湿布をしてみた。軽いときは腰に違和感がある位で仕事にもほぼ支障なく、違和感は2,3日ですーっと忘れてしまう程度のことは何回かあったのだ。今回もきっと治るさ・・・
 22日から降っていた雨は今日(23日)の昼には上がるはず。明日は前々から楽しみにしていた沼津アルプスに行くのだ。今回は普段はあきる野に住む弟(ブログ)との1年ぶりの山行だし、私のHPの掲示板で既に予告もしているし・・・・

とにかく早く治さねば

 薬局に行き腰痛に効く飲み薬も買ってみた。3000円もしたのだ。コレを飲めばあっという間に治るぞ。
 明日の朝にはきっと治っているさ。多分・・・ いや、治ってほしい・・・
 と思いながら21時過ぎにはベッドへ・・・


 翌24日朝、4時にセットしたアラームでピタッと目が覚めた。
 
 
 「良し、行くぞ!」ぱっと布団をはねのけ、起きようとしたが・・・・


















あああ、駄目だ コ、腰が〜〜〜
やはり姿勢を変えようとすると明らかに違和感があるのだ。

 2段ベッドの上で寝ていた弟が起き、「兄貴どうだい?」
「うーん、やはり治っていないよ・・・今日は駄目かなあ、楽しみにしていたのに・・・」

 弟曰く相当落ち込んでいたようだ。


















「じゃあ、とにかく18切符でどこかユルイ所に行くかい?こういうときに家でじっとしていたら、兄貴は余計落ち込むだろう」

 弟のアドバイスによりさすがに沼津アルプスは変更。どこかの温泉に行くことも考えたが、彼も大学の頃行ったことのあるユルイ山、富山に決定した。実はお気に入りのガイドブックに、天気が良ければ東京湾越しに富士が見えると載っていたのだ。ガイドブックでは隣の伊予ヶ岳と結ぶコースが載っており、18切符の季節に試してみたいと思っていたのだ。弟の提案する岩井駅から富山の往復ならホントにユルイコースのようだ。
 ザックに付けておいた三脚を外し、ロングコースを考えてのスポーツドリンクのペットボトル、カップ麺用の水、コッフェルも持って行くのを止めて、荷物を軽くした。「俺がコッフェルも水も持って行ってやるよ」と気遣ってくれたのだ。ああ、何と有難い・・・

 朝食後、いつもの革製の登山靴ではなく布製のトレッキングシューズに履き替え自宅を出発。国分寺5:54発の中央線へ。上りに乗るのは久しぶりだ。暖房の効いた車内は眠気を誘い、うつらうつらしている内にお茶の水へ。総武線に乗り換え千葉駅に到着。ここもあっという間に着いた気がする。
 千葉では乗り換えが10分以上ある。2人ともトイレ休憩を取り、内房線へ。いや〜これも久々に乗るなあ。18切符で全国を旅していた頃以来だよ。千葉発が7:45
 途中特急の通過待ちや上りとのすれ違い(そう単線なんだ)など、のーんびり進む。トイレ休憩に立とうとすると腰が・・・同じ姿勢をずっと続けていると辛いのかな・・・まあ大丈夫さ

岩井駅 9:38 自宅を出てから4時間
@まずはウオーキングセンターで情報収集。貰った地図はなんとカラー印刷を白黒コピーしたモノ。予算が厳しいだろうな。
A駅前の案内板
9:53 出発 線路沿いに南へ
@あれが富山だ!車がたまーに通る田舎道をてくてく歩く。弟は南総里見八犬伝のうんちくを話してくれた。彼は読書家でもあるのだ。
A10:14「富山中」の表示を左折
Bボロボロになった案内板
10:30 
伏姫籠穴を通過し、さらに車道を歩く。
10:50 
やっと舗装道が終わり。弟曰く上りはここからは全部木段だそうだ。せっかく持ってきたステッキを使いぐいぐい登る。大分使い方が上手くなったかな。そう言えば腰は全然気にならない。
11:08 北峰と南峰の分岐




ガイドブックによると南峰は樹林に囲まれ展望は無いらしい。ここへは寄らずに北峰を目指す。
@ボタン杉の巨木→縁結びに御利益があるそうだ。必死?に拝む弟!それをにやにやしながら撮影する兄、そう言えば今日は
クリスマスイブ30代チョンガー兄弟の山行って一体・・・
Aトイレもある広場からの眺め。おお、海が青い!
B最後の木段を上ると
11:19 富山北峰 (337m)
頂上にはベンチと展望台、勿論登ってみる!
なんと富士が見えた 小さな山々を従えて東京湾 遠くに富士が見える
丹沢方面だろうか 北側・小さな山々が連なっている
デジカメではこの通り。私のoptioはこういう時間の撮影は全然駄目なんだよね。
三脚が無かったのでぶれないシャッター速度ぎりぎりに望遠にしてポジでも撮影。PLフィルターを付けているのでもう少し写りはマシなはず。出来はどおかな・・・

記念写真、ランチタイム。富士も見えたしゴキゲンだ。
12:20 下山開始 行きに通った木段をさっさと下りる。

12:56 伏姫の籠穴 弟は高校山岳部の部室に置いてあったヤマケイのバックナンバーでここに来てみたいと思って来て以来、十数年ぶりの再訪だ。
←八犬伝のポーズらしいが???
A穴の中には最近出来たらしい八個の珠が置かれている
駅へ戻る途中スイセンがキレイだ。
ガイドブックによるとこの付近はスイセンロードだそうだ。
14:13 岩井駅から内房線へ
@駅前の伏姫と八房の像と A駅から富山
後は帰るだけなのだが、私の提案で浜金谷で下り、東京湾フェリーへ。(片道600円)
そう、岩井駅で調べておいたのだ。行きの内房線に乗りながら、帰りもまた3時間以上JRだけではキツイことをひしひしと感じていたからね。(この電車は蘇我から京葉線周りで結構早く帰ることが出来たみたいだが)
14:35 金谷港
ちょっと光線が厳しいが富士を見ながらの快適な船旅だ。
クリスマスイブの休日で船内は結構混雑していた。

15:23 久里浜港からは連絡バス(190円)で久里浜駅へ。

京急で帰ることも出来たが、今日は18切符の旅なのだ。バス停から5分程のJR久里浜駅へ。
横須賀線、湘南新宿ライン、中央線と殆ど座って帰ることが出来た。前回小田急線で殆ど座れなかったことを考えるとこれはラッキーだ。
自宅に帰り、弟と地元の銭湯で汗(あまりかいていないが)を流し、コンビニで缶ビール。お疲れサンの一杯!(さすがに画像無し)
来月天気が良ければ沼津アルプスに再チャレンジを約束し、弟はアパートへ帰宅。

一発のくしゃみの為に沼津アルプスは諦めたけど、弟のお陰で快適な山行でした。早く治して年末の山行へ備えよっと!

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 富山展望台から・東京湾越しにどうにか見ることが出来た。
東京湾フェリーから
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