h19.7.22 毛無山2、十二ヶ岳2
前回の富士は7.16  サムネイルをクリックすると大きくなります。  この山に以前登ったのはh18.8

 16日の今倉山も楽しかったが、満腹にはほど遠い。そう、富士を見ることが出来なかったからだ。相変わらずの梅雨空が続き、21,22日の連休もどうやら駄目・・・8月まで富士見山行は無理かなーと思っていた。

 そんなとき、ネットで交流のあったかずさん悠遊趣味)から山行のお誘いが!GWに御坂黒岳で望の富士山を見て下さっている方から声をかけられて以来、直接会うことの快感を覚えていたので、これは断るはずもないのだ。

 当日は大月駅6:22(富士急の始発)で待ち合わせることになった。これはGWで経験したばかりだ。国分寺駅5:08に乗らないと間に合わない。うわ、これは早起きしなければ。よし、アジアカップ日本対オーストラリアの始まる前に山行の準備をし、これが終わったら早めに寝よう・・・
 ところが、延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれ込んで・・・川口のファインセーブで日本の勝利!!詳細)!特別にサッカーファンではないが、やっぱりジャパンの公式戦は見逃せないのだ。この興奮した状態でベッドへ・・・そう、あまり寝られないまま朝を迎える羽目になってしまった・・・

 まあ、こういうイベントの日はきつくてもアラーム一発で起きるものだ。無事に国分寺の電車に間に合い、立川始発の中央線に乗り換えると・・・
 あれ、多分そうだな。真っ青なザックカバーに青いスパッツを履いたあの人は・・・
 おそるおそる声をかけてみると、やはりかずさんだった。(お互いに)ネット上で何度も顔は見ていたので、かずさんもこちらの方がすぐ分かったそうだ。
 いつもはウトウトしながらの中央線だが、ネットや山での話が弾んでいる内にあっという間に大月へ。富士急に乗り換え、あとは富士吉田を目指すだけだったが、外は薄曇り、強くはないが電車の窓を濡らすぐらいの雨が・・・
「やはり雨だったら無理するのは止めましょう。山行の途中で降られたら大変だし」と提案。そう、正直怖じ気づいていた。だってあのコースだよ・・・
 富士吉田でトイレを済ませ、7:30発の西湖民宿行きへ。定刻通りにやってきたバスの運転手はかずさんに気づくと「あれ、この前も乗ったね」「ええ、この辺のバスはよく利用していますから」
さすがだわ、運ちゃんと顔なじみになるくらい動き回って居るんだな。

8:00 文化洞トンネル


登山口の様子





あ、○○が咲いている!早速花の撮影に取り掛かるかずさん。私は派手な色の目立つ花しか気づかないのだが、小さくて地味な(失礼)花にも注意を払って歩いているようだった。
すごいね。この研究熱心さがあのサイトを創り出すんだね。
実は私のサイトもカズさんが花の名前を指摘してくれるお陰で大分助かっているし、この日も「これは○○ですよ」と教えてくれたのだ。有り難う!でも、とても全部は覚えきれなかった・・・

一昨年来たことのある私が前を歩く形になった。でも、この季節は緑が深く、雨の後でびしょびしょになりながらのスタートだった。
8:38 休憩
この辺りから傾斜がきつくなってくる。しかもスゴイ湿気で汗がだらだら出てくるのだ。お互い「いやー暑いですね」とグチを言いながら進む。展望が無いので足下の花を撮影するのが唯一の楽しみだった。
←ヤマホタルフクロ
↓オカトラノオ
9:14 長浜からの道と合流
分岐でカズさんがガイドブックを確認すると、どうやら直登コースを進んでいたらしい。そう言えば急坂ばかりだったよな。
ウツギ
9:42 カヤトの原

一瞬、下の町が見えた
やっと樹林が切れ、空が明るくなった。ほら、大展望・・・
まあそれはともかく、この辺りはお花畑になっており、花好きのかずさんは撮影に夢中!いくつか教えて貰ったのが
左からAウツギBCヤマオダマキ
左から@シモツケAカイフウロBノイバラの棘!痛そう
9:58 毛無山(1500m)頂上






お花畑を登ると数分で頂上。
早速、一昨年夏に書いた時のコメントを探してみる。ノートはボロボロだったが、「富士がキレイです」とのコメントがちゃんと残っていた。せっかくなので、「展望は無いけど達成感はあるぞ」と負け惜しみを書いておいた。続けてかずさんも一筆。
ザックからパンを取り出し休憩。頂上にいる数分間の間、急に太陽が顔を出した。それとともにスゴイ数の羽虫!!なんだこりゃ!慌ててザックから蚊取り線香を取り出して火を点けてみるが、あまり効果無し。急かされるようにして出発。
10:23 毛無山から数分で到着

「この道の途中でレンゲショウマを見つけたんですよ」と話しかけると
「ありましたよ」「え?」「ほらつぼみが」
数週間後に来ればあの可憐な花を見ることが出来るのかな
二ヶ岳から三ヶ岳までは少々のアップダウンがある程度。
「十一ヶ岳までたいしたことないですよ。」軽口をたたく私。
ここで、手を使わないといけない最初の難所へ
え、こんな所通るの?」驚くかずさん。そんなあ照れ隠しでしょ。もっとハードな山行をいくらでも経験してるじゃないですか
10:40 四ヶ岳

ここは開けており、晴れていれば大展望が得られるのだが・・・


周りを見渡すと岩の割れ目にウスユキソウ
小休止の後はロープ下りからスタートだ。
五、六は一応ピークだが、七、八のようにピークを巻く場合もあった。1回目に通った時は「なぜここが頂上?」と思っていたが今回やっと疑問が解けた。
11:25 十ヶ岳
 ここも岩峰の下に表示がある


結構キツイ登り
ヤマアジサイ↓
ヤマブキショウマ→
11:43 十一ヶ岳
 さあ、ここから正念場











うわーコエーよ。叫ぶかずさん。高所恐怖症だそうだ。自分は1度通ったことがあるが、技術があるわけではない。やはりこのロープ下りは緊張する。足場のしっかりした所に着いて、ロープを離してから「どうぞー」と声をかけながら進んだ。
下りの途中から見る吊り橋(右)
いよいよ十二ヶ岳だ




ゆれる吊り橋を渡ると、ここからも鎖とロープの連続だ。自分が数m先を行き、かずさんを待ち受け、撮影。
やっと尾根道に出ると、桑留尾への分岐へ。あと少しだ!
12:38 十二ヶ岳(1683m)頂上

頂上には祠
「いやーがんばったねー。やっと着いたよー」二人で健闘を讃え、記念撮影。
さあ、ランチタイムだ!かずさんはコンビニの冷やし中華。サイトでは美味しそうなお弁当が登場しているので、今日はどんなものかと思っていたが、「いやー暑いとご飯はのどを通らないんですよ」とのこと。こちらは気温が低いことを予想して、5月以来のカップ麺!せっかく着替えたのにまた汗かいちゃうよ。
着いた頃(中)はガスっていたが、少しだけ晴れて西湖の湖面がクッキリ見えた(右)。お目当ての富士は見えなかったが、これでやっと来た甲斐があったかな。
しばらく頂上にいたが、次のおばちゃんグループが到着したのと入れ替わりに出発(13:20)そう言えば、今日初めて他の登山者に出会ったし、その後も会わなかった。この天気だからね
先程の桑留尾の分岐に戻り、途中ロープに頼るところもあったが、あとは楽勝の下りだ。
13:40
途中岩を巻くところで「1人ずつ渡れ」の表示も会ったが、緊張するような所では無かった。
これを過ぎると見晴らしの良いポイントに出た。ここで一休み。
鬼ヶ岳 河口湖の奥に山中湖
明るくなり、ひょっとして富士が見えるかと期待していたが、諦めて出発。
14:13 地蔵



地蔵からはひたすら下りが続く。
文化洞への分岐を過ぎると急斜面の登山道の脇に、ビニール合羽を着て座っている人が居た。男、女が一人ずつ等間隔でただ無言でじっとしているのだ。それぞれペットボトルの水、なぜかトイレットペーパーを脇に置いている。挨拶をすると「今日は」と返してくるのだが、正直不気味だった。当人に尋ねるのも何だし、かずさんに聞くのもなあと思いながら進んだ。何者だったのだろう。
15:05 ゴール









16:52 フジサン特急

車道へ出て、数分でいずみの湯
ザックをフロントに預け、のーんびりお風呂タイム!!
一足先に出たかずさんは定食を頼んで待っているところだったが、「ビール飲みましょう」と持ちかけ、カンパーイ
いやー、風呂上がりの一杯はイイねえ。下山口に温泉があることは滅多になく、そういえば昨年2月友人のユモ氏と君恋温泉で飲んで以来だ。車では勿論飲まないし、一人でビールもなあと言うわけで、久々の一杯だった!



バスで河口湖へ戻ると、丁度次に来るのはフジサン特急だ。
たった1時間の乗車に300円も払うのか、と正直思っていたが、乗車してみると座席の間隔が広く、ザックを下に置いても足を伸ばせるのが嬉しかった。
大月では3分間の待ち時間で立川行きに連絡。ラッキー
2週続けて富士の見えない山行だったが、かずさんのお陰でとても楽しい山行だった。富士見山行は殆どがソロで動いていたが、仲間と歩くのも良いね。かずさん、また行きましょう!勿論富士が見えるときにね。

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※帰宅途中にストックが無いことに気づいた。いずみの湯に電話を入れてみると「忘れ物は届いていません」とのこと。そりゃそうだ。あーやっちまったか。ところが、「外を探してみますね。」数分後「ありました」。親切に探してくれたのだ。8月に(仕事で)山中湖に行くので、その時に取りに行くまで預かって貰えることになった。ホントにありがとうございました。

追記 8月2日に取りに行きました。富士は雲の中でしたが、河口湖の湖畔で十二ヶ岳を撮影しました。
せっかくなのでここに載せておきます。
この日のかずさんのレポはこちらをご覧下さい。(h21.3.20追記)
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